2004/09/27 7:30起床。昨晩3時過ぎまで騒いでいたせいかちょっとつらい。今日はTBSのインタビューがある。帰国の準備をして9:30出発。近くの城壁のある公園で収録を行った。インタビューでは僕は言いたいことを話せると思っていた。でも、おもったより自分の中で言葉がまとまらなかった。一言で言おうとあせったのか、それとも話したくて話したくて言葉が空回りしたのかわからない。 でも、ここで言いたかったのは「音楽で世界が変えられるかどうかはわからない。だけれど音楽と言葉で確実に人と人は理解し合える。少しづつでもそれをやることに価値があるし、やらないと始まらない。まずやってみることが大事でしょう」「中国と付き合うって言うことを難しいって言う人がいるけれど、中国とどういう気持ちで付き合いたいかが一番重要ではないかと思う。相手を好きになって付き合うことをしているかどうかということ。僕らは中国が好きだからこうして中国に来ている。単にビジネス目的だったり、生産拠点だったりということで付き合ってもいい関係は作れないと思う。もし立場が逆だったらそう思うでしょ。」と。 でも、きっとそんなにきちんと話せていないと思う。オンエアされるかどうかはわからないけれど何かを伝えたいと思ってここまできた。その結果はこれから見えてくれる事であろう。 インタビューを終え老朋友、徐軍さんと再会し僕らは空港へ。税関で保証金を回収し、出国手続きに進む。予想外にスムーズな手続きは日本のAir Chinaの東京支店長の計らいの文書にある。どんなときでも誰かが僕らを助けてくれている。感謝だ。17:10僕らを乗せたCA451便は一路成田へ。疲れた体も心地よい。21:02霧に煙る成田に降り立つ。3時間もかからない空のたび。きっと気ままにまたこの道を行くのだろう。 第10幕はこうして幕を閉じる。いつもどおりの姿を見せてくれた北京。でも、僕らのアプローチは完全に変わった。ほしいのは「拍手ではなく本当の握手」。 それを求めて僕らは今回あえて「全ての準備、会場の仕込などを中国サイドの流れに任せた」。全てを任せることは意志のある大人には難しいことであったりする。心配なことは山ほどある。伝えなきゃいけない責任もある。とかく日本では「どうなっている?」ということをきちっと回答しなければいけない場面が多々ある。それがこなせないことは心苦しくなる場面を増やす。でも、それが中国流であれば僕らはそろそろそれを会得しなければいけない時期に来たと思う。今回、この10幕の終わりをあっさりと閉じてしまうのはきっとすぐそばに次の幕開けが控えているからに違いないと思っていたい。それは何かが大きく異なることであろう。僕らの第一章は終わり、次のフェーズに向かう。僕らと中国の関係を更に考え抜いたものに変化していかねばいけないことでもある。それはできるのか?できるだろう。できることを思い描いて明日を生きていくことが重要なのだ。 明日は必ず来る。 再見! GYPSY QUEEN ROAD TO ASIA 2004 Wired 2004/09/23-09/27 |