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LAOS TOUR 3

Destination 3

2008/02/17

07:00起床、08:00朝食。この時期のヴィエンチャンの朝は肌寒い。今日はめまぐるしいスケジュールが待っている。ロビーに集合するとすでに花園さんが待っていてくれた。今日はLJセンターはお休み。なのにフルに参加してくれる。ありがたいことです。そして、久しぶりの再会。浴衣ダンサーズが記憶に新しい。そんな彼女はいろいろな手配をしてくれたのだ。感謝である。そして、昨年まで日本にいたという通訳のガイさんと合流。このガイさん、イントネーションも含めて日本語が完璧である。すごいぞ。ラオス人には難しい日本語の発音なのにほぼ完璧だ。

ここには才女がたくさんいるなぁと思う。9:15。時間通りホテルを出発。今日は最初にテレビの収録である。演奏があるかどうかわからないので一応楽器を持っていく。わからないときはフルセットで向かうのがGYPSYQUEENの常識だ。今日はひとつ遅れるとあとに全部影響してしまうので時間厳守なのだ。バスは内陸のほうに進み、ちょっと郊外といった感じのところへ。そんなところにこの局はある。新しい民放局で若者に人気の音楽番組が好評でラオス全土とアメリカで放送されているという。

今回はその音楽番組「Lao star music TV」に出演するのだ。バスから降りてスタジオの中に進む。局というよりもスタジオ的な感じの建物だ。行ってみるともうスタッフは全員そろっていた。ラオスの若者に大人気の番組らしく、製作スタッフもみな若い。とりあえず詳しいことは何もわからなかったので司会者のTIKに状況を聞く。

ラオスの女優TIKと

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このTIKというこ。ラオスの女優でキャスターもやっているという売れっ子らしい。今日の進行をきいてみるとインタビューと僕らの演奏があるという。え、あるの。。ほっとする。楽器を持ってきていてよかった。アルバムの曲を3曲やってほしいとその場で言われる。番組自体はどれくらい?と聞くと1時間という。結構長いじゃない?もちろん、長いほうが大歓迎だ。まあ、いい、何とかなるだろう。と思い機材のセットを始める。で、アンプの電源を入れるも音がしない。おかしい。よくよく話してみるとこのスタジオ環境での生録音はできないらしくアテブリになるという。

ということはアンプもダミー?まあいいか。収録の用意も完了。

まずはインタビューから始まる。インタビューもおもいのほか長くいろいろな話ができた。なぜラオスにきたかとかどんな曲を歌っているのとか結構質問攻めにあう。基本英語でたまにラオス語。おかげでshinonはいい勉強になったのではないか?残念なことといえば「vientiane」の音源を持ってきていなかったこと。ここでは当然この曲でしょう!とおもったがすでに遅し。いろいろ完璧に準備をしたつもりがひとつ抜けがあったわけだ。

反省。機会は一回しかない。その機会を次につなげればもう一回。さらにつなげればまた一回。ただ、一度きった縁はよみがえらない。たかだか一曲とあなどるなかれ。その一曲の成果でここまできたのだから。ということで曲は「den Heng it sa la」「Alfred&Julia」「Endless wall」の3曲をやる。インタビューのコーナーを終え演奏のコーナーとなる。リハーサルがてらに適度に動き、確認をしながらやった。2曲流れた時点で「これ本番みたいですよ」とviviちゃんがいう。「えっ」。ちょっと驚きだ。曲の頭から出ていなかったり、なによりも動きを確認するために弾いていなかったりmachaと話していたりした。そんなんでOKなの?

そういえば昔policeが何か日本の音楽番組でアテブリで演奏していた。最後のほうになるともうめちゃくちゃでドラムとかたたいていないで遊んでいた気がする。音は流れているのに。そのときに初めて「あ、実際には演奏していないんだ」と思った記憶がある。子供心ながらがっかりした思い出だ。

申し訳ないけれど取り直しをしてもらった。ここはボーペニャンは通じない。見ている人のためにもきちんとやらないとね。でないと日本人バンドは手を抜いていた、と思う人もいると思う。そんなことはたった一人でも感じさせてはいけない。ということで再撮。大型扇風機も登場して気分はTMレボリューション。そこそこ決めて3曲を終えた。日本での収録のやり方をスタッフにつたえるとなんでも吸収していく。音楽制作も含めて日本にある技術や経験をどんどん伝えればいい。そうすればみんなそれらを取得して次の世代に残していくだろう。

収録がすべて終わり11:30.ちょっと押し気味だ。終了するとTIKが花束を持ってきてくれてみんなで記念撮影。シャイなみんな。一人づつ撮影の輪にくわわるものだから、何度もシャッターを押す羽目に。最後にはスタジオの全員がカメラに収まった。最初から繰ればいいのに、そんなところもかわいいよね。1時間前に会った仲間たちはもう友人になって別れを惜しむ。「またこの番組にきてね」みんなの笑顔がうれしい。

ひさびさのアテブリ。でも、もりあがってきました

一行はバスに戻り昼食会場のクアラオに向かう。結構かかるかなと思ったら案外早くついた。「えっ、もう?」。ここも前は工事中だったのできれいに舗装されていて気付かなかったくらいだ。会場にはすでに藤村公使が到着されていた。「遅くなりもうしわけありません」。初めてお会いするので多少なりとも緊張。でも、会ってみるととても優しい方でメンバーも一気に打ち解ける。今までのツアーのことや今回の目的を話題に盛り上がる。

もちろん、ラオス料理についても。こうしてアジアの国にてコンサート活動を行うのは関係者の理解なくして成り立たない。僕らがどんな思い出この国にきているのか丁寧に話を聞いていただいて感謝。そしておいしい昼食にも感謝。本当にラオス料理は見た目にもきれいなものが多く、日本人にとっても口にもあうものが多い。Shinonのファンである子も同席してくれた。こうして舞ってくれている人がいるのはありがたいことである。午後は国営放送の収録でここでは生での演奏もある。クアラオを出発して5分ほどの国営放送へ。思えばここには毎回ラオスに来るときには出演させていただいているが今回の番組は1時間まるまる僕ら&生放送ということで心の準備が必要だ。

到着後すぐにスタッフと打ち合わせ。こんなときも最初の「サバイディ!」は僕らからだ。一気に笑顔であふれる空間。みんな仲良くしたいのだ。すぐに仲良くなりたいのだ。打ち合わせを終えてスタジオへ。一時間タップリあるのでもりだくさんの内容を伝えよう。アコースティックのセッティングをしつつすぐに収録へ。ちょっと手狭だが問題はない。ラオスに対する思いや音楽に対するおもいをおもいっきり話す。どこまで伝わっているかはわからないけれど伝えることは重要だ。途中電話が鳴った。あとから聞くと番組を聴いて感動して電話をかけてきてくれたらしい。印象的な言葉は「ラオスを好きになってくれてありがとう」。これって立場が逆であればまったく同じことをおもうのだろう。言葉から始まる人の連鎖。

国営ラジオのスタジオで生ライブ

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うれしいじゃないですか。大切にしたいね。1時間の番組を終えるともう15:20。このあと15:30からラオプラザにてヴィエンチャンタイムスの取材なのでダッシュで局を出る。

見送ってくれるみんな。ありがとう!

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