重慶公演7
- Post by: AKI
- On: 4月 2/10
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緊張のイントロ。きっとこの中国の代表的な曲をこんなアレンジで歌ったことは皆無だろう。
いや、さっき2回やった。ステージ中央に彼女を立たせて、後ろからあおり気味に演奏する。
笑顔が戻れば安心だ。本当によかったな。
一緒にやって。
それでこんなにも気分が変わるならね。彼女も僕らもだ。最後はもう自信たっぷりに歌いあげている。
きっとこの子は将来歌手になるのだろう。学生時代の彼女の歴史の中に僕らがいるというのも格別だ。
そして最後は氏神アジワン。この会場でも氏神さんが登場するだけでざわめきがする。
日本のカブキがロックになる。ここでは奇異に映るのだろう。
最高のエンタメ。あっという間に3曲を演奏してグランドフィナーレになる。
ここで司会の王さんが「最後の曲です」と紹介。でも、あと3曲。。まあ気にしないで演奏することにする。
さらに照明さんが気を利かせたのか、一曲目の後半で全面点灯となった。
これじゃフィナーレだよ。
でも、このあと2曲あるぞ。。
ちょっと流れ的に辛かったがこの四川地震への歌「希望の道」と中国で作られたチャリティソング「相信愛」を全員で歌いきって終了する。
終了後ステージに学長さんが来てくれた。最初に会ったときは硬い表情だったけれどいまではとても喜んでいた。
この笑顔を見たくていつも音楽をやっているだな。
お客さんもスタッフもみな喜んでくれた。
そして、ここでも「来年もまたきてください。」といわれる。
ありがたい言葉だ。
次に来る時は事前の確認をもっとしよう。
昨日と今日、ハッキリわかったこと。みんな意欲的に参加したい、ということだ。
それならば遠慮はいらない。僕らにはもう一歩の積極性が足りなかったのだ。
それは大きな反省となる。解決できない課題ではないことが幸いだ。
22時にホテルに戻り22:20出発。打ち上げ会場へ。
この日もアウトドアな場所。
ビールが冷えていないのも慣れだね。気にならなくなった。
心地いい風と仲間と飲む酒は最高だ。
ツアーメンバーでようやくゆっくり話す。こばじゅんも仲間になった。
ずっとサポートしてくれている笹川さん、静かだけれど最後まで付き合ってくれる宮城さん。
みなこの旅の仲間である。
24:10.まだ飲み足りない気もするが明日も早いのでホテルに戻る。
明日は上海だ。
4か月ぶりの上海。楽しみだ。
2010/03/22
4時起床。まだ、夜じゃないか。何度か二度寝をして5時に起きる。
5:30チェックアウト。まだ暗い、今回三回目の夜出発。そして5:40ホテルを出発。
なぜかバスの中でもハイテンション。ナチュラルハイね。
それにしてもきちんと時間を守れるアーチストたち。
みな、立派だよね。本当にそう思う。
市内の通りはまだ夜明け前のきれいな街道。街灯の花のような装飾が印象的だった。
ホテルの用意してくれた朝食をたべてひと眠りしていると空港が見えてきた。
6:00空港着。ここで劉ちゃんとお別れだ。久しぶりに会い行動を共にした彼女。
以前よりもたくましく、しっかりした感じの彼女。
会わない時がお互いを成長させる。ぼくらは彼女にどう映ったのだろうか?成長していたか?
空港は結構込んでいてチェックインに時間がかかる。ゲートで劉ちゃんとお別れ。
再会の約束は今回も守れるだろうか?
また会いにきたい。
会いたい人がここにはたくさんいる。
空港の待合室。7:15あっという間に搭乗時間になる。
7:45フライト。上海までは2時間半。そう考えると遠いよね。
途中、昨日のビデオをチェックしていると隣の中国人と仲良くなる。
眉山から来たということでこれから上海、蘇州、杭州の旅行に行くそうだ。
成都にいつ来るのか?と聞かれたので来年かな?というと友人を連れて見にきてくれるという。
ずっと中国語だったので頭はフル回転。おかげであっという間に上海につく。
機体が一気に降下し10:15タッチダウン。
もどった上海はとても寒かった。
広い空港を出て11:15市街に向かう。
途中万博会場の間近を通る。数日留守にしていたこばじゅんが「すごい!もうこんなにできてる!」と驚きの声を上げる。
そんなにすごいのか?一夜城じゃないだろうな。
でも、あり得るね。
そして橋を渡り市街地に入り田子坊に到着。
ここは最近注目のスポットで入り口付近には地下鉄が急ピッチで工事中。ここにはとてもハイセンスなお店が並ぶ。
新しいものではなくて昔からあった建物をスケルトンにして改装。
そしておしゃれな装飾を施している町だ。なんとなく日本の原宿の路地ににているね。
ここを大規模にすると新天地みたいな感じになるのかな?と思う。
ここで昼食。ここでは火鍋ということはなく日本的なランチをいただく。普通においしいね。その後ホテルへ。
今回はラマダプラザホテル。五角場に立つホテルでとてもきれいな広いホテルだった。
リータオの手配のおかげで部屋もアップグレードしてくれることに。
しばらく手続きでバタバタする。そんなチェックインの後、一瞬抜けてホテルの前にあるマッサージへ。
全身か足かまよったけれどまずは足裏マッサージを選んだ。
これが本当に快適で足が1サイズ小さくなる。
ここもこばじゅんが料金交渉をしてくれて1時間100元を60元に。
viviちゃんといい、リータオといい頼もしい女性が多い。
ホテルに戻るともうコンシュルジュの取材は始まろうとしていた。
部屋にもどり着替えてロビーへ。衣装を着ての取材なので氏神さんももちろんフルメイク。
高級ホテルのロビーに歌舞伎のいでたちの人がいるって微妙だ。それからすれば僕らはいたって普通に見える。
取材ではこの地震のチャリティについて聞かれた。
僕らのやりたいこと、目指しているところ。伝わればよいね。
取材が若干押し、そのあとに控える毎日新聞の取材は移動のバスの中でということで。
17時、ホテルを出て会場に向かう。バスの中、ずっとこのツアーの話をしていた。
今回、中国全土で展開していこうときめたこのチャリティツアー。それは大変なことになるだろう。
どこまでできるのか、その先には何があるのか?
まったく想像がつかない。
でもきっと何か新しいものがきっと見えるに違いない。
越えて見ればそれは紆余曲折した僕らの足取りがよく見渡せるだろう。
そんな話をしているうちに会場に到着。
「現場Bar」。
中国のアンダーグラウンドな香りがプンプンする。