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重慶公演8

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そうだ北京の13clubもこんな感じだったな。
今日はライブハウス。昨日までのものとは異なるステージだ。
ここはオーナーが協力的で実施することになった場所。
こうして少しづつでも現地のネットワークを作っていくことは重要だ。

会場でサウンドチェックをするがなかなか進まない。
あまりRH時間もない。
それでも今日初めて会わせるネンドさんとnanaちゃんの曲がある。

千夏は完全に現地サイドへ

最低限、そのRHは必要なのでちょっと焦り気味になる。
セッティングを見直す間に引き続き毎日新聞の取材。

そこに一台のタクシーがとまり僕の名前を呼ぶ人がいた「おお!ショウさんじゃない!」。
前回蘇州のツアーの時の上海のアテンドをしてくれた彼である。
その時に実は彼が学生時代の2005年に重慶の四川外国語学院で僕らのコンサートを見たということが発覚して盛り上がった彼だ。

今回も上海に来ることは伝えていたが、彼も仕事でどうなるか分からないようだったので会えないかもと思っていたのでびっくりだ。

「よくきたね、ありがとう!」
「約束したじゃないですか」
普通に約束を守ってくれる僕らの友人だ。

彼も新しい仲間。
どんどん増えていく中国の友人たちである。

そうしているうちにネンドさんとNanaちゃんも到着。
Nanaちゃんは雰囲気的に日本人っぽいので最初はわからなかったが紹介されて気づく。
それくらいに普通に日本語で話せる才女だ。

ネンドさんとnanaちゃんとの共演は4曲。それはそのままやれば問題ない。
一回RHで合わせれば大丈夫だ。

課題はセッション曲。
パート割と中国語の歌詞の確認をしなければならない。

そう、「希望の道」の中国語訳をnanaちゃんがやってくれることになったのだ。
ただ、なぜか彼女は日本語バージョンの方を覚えてきたと言っていた。

ここでどうしようかとおもうがやはり支援ソングなので日中両国語でやりたい。

「大丈夫だから中国語で歌って」。

まるで昨日の再来のように今度は僕が難問をするりと言う。

でも、きっとそのほうがいい。そのほうがいい結果になる。

ということでまたまたハードルを高くしてしまった。時間が迫っているのにごめんね。

とりあえずステージで一回通す。

nanaちゃんもロックバンドバージョンの「家郷」を歌うのは初めて。最初はとにかく歌いにくそうだった。

「自分の声が聞こえなくて」。
モニターの調子もあるが大抵バンドでやるとシンガーからはそう言われる。

特に普段カラオケや歌謡曲チックな演奏を前にしている人からするとmasaoのドラムは小さくても爆音。

四川人が辛くないというものを日本人が食べると激辛に似ている。

だからこそテイクを変えない。
僕らのサウンドで歌ってもらう。
その少しづつのすり合わせがコラボであり、相手が通常やっていることをやるのなら僕らが演奏する意味合いはないからだ。

普通にやるのは簡単だからね。いざとなればすぐにそのテイクは作れる。ギリギリまではプラスに作用するように進める。

それでもさすがシンガー。
2テイク目にはノリもロックっぽくなってきた。

「最後はオクターブ上まで張り上げるとかっこいいよ。」とアドバイスするとハイトーンでシャウトできるようになった。

やってみるとこれがかっこいい。

「また一人ロッカーの道に引きづり込んでしまったな。。」

なんとなくうれしい。

そうこうしているうちに開場時間になり、お客さんも入り始めてしまった。
入口がフリーになってしまっていてどんどん入れるようになってしまっている。

とはいえ、いまさらお客さんに出てもらうわけにはいかなくこれ以上ステージ上でやっているのもネタバレなのでリハーサルをやめて楽屋で合わせることにした。

楽屋はスペース的にはとても広くてよかったがめっちゃ暗い。
それがまたアンダーグラウンドを醸し出している。

ここのオーナーの飼っている大きな犬が自由に歩き回る。
トイレはそんなに恐ろしくはなかったが、それなりにDeepだ。

しかも楽屋の先にあるので普通のお客さんが楽屋を通り抜けて行く仕組みになっている。

まあ、気にすることではないが衣装をなめるのはやめてくれ。
犬君。
すでにかなり押していてスタンバイのAlcicoがステージにでたのは20:40だった。
Alcicoを送り出しながらも「希望の道」のRHは続く。

ステージの音が筒抜けの中、machaのアコギでnanaちゃん、ねんどさんと合わせる。

昨日もこんなことしていたな。
つくづく現場処理が多いバンドだ。

一応名誉のために言っておくが決して段取りが悪いわけではない。

現地側が悪いわけでもない。
中国にはよくあることだが、最終的にベストなものを作れればいいのだ。

もちろん、ある程度あきらめたり、決めていないからといってカットすることは可能だ。
むしろ決めたことを決めた通りにやりたいタイプの僕はこのなし崩しなやり方は好みではない。

それでもなぜギリギリの行動をとるかというと「おきゃくさんが喜んでくれるから」。
それに尽きる。

きっちり完璧なものをやらないと批判をされてしまう日本と異なり(基本は中国も一緒だが)ここではやることに意義がある部分も多い。

そして、異国からきている僕らである以上「機会の喪失」は最もしてはいけない行為であるといえる。
「次ね」。
いや次は無い。
今できなければ次は無いのだ。
ゴジラさんのことで痛い思いをしている僕ら。
このことは他のアジアツアーでも痛い思いをしている。
だから僕らはツアーにでれば「全部yes」なのだ。

それで辛いこともあるがとびっきりのうれしい結果もある。

どちらかといえば後者の経験が多いわけでその方針を採用し続けているのだ。
真剣勝負の突貫工事は相手との距離も一気に縮める。

ネンドさんともすでに古い仲間のようになってきた。

共通の目標を持ったときに人は強くなれる。

そうしているうちに、Alcicoのこのツアーの最後のステージが終わり楽屋に戻ってきた。

おつかれさま!初の中国ツアー、いろいろな経験をしただろう。

これからの活動に活かしてくれればと思う。

そしてすぐに僕らの出番。

上海での公演は何度目になるだろう。
最初は上海図書館のホールだった。
その時Wingに出会い、今の関係の礎になっている。
会場規模もオーディエンスも昨日までとは異なる。

今日は今日の音を出そう。

セットリストを変えてロックンロールなこの曲「without you」でスタートだ。

狭いステージを縦横に使うためにmachaはスピーカー台へ上る。

もりあがる

ギター弾きながらここまで動けるのは大したもんだ。
3日続けてのステージ。それも大移動の繰り返しではあってもshinonはshinonの歌を歌う。
観客の前でいつでも自分のベストをキープすることはシンガーは特に難しい。
それができて初めてアジアのシンガーになれる。
masaoはいつも通り、いやいつもより多く頭でシンバルをたたき喝采を浴びる。

こうしてツアーのファイナルは終わった。

重慶ブルースを歌い続けたツアー。
次のツアーもそうだろう。
その次も。
僕らの音楽の在り方がこのツアーのコンセプトにあるのだ。

そして、nanaちゃんが登場。「家郷」と「日不落」の2曲。
MCがとてもうまい。まあ中国人だから当たり前か。

会場をもりあげ、ぼくらも引っ張られる。

いい笑顔で歌ってくれて僕らも楽しい。

そしてネンドさん登場。

まくしたてるMC。

ネンドさん。何でもやる

そしてバックの演奏がいるんだろうか?とおもうほど激しく芸を見せるプレイ。

まずい、ネンドさんをみているとおかしくて演奏できなくなる。

あえて見ないようにするが、ふと見るとステージ上にチャイナドレスのおばさんが。

ネンドさんの着替え後の姿だった。
エンタメに徹したステージはさすがにワハハ本舗。
いい芸人だね。
そして、その勢いのまま最後に氏神さんが登場。

そのいでたちは上海でも受ける。

フィナーレももうすぐだ

登場と同時に会場の温度を上げてくれる。
最後の曲「オエド」ではAicicoのエミちゃんとスタイリストのクミちゃんがダンサーとして登場。

大したリハをしていないのにばっちりもりあげてくれる。

そして、最後のセッション。
全員がステージに。狭いステージなのでもう満載だ。

「Blue sky」「希望の道」「相信愛」の3曲をやる。
上海はネンドさんnanaちゃんが入るのでさっき編成を組みなおした形で実施。

ツアーもこれで終わり

「希望の道」も中国語になり変わっていく。
アレンジももう少し変えていくだろう。次のツアーまでには完成形を作りたい。
「相信愛」ではみんながつぎつぎに募金箱にお金をいれてくれた。
この小さな善意の積み重ね。
このイベントの主旨が伝わり、賛同してくれた一つの形。
今回もこの会場のみんなの気持ちを伝えていきたい。
2240終了。
おつかれ?。
募金も集まった。
日本円にすると6万円くらいだろう。小さな6万円かもしれない。

でも僕らには重みのある6万円だ。
募金をするときのみんなの気持ちいい顔。
みんなの気持ちの詰まった貴重なお金だ。

これをさっそく「春風幼稚園建設プロジェクト」に寄付しよう。

いつかこの幼稚園に行けるように。

そこに通う子供たちに会いに行けるようにね。

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