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相約北京2

11時。中国大陸に入る。海岸線からずっと開拓された田園地帯が続く。

ものすごく茶色い。カンボジアのそれとも違うね。高度を落としてゆき、大きく揺れまくりそのまま北京首都空港に着陸。

時間は予定通り11:30。気温は19度と日本よりもちょっと暑い感じだ。

空港は毎度のことながら広いというよりも広すぎ。荷物をピックアップして空港の外に出るころには到着してから1時間がたっていた。

空港を出ると今回のコーディネータ王飛さんが待っていた。

日本語を学ぶ彼女。そうか、今回は日本語OKなのね。学生ながらとてもしっかりしているし、話し方ものんびりしている。中国人には珍しいかも。

機材をバンに積み込みホテルに向かう、1年半ぶりの北京の風景は変わっていた。

何だろうか、なんとなくだが綺麗になった?大人になった?北京オリンピックで一生懸命着飾った人がその生活に慣れてきたというか、なんとなくしっくりくる街並みになっていた。

空港から20分。今回の滞在先の国際竹藤大廈に到着。

空港から近いが市内までは遠いってことだよね。まあ、気にすることではないが。

ここは望京地区といい韓国人街が広がるエリア。イトーヨーカー堂やMicrosoft等もあり結構栄えている感じだ。

早速、ホテルではアポ合戦。「今北京に来たけれど会えない?」事前に連絡をとっても結構変更が多いので当日のアポの方が話が早い。

それも中国式だ。

チェックイン後14時に再集合。食事に行くかと思ったらそのまま会場下見に向かう。

何の指示もないが一応機材も持っていく。

会場の朝陽公園は北京の東北に位置する巨大な公園。

ここは毎年この5月の労働節に大規模なコンサートが行われる。

公園の中に4つの大きなステージがあり、そこに内外からアーチストが招聘されるというイベントだ。

孫南や超級女声でアイドルにのぼり詰めた人など話題のアーチストが出演する。僕らも頑張らねば。

約30分。混雑した街道を抜け会場に到着。懐かしいね。

ここは05年、僕らのステージがキャンセルになった所だ。あの頃どんな事を思っていたんだろう?そう思って昔のレポートを読み返してみた。

以下引用
「相約北京」の会場で
その後「相約北京」の会場に向かう。北京の北東にあたるこの朝陽公園の特設ステージ。ここはアメリカでいうセントラルパークだ。日本だとどうだろう、ちょっと同じような表現がみあたらないけれど、日比谷公園を10倍大きくしたものみたいな感じだと思う。当初の案であればここでの開会セレモニーを行う予定であった場所だ。複雑な気持ちは確かにある。でも公演というのは一つの形だけではない、こうして僕らの事をフォロしてくれる中国人たちにかこまれてなんの文句を言えるだろう。彼らも真剣に考えできる限りの行動を示してくれる。その中で僕らができることは悔いのない音楽を伝えることなのである。相約北京。文字通りまた次のときにこの北京で会えることを考えていけばいいことだ。  以上ツアレポより引用
おお!かなり大人な発言である。

その時から絶対にまた来ると思っていたに違いない。

そんな思いも数年がたちこうして参加することができた。

面白いもんだ。

諦めなければ勝負は終わらない。

とことん延長戦を演じてやろう。

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