四方の空から
- Post by: AKI
- On: 4月 15/08
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アジアの新年が続く中、先のことも準備をしなければいけない。
そんな中ベトナムフェスティバルの準備が続いている。
このイベント、日本とベトナムの外交関係樹立35周年ということでひときわ大きな盛り上がりをみせようというもの。
すでに会場も出演者も大筋決まっている。そんな中でoneasiaはベトナム側として参加。
まあ、ある意味そっち側であることに違和感のないメンバーだが。
ベトナムの音楽というとまだまだ経験が浅くて一言にこうだとはいえないのだが、おもいっきり雑にいってしまうと「切ない」音楽なのだ。
理論的にいえばフランスの香りがするとか、シャンソンのテイストだとか、いや演歌だ、中国南部のメロディだ、いろいろ言い方があるし、それこそ大体音楽なんてオールジャンルなわけだから、ロックもあれば演歌もあるわけだ。
そのたくさんの音楽の中僕らはこの国の「せつなさ」に気を止めることになった。
そんな代表的な曲に「ボンホンチョイ」という曲がある。四方の海に飛び出そうという明るい歌詞で大体ベトナム人の小学生は歌える曲。
夢と希望の曲で小学生が歌うメロディがなぜこんなにも切ないのかとおもう。
最初にこの曲のメロディを渡されたときになんとなく感じて、そして、これを歌った子供たちを見てこの考えは確信となった。
そして、それ以来ベトナムの曲のアレンジには「切ない」テイストを盛り込んでいる。
さらに「ドラマチック」過剰とも思えるアレンジで演奏すると言葉のわからない日本人にはシリアスなロックに聞こえるだろう。
それもそれでありだ。久しぶりにこの曲を聞いて次のステージではやろうと思った。
いい感じなのよ。
そして、これを東京のベトフェスのステージで演奏したときに日本に住んでいるベトナム人のお客さんは同感じてくれるだろうか?
懐かしい曲、ふるさとと家族を思い出す曲、そして、今風のアレンジになったこの曲をみんなで口ずさむに違いない。
結局、そうして歌ってくれるだろうみんなの姿を思い浮かべて僕らは製作作業に入る。