相約北京7
- Post by: AKI
- On: 5月 13/10
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2010/05/03
6:30起床.最近この時間が多いね。以前も話したが太陽が出た後に起きることができる幸せに感謝。
7:30朝食。ここで昨日を振り返りスタートの遅れをを鑑みて出発時間を遅らせてもらう。
それにしても今日もいい天気だ。暑くなりそうな予感。そういえばまたもやこの時間は柳も舞っていない。
「北京の人は気にならないの?」と素朴な質問を王さんになげかけると「みんないやですよ」とあっさり返ってきた。
だよね。それは当たり前か。でも、マスクとかで予防している人はあまり見ないんだよね。
今日のステージはROCKな日。カナダ、イギリス、日本のバンドの共演だ。なんとなく気持ちも高ぶる。
最初はカナダのバンド。ちょっとマッチョ系でR&Bを聞かせてくれる。いいね。ステージの音響も低音がずんずん響く感じだ。
そしてイングランドからは「MERODRAMAS」。このバンドものすごくかっこよくて感激。草食系っぽいところがブリティッシュな
感じをさらに強調する。
元来ブリティッシュ好きなぼくにとってこの手のサウンドはドンピシャである。
ビートルズを思わせるコーラスワークも美しい。
マネージャーに話を聞くとベトナムでも公演をやっているみたいでアジアに関心が高いという。
いつか日本でもできたらいいな。
そして最後に僕らの出番だ。他のバンドがいいパフォーマンスをするので自然と気持ちも入ってきた。オーディエンスも昨日よりもかなり多くなっている。
ここはROCKで押し通そう。北京のみんなが待っている。
ライブ向きを想定して作った新曲Camonではかなりいいパフォーマンスができた。
簡単な日本語を使おうと思って作ったので日本語を少し勉強した人であればサビは理解できる。
そんな曲作りもありだね。
康定情歌ではmasaoのドラムパフォーマンスが受ける。かなりベタだけれどね。
でもこんなプレイ彼しかやらなんだろうな。そう思うとすごい。
そしてステージは終了。手ごたえがあった。反応もわかった。
おつかれさま!
ステージを降りるとさっき出た2組のアーチストから「R&R!」と声をかけられる。
この多国籍チームのあっという間に一つになる。音楽って不思議だ。
ステージをやる前よりも強く、気持ちの入った言葉で「一緒にやりたいね」とお互いが言葉を交わす。
2時間前に初めてすれ違った人が今はパートナーになろうとしている。
うん、いい感じだ。
その後CCTVのインタビューがあった。
このステージはCCTVの収録もありどこかで放送されるようだ。
こういう素材、どんな風に紹介されるか一度見てみたいものだが今回に限らず現地でのオンエア分を入手したことがない。
まあ、環境を考えれば入手しにくい映像素材ではあるが、できることなら見てみたいね。
そして、一度ホテルへ。ここで北京の情報誌「tokotoko」の大西編集長と合流。そしてインタビュー。
よく「人に自分たちのことを説明すると客観的に自分たちが見えてくる」というが本当にその通りである。
インタビューで語る言葉に自分が納得しながら言葉を発している。
そうなんだ。日中の音楽による交流の意義、役割などを話していく。
取材も終わり、そのままランチも一緒にということでレストランへ。
またメニューは一緒かなとおもっていたら中身が変わっていた。
ラッキー。ケーキがあったのですかずGET!といいたいところではあったがなんとスイカのトッピングをみて断念。
ケーキにスイカなんて。。ありえない。。
午後は再び会場に戻り最後のステージへ。司会の女の子が妙にフレンドリになってきた。
このステージには共演者として「ボリビアの美少女楽隊」と書いてあった。しかし、違う人がスタンバイしている。
北欧系のグランジっぽいトリオバンドでイレズミとかしている。
「話が違うじゃないか」。結局来なかったそうである。まあボリビアは今いろいろ大変な時であるしね。
楽屋はますます柳降る。口に入ったりベースのケースに忍び込む柳。どうにもならないくらいでイライラするね。
その頃、ステージではもう一人のカナダ人「ジョウジ」が歌っている。
彼は全編中国語で押し通す。これは反応が良かった。。
すごいね。白人の話す中国語はとっても不思議な響きなんだろう。
いろいろな人の所を渡り歩く彼にとってはコミュニケーションが最も重視させる。だからその国の言葉を大切にするんだね。
そして僕らの出番となる。早いものでこれがこのツアー最終ステージだ。
いくぞ、と気合を入れた後、開始直前に持ち時間が変わり急きょセットリスト変更。
組みなおしてちょうどスタンバイ。うまく時間が流れている。
お客さんは今までの中で最も多い感じだ。しかも天気が少し曇ってきたこともあってすごしやすい。
4度目のステージで4人一体となった感じがする。
最初から飛ばしていき、中国語曲「家郷」やオリジナルのロック曲「フロイト」なども加えてステージを構成する。
他の外人バンド(ジョージを除き)と違うのはやはりshinonが中国語で話すことだろう。
歌詞の意味やエピソード。多くの中国人が英語を話すようになってきたとは言え、それはほんの一握りだ。ほとんどは中国語でないと伝わらない。
だからこそこういったスペースでの公演は中国語でできるかどうかが分かれ道になる。
ジョージが受けているのもそういった理由だろう。それがよかろうと何だろうとお客さんが喜んでくれればいい。それが絶対だ。
ユーザーオリエンテッドな考えは音楽でも同様。
その方程式で盛り上げてステージは終了。もっとやりたいくらいだったね。
お疲れ様。メンバーのみんなありがとう。スタッフのみんな、ありがとう!
気持ちよくステージの急な階段を下りるとみんなの笑顔が待っていた。
写真撮影にサイン。楽屋だから外からは入ってこれない。
ここにいる人はみなこのイベントを作ってきてくれたスタッフだ。うれしいね。
制作の責任者からもお礼を言われる。「来年も来てほしい」と固い握手を求めてくる。
ありがとう。
きっとそうなるよ。
また北京に来るよ。
これで05年の厄も払われただろう。