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相約北京9

気が抜けてそのままホテルへ。ランチに合わせてmasaoも帰ってきた。

天壇の感想とタンとのミーティングの報告をし合いつつ食事。そして、今回最後のインタビュへ向かう。

13時。ロビーにコンシュルジュの川口さんはすでに到着していた。

コンシュルジュさんは上海でもお世話になった媒体で今回も取材をしてくれることになった。

いろいろ話せた。全てが終わった後だからちょっとだけ余裕をもって話せた気がする。

さあ、これであとは帰国するのみだ!ロビーでダラダラしているとラオリーが出てきて「チェックアウトをしてください」。とせかされる。

なんだ、まだ大丈夫なんじゃない?とりあえず、荷物を持ってロビー集合。

チェックアウトをしてしまったので空港に行くしかないのだがここで老北京でジャージャー麺を食べようということに。

ラオリーが面倒みよく僕等の荷物をバンに積み込み、ドアまで締めてくれる。

老北京の場所は僕しかわからないということで「AKIはここ」と助手席に乗せられる。

うれしいね。なんでここまでしてくれるんだろう。

愛すべき友人だからか?そうだ。それ以外に理由はない。僕等は単なる老朋友なんだ。

ここで老リーともお別れ。最後の握手が一番固い。

また、会おう!友よ!

お別れ気分モード。

バンに乗って3分程度で老北京着。

ここは05年天壇近くの同じ店に来て以来はまっている店。

古い北京の街に来た感じのする店だ。

店員はみな元気で当たり前だが僕らはお客として歓迎されている。

05年。僕らが店に入った時「日本人はその狭い席でいいよ」と突き放された。

すべてがしぼんだ。

夢も希望も中国への気持ちも。

小さなことだけれど人はそんな些細なことで折れてしまう。

そして、今では普通のお客に接するように歓迎してくれる。

あたりまえもうれしいんだよ。この気持ちは分からないかもね。

僕らに興味をもってまわりにきてくれる。オーダーすると笑顔で食べ物をとりわけたりしてくれる。

この対応が今の中国なんだなと思う。

大雨の時はいつまでも続かない。いつか晴れ間になる。今がその時なのだろう。

乾杯。冷え切った燕京ビールでツアーの成功を祝おう。

さあ、そろそろ帰らなければ。ここでこばじゅんともお別れだ。でもあまりそんな気がしない。

今回ずっと一緒にいたおかげで本当に一緒のチームになれた。

だから「またね」でいい。

14:40出発。空港に向かう。王さんにCDを渡すとすごく喜んでくれた。

いつか日本にきたらみんなでサポートをしてあげよう。

そして、15:10空港に到着、ここで王さんともお別れだ。

ありがとうね。

そして最初の6名に戻り僕らはチェックイン。

帰りも6人で121kgと軽量だった。

案外空港内はすいていて搭乗ゲートにてゆっくりとお茶をする時間もあった。

1655、CA183便へ搭乗。

17:30のフライト予定だが天候不良で離陸に時間がかかった。Takeoffからかなり揺れた。

第3章6幕はここで閉じることになる。今回は久しぶりに北京単発ということでもしかしたら暇を持て余すかもなんて考えていた。そうなることはあまりないが05年の北京は苦労したし、実はあまりいい思い出がない場所でもなくはなかった。しかし今回それを払しょくできたと思う。

苦手意識はいつまでも続く。だからこそあえて飛び込んで記憶を変えてやろう。

きっと次からはもっと良くなる。

北京に降る五月の雪は幻想的だった。北京の風物詩ともいえるが決して気持ちいいものではない。

季節が変わるために必要なことであればそれは昆虫の脱皮に似ている。

僕等も一皮むけていくのだろうか。そうなるべきなんだろう。

夜のフライトはあっという間でもう日本領空に入ってきた。いろいろ整理をしていると3時間はあっという間だ。

僕等はようやく帰ってきたのか?日本にじゃない。中国にだ。

離れたと思ったら一周りしてもう一度この中国に帰ってきたんだな。そう感じた。

21:50予定を少し遅れて羽田に到着。いつもの成田とは風景が違うから違和感があるね。それもまた慣れていくことだろう。

これからも学び続けよう。

世の中はいつでも新しく変化している。

みんなありがとう。

GYPSY QUEEN ROAD TO ASIA#26
2010/04/30-05/04
MAY snow in Beijing

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