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Overseas Japanese3

イベントもフィナーレに近づき最後に全員で「和僑の風に乗れ」を歌うことになる。

関係者にステージに上がってもらって上海和僑会一周年の記念を祝う。

会場の明かりがつきみんなの顔が見える。

みな笑顔だ。

海宝くんも緊急出演。

うれしそうな顔はすぐにわかる。

なんだか僕も嬉しかった。

ステージとお客さんは基本的にはみな初対面。

当然距離もある。

でも、今日はこの和僑をテーマに会場が一つになっている。

このとてつもないパワーに圧倒され、またそのパワーを吸収して僕らは歌う。

みんなのエネルギーを感じたステージ。

本当にパワフルな和僑達。

ありがとう。

みんなが一体感になれたステージだった。

終わった後妙に爽快な気持ちになった。

優しい気持ち?

自分の居場所を探せたような気持。

ここは戦いの場ではなく共存の場であることだからかもしれない。

ゲストで呼ばれて盛り上げようというものではなく、自分たちも含めたみんなのイベントのような気になった。

そうだテーマは「オープンマインド、フレンドリー、ハートフル」。

この3つのポリシーを掲げた組織であればそうなることも当然かもしれない。

心地よい居場所があったステージだった。

四川地震の幼稚園プロジェクトの報告もされている。

片づけをして打ち上げに。

ここでショウさんは帰るので来年の再会を約束。

本当に来てくれてありがとう。

 

ぼくらは以前Wingといった店に直行する。

ここで打ち上げ。

なんだか懐かしいね。

会場は広く1フロアすべて和僑会で埋め尽くされていた。

後から気づいたことだがここには上海だけではなくて各地の和僑会の人々も参加している。

絆は太く保たれている。

当然盛り上がる。

120人はいたんじゃないか?

そこでもいろいろな人と話すことができた。

まさにオープンマインドだと思った。

みんなが会社の名刺で会話することなく個人と個人でつながっていく。

これも藤岡さんが言っていた言葉だ。

その通りその連鎖が大きく広がっていずれ世界を飲み込むだろう。

華僑が数十年前に作ったシステムを和僑が後を追う。

そんな面白いことになればいいと思う。

リラックス中

しばらくすると和僑会の全体の会長が登場した。

とても気さくな感じでそれだけ見てもこの組織の柔軟性が分かる。

「和僑の風に乗れ」も非常に喜んでもらえた。

いろいろな席で交流をする。

「なんで私たちの気持ちをわかるんですか?」と聞かれたりもした。

それは僕らも和僑だからと答える。

そうなんだ。

この詩は和僑のみんなに対しての詩でもあるが僕ら自身を歌った歌でもある。

だから同じ気持ちなんだ。

笑顔で永川さんが来る。

「できる?」という。

ここで「和僑の風に乗れ」をやれるか?ということだ。

もちろんNoといわない日本人バンドGYPSY QUEENの答えはYESだ。

通常はそこからが大変で準備をばたばたするのだがここは違った。

気づくとネンドさんが隣の部屋に行き「これから演奏するのでちょっとよろしくおねがいしますね。」と暗黙の許可を取る。

音響の所の部屋を勝手に開けて操作しようとする。

店員が来たら説明してOKを取る。

芸人なのに人一倍フットワークが軽い。

そしてすでにこばじゅんが歌詞のコピーを手配してる。

「こんなところで急にやっていいの?」と聞く人はいない。

やるのだ。

やらなければ始まらないのだ。

ダンサーはすでに臨戦態勢だ。

そんな勢いに押されて、最初はギター一本かなと思っていたが僕も自然とベースを準備し始めた。

やるならちゃんとやる。

それが聞きたいと言ってくれる人に対する礼儀だ。

そしてもちろん盛り上がった。

この中に会長もいる。

みんなが歌ってくれたこの曲はすでに和僑会のものになった気がした。

会長のうれし泣き。

しのんがつられて泣いている。

これはやばいので見ないようにする。

幸せの瞬間。

終わりたくない瞬間だった。

そしてお開き。

タクシーに分乗してホテルへ。

雨の降る中、みんなが僕らのタクシーを止めてくれたり運転手に場所を伝えたりとだれが言い出すわけでもなく動いてくれる。

本当に何から何まで仕切ってもらってる感じがする。

アテンドについてくれたのは日本からの留学生のトビッコ(本名ではない)。

彼はまだ大学三年生だという。

それでも中国語をきちんと話す。

こんな優秀な学生が日本に戻ってきたら日本は助かるね。

きっとこの厳しい就職戦線でも勝ち残れるのだろう。

 

ホテルに到着しとりあえず僕らは機材と着替えをして再び街中へ。

ついた所はおしゃれなジャズバー。

おいしくワインを頂き、この上海和僑会のイベントの成功を祝う。

最初はあまり話をしなかった藤岡さんとも気さくに話せる関係になれた。

そういうこと一つ一つがうれしいことだ。

そこに僕らの音楽の起源がある。

そして次のことに気持ちは切り替わり素晴らしい未来の約束をいくつもした。

途中からこばじゅんに呼ばれて会長とはなすことになった。

会長は今香港に住んでいるすでにビジネスにもお金的にも名誉的にも成功をしている人。

その人がこの組織に力を入れてるのは後進のために活動の基礎を作ってあげたいということだという。

無償の愛。

僕が目指していた到底たどり着けないだろうと思っていた高みにこの人はいる。

そうか、がんばればこうなれるんだ。

時代を超えて何かをやろうとしている人、やり遂げている人と話せる時間は貴重な時間だった。

今回「和僑の風に乗れ」を書くときに3つのお題をいただいたが結果的には一つこなせなかった歌詞がある。

それは「フレンドリー」だった。

他の二つはすぐにイメージできたけれど、どうしても「フレンドリー」を含む詩が書けなかった僕が今日は書ける。

ここにいるみんなのことを思い出せば言葉をメロディーに乗せられる。

「和僑の風に乗れ」はその和僑の人々の魂を込め、今本当の歌になった。

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