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Overseas Japanese4

宴も終りに近づき僕らはホテルにもどった。

すぐさま反省会。

近くの店で語る。

今日のことは今日中に話して履歴を作りたい。

そして、部屋にもどり恒例のビデオチェック。

これも毎度のことだね。

課題を洗い出すも激しい睡魔が。

時計を見ると3時を過ぎていた。

明日は6:30時出発。

解散して部屋に戻る。

とにかく寝よう。

今回はPCを出しても何もチェックできなかった。

あ、足裏マッサージもいけなかったな。

あっという間のツアー。

ツアーというには短すぎる二日間。

そこにすべてを効率的に凝縮したってことになる。

そう思えば大満足だ。

 

2010/12/13

5:30起床。

というよりもうとうとしただけのように思える。

あばれたくなるようなメザマシの爆音を消す。

ここで起きないと大変なことになる。

一気に電気をすべて点けて超熱いシャワーを浴びる。

ちょっとやけどかも。

窓の外はまだ夜のままだ。

これはよく僕らのツアーにみる風景だね。

 

食事も取れずに6:30ロビー集合。

若干二日酔いで頭が痛い。

空港までタクシーで移動することになる。

なかなかタクシーがつかまらない。

乗車拒否を余裕でするので結構時間がかかった。

空は雨。

最近のツアーは雨が多いね。

何とかホテルの人がタクシーを止めてくれて6:40ホテルを出発。

 

7:00に紅橋空港に着く。

ん?虹橋の新しいターミナル?

寝ぼけ調子で荷物を下ろす。

でも、ここが判断ミス。

痛恨の判断ミスだ。

出国ターミナルを間違えてしまったのだ。

ターミナル1と2は距離的に結構遠い。

歩いてではとてもいけない距離。

ターミナル2で降りてしまった僕らは急いでシャトルバスへ。

時間は7:10分。

8:55のフライトだからもうチェックインは始まっている。

シャトルバスの乗り場にタクシーがいたのでターミナル1までいくらか?

と聞いてみると80元で行くという。

この眠いところそんな冗談言ってるとぶっ飛ばすぞと思いつつ、結局7:30発のシャトルに乗り7:50に第1ターミナルへ。

こういったボンミスは注意したいね。

結果として急いでチェックインをして事なきを得た。

あとはのんびりですぐにゲートに到着。

特急だったこの旅のまとめをしているうちに時間になり8:25MU537便に搭乗。

飛び立った瞬間は眠っていてわからなかった。

 

10時前。

日本時間はもうすぐ11時。

食事で起きる。

さすがにビールは飲めないなとおもったらmachaもそうだった。

時間的にはそろそろ日本。

機内食もなぜか和風。

急に揺れてちょっと怖かったりするが、あとは羽田への到着を待つばかりだ。

一気に通り過ぎた。

そんな感じの旅だった。

SHINON

 

第3章7幕はここで閉じることになる。

立て続けに消えた中国での公演。

それは政治に左右される僕らの公演形式の弱みでもある。

辛いことは延期になったことではない。

一緒に作ってきた人たちの努力が分かるから、そこに水を差すことがこの上なく辛い。

それは日本人スタッフも中国人スタッフもだ。

僕らの公演を行うために準備を進めてきてくれた中国側の学生たち。

彼らが支出したものが誰が責任を取って穴埋めをするのか?

日本を好きな中国人と中国が好きな日本人が一緒に新しい創造を始めようとしているときに何故に世論はそれをいたずらに騒ぎ立てて阻止しようとするのか?

そこにどんな答えがあるのか?

そこには何もない。

AKI

評論者が持論を繰り広げ、ことさら大きく事象を語り、話は拡大されていく。

「その日は中学生はみんな学校に行っていましたよ。政府から学校に行く指示も徹底されていました。デモに参加した人で学校に通っている中学生はこの街にはいないのですが、日本の報道ではいることになっているんですね。不思議ですね」現地の友人は言う。

そこに住んでいる人にすら不可解な報道を見て思う。

これは現実ではないと。

でも、誰がその現実を伝える?

誰もいないなら僕らがやらなければ。

声は小さくても、現地で見て、会話をして、お互いの状況を照らし合わせてそれを僕らが日本で語ろう。

MASAO

みんな新しい関係を望んでいる。

それは政治家でもないし、反政治家でもなくただの市民だ。ただの人たちは仲間を求めているんだ。

普通に生活をしたいんだ。

簡単なこと、それを伝えていきたい。

それが音楽の世界のOverseas Japaneseとしての役割だ。

公演が延期になった地の朋友たち。

必ずいくよ。

僕らは全くめげていないし、残念に思っていない。

そして中国に失望もしていない。

主催者にもなんのマイナスなイメージもない。

否定をする時間があるのであればそれは前に進むための時間に費やそう。

ぼくらはそう暇では無いのだ。

そんな思いで上海に向かった。

今年のうちにこの国を見ておこうと。

街は普通に平和で発展を続け、夜中に屋台で酔っ払っているメンバーと中国人の酔っ払いが盛り上がる。

何ら半年前と変わらない中国がそこにあった。

僕らが言い続ける「音楽で日本と中国の関係を大切にしていこう」、「中国を愛する人で何かをやろう」。

同様なことをすでに実践している人たちから熱い想いを山ほど貰って帰国となったのだ。

MACHA

こんなにもらっちゃ返しきれないよ。

と思う。僕らは表現者だ。

この和僑人たちの想いをもっと世界に伝えなきゃ。

もちろん、日本でも伝えなきゃいけない。

「和僑の風に乗れ」は日本でも歌っていこう。

和僑という言葉を拡げよう。

大切に思える仲間が増え、また会いに行きたい人が増えた。

ありがとう。僕らの気持ちを支えてくれてありがとう。

 

12:30。

羽田に到着。

30分もしないうちに僕は帰路へ車を走らせている。

変わった。

すべての仕組みも変わってきている。

帰宅後、今回の旅の写真を見る。

出会ったばかりなのに無性に懐かしい。

みんなの顔がとても優しく見えた。

僕らも和僑を名乗っていいですか?

 

GYPSY QUEEN ROAD TO ASIA#27

2010/12/11-2010/12/13

Overseas Japanese

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