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今自分にできること

東北大地震は東京にいる僕らでも大きな揺れを感じたほどのこと。

これが震源地だったらどれほど揺れただろうか?

そのあとに襲った大津波は言葉では言い切れないし書くこともできないくらいだ。

そしてTVからはまるで映画の中の映像のように恐ろしいシーンが伝えられる。

でも、これはほんの数百キロはなれら同じ日本の中のことだ。

そして、ここにはたくさんの友人や親族、お世話になったり交流をした大切な人たちがいる。

 

そう思うと今すぐに何かできないか?

でも何もできない。

シロウトが現地にいっても邪魔になるだけだし、だいいち被災地に一般人が入れば二次災害になってかえって救助隊に迷惑をかける。

できることは節電。

そして祈ること。

でももう一つできることがある。

それは復興を助けることだ。

災害が起きて4日が過ぎ、復興に向けての一歩が始まる。

それを盛り立てること、一助になることならできる。

そう思った。

 

この地震が起きてからたくさんのアジアの友人から心配のメールをもらう。

それはすべて日本に対する応援であり、僕らに対するメッセージだ。

その時思った。

僕ら(いやぼくらじゃない、日本のすべてだ)がやってきたことには間違いがなかった。

日本は戦争という大きな傷を負い、アジアを傷つけそして戦後となり僕らは生まれた。

その遺産を背負い、それがあるときには平和的な発展というプラスへ、そしてアジア諸国に対する負の遺産をも背負った。

僕らがアジアに向かって交流を続けることは本当の今の日本人を知ってほしいから。

そしてFaceToFaceで行う交流の先にはお互いを理解し合える、という一つの答えを知っているからだ。

 

時には嫌なこともある。

それでもアジアに向かい続けたのは、必ず分かり合えるからと思っていたからだ。

日本はほかの国と比べて圧倒的な比率でODAを実施している。

国が大赤字になってさえもODAは継続され、世界で事故が起きれば真っ先に支援の手を向ける。

それは日本という性格からか、それとも日本人という民族は本当にそういった人なのか。

その時は深く考えず単に人が困っていたら助けることはあたりまえ。

と子供のころに教わったまま解釈していた。

今回の被災地からの映像を見るとこんなにも厳しい状況なのに秩序ある時間を過ごしている被災者の方々をみて本当に尊敬の念を抱く。

それを見たのだろうか。

大勢のアジアの友人は日本の被災に心を痛め、「何か必要なものはあるか?」と聞いてきて、そして「だいじょうぶ、日本は必ず立ち直る」といって励ましてくれるのだ。

メール一つ一つが心を震わせる。

交流したいという気持ちは別に見返りを期待するわけではない。

一方的だっていい。

それで何かが変わればと思う。

しかし、今回のことでそれが垣間見えた。

日本の何十倍もいる多くのアジアの友人たちがこの災害からの復興と被災者に対する応援の気持ちを持っていることを。

ならば僕らにできることは一つだ。

応援のメッセージを持って帰ってきてもいい、今の日本を伝えてくることでもいい。

そして、復興が始まった時に最大限にそこに乗っていこう。

TVの悲しいシーンはもういいし、それは被災した人たちだけのとても悲しい記憶だ。

ぼくらがそれに触れるのは失礼だし、それよりも今はその人たちの次の手助けができるように準備していこう。

ここ3日。

何ができるかと考えた。

その答えが少しだけ見えてきた。

がんばろう!日本!ライジングサンは僕ら生み出すのだ。

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