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貴州ツアー4

最初に学生たちによるセレモニーが行われる。

緩やかなダンスだった。

オープニングセレモニー

そして学長の挨拶、重慶総領事館の挨拶そして、oneasia Projectを代表してviviちゃんの挨拶。

oneasiaProjectからご挨拶

その後会場は一分間の黙とう。

これらは僕ら日本人から言い出したことではない。

全て貴州側の計らいなのだ。

黙とうをしているといろいろなことを思い浮かべる。

今は東北の人々のことを考える。

親戚、家族。

突然の天災によって一瞬のうちに全てが変わってしまった強引な力。

偶然そこにいたために被災してしまったこと。

そして僕らのように幸いまぬがれることができてここにいること。

それらすべてを亡くなった方々の魂に注ごう。

残された人を守るのは僕ら生き残った者の使命であると。

いつもと同様、いやそれ以上に気合が入る。

オープニングSEが流れる。

本番の始まりだ。

そでのスタッフに合図をしてステージへ。

一曲目「勝利と奇跡」から満員の観客は盛り上がる。

日本人のROCKに貴州の学生が反応する。

何度やってもどこでやってもこの瞬間がくるまでは不安なものだ。

前半3曲はロックなビートで攻める。

今回、machaの代わりに参加したKyojiのギターもさえる。

どんどん前に行きギターソロの度に歓声がわく。

現在開始!

今回も彼は非常に苦労した。

ギリギリまで修正の連続だった。

だからこそ今日は楽しんでほしい。

曲は「重慶ブルース」へ。

この曲は重慶ゴジラさんの残した遺作だ。

重慶を愛した日本人のことをしのんがMCで伝える。

きちんと説明をして歌わなければただのブルース。

でも、伝わってこそ意味のある曲だ。

丁寧に中国語で語り伝える。

しっかり伝わったのだろうか、みんな静かに聞いてくれた。

ゴジラさんのことを貴州でも伝えることができてよかった。

そして、GYPSYQUEENのオリジナルの中国語曲。

「シャンニー」。

これも歌詞を説明する。

この手のミドルバラードはとても人気があるね。

定番の一曲になった。

そして、ステージは変わりメンバー紹介。

美彗!

今回oneasiaProjectに参加した美彗がsuperflyを歌う。

パワフルなボーカルは中国人観客にもわかる。

自分で来ることを選んだ彼女。

いい経験というにはありあまる経験だろうね。

気持ち良さそうな感覚がにじみ出ていた。

そしてメンバー紹介になる。

これはリハーサルから何度も繰り返した部分。

ただ演奏してもつまらないのでそれなりに考えた。

それがうまくはまった時は僕らもうれしい。

Kyojiのソロのあとは僕の歌。

もちろんBeyondの歌だ。

会場が大合唱になり、一瞬のボーカル気分になる。

ドラムのmasaoのリズムに合わせてkyoujiとアクションを合わせる。

お笑い部門とShinonに言われるがここで会場の温度を高めるのがこのコーナの役割。

ヒートアップ!

そして、shinonを再び紹介する。

「天亮了」はこの地方でおきたケーブルカー事故を題材にされた曲。

なじみ深い曲である。

そして、今日のメインともいえる「桂花解放幸福来」。

ミャオ族の民謡をROCKアレンジして演奏する。

リハーサルでもそうだがこの民謡歌手がROCKを歌った時のパワーはすさまじい。

そして、気持ち良さそうに初めて触れるビートにのっている。

ミャオ族のシーシー。すごくかっこよい!

観客もここが最高潮か。

そして立て続けに「Alfred&Julia」「Cam On」と日本語のROCKを続ける。

音楽に国境はない。

それを体感できる瞬間だ。

そして、最後は四川民謡「康定情歌」。

もう毎度のパフォーマンスで最高潮にもりあがり終了。

全員のスタンディングオベーションの中演奏を終える。

良かった。

きて良かった。

迷って迷って、自問自答してそれでいくつかの決断をして選んだ道。

本当に良かった。

僕らは前に進んでいく。

きっとこれからもずっとそうだろう。

この経験が記憶にある限り僕らはその道を行く。

キメポーズLOVE LOVE ASIAを会場のみんなと一緒に

そのあとshinonのインタビューがあり一旦楽屋に。

学生たちのステージだ。

ラオスのバンドはなんだかビリティッシュっぽくてよかったU2サウンド?

そんな方向性だ。

そして、再び出番になる。

会場が一つに

最後のフィナーレは2曲。

「BlueSky」は日本語学科の学生と日本語で歌う。

流暢な日本語で普通に日本人が日本語で歌っているようだ。

そしてこのコンサートの最後はこの曲「相信愛」。

Shinonが言う。

相信愛を日本のために

「この曲は四川地震のチャリティのためにいつも私たちが中国で歌っている曲です。でも今日はこの曲を日本の東北地震の被災者に向けて歌わせて下さい。

そしてみんなも一緒に歌ってくれますか?」

一段大きな拍手が起き、今回の最後のプログラムが始まる。

そして、演奏が始まるとなんと後ろからキャンドルをもった学生たちが。

聞いてないよ!

やばい。

こんな気遣いをされるとまともに演奏ができなくなる。

感激!

会場が総立ちになり、そして貴賓席の学長に向かいお礼の目線をおくり、フィナーレを迎えた。

ありがとう。

貴州大学。

ありがとう中国の新しい友人たちよ。

ここに来る前までは「今回行かなかったらもう行くことがないかもしれない」とおもっていた。

しかし、それは簡単に覆った。

我一定再来貴州

「また必ず会いに来るよ」。

またひとつ会いたい人が増えた。

その後抽選会。

直子さんの慣れた司会でテンポよく進む。

楽しいよね。

こういう企画。

最後に締めのお礼として急きょ「但願人長久」を演奏。

誰もが知っているこの曲で公演は終了した。

こういう企画も楽しいね

ありがとう!

おつかれさま!

時間は22時。

3時間のコンサートであった。

楽屋で片づけをしていると呼び出される。

みんなで写真撮影だ。

日本語で中国語で英語で語りかけてくる学生たち。

みんな笑顔だ。

この世界、みなこの状態になっていけばいい。

半年前の出来事は今はもうない。

少なくてもここで出会ったみんなはもう僕らの友人だ。

他人は裏切っても友人は裏切らない。

音楽によってまたたくさんの友人が増えた。

さあ、市内まで帰らないといけない。

「素晴らしいコンサートをありがとうございました。」文さんも本当にうれしそうだ。

よかった。

一番この準備に奔走してくれた彼女が喜んでくれることは僕らにとって大きなご褒美のように感じる。

明日の朝は交流会なので文さんとはここで別れる。

22:48大学を出発。

みんなお疲れ!

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