貴州ツアー6
- Post by: AKI
- On: 3月 30/11
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上海までの2時間。
小雨交じりの夜だった。
眠りたいところだがやることもたくさんある。
今日はこれからレコーディングなのだ。
移動から準備まで、ボッとしてたら間に合わないし、そうなれば計画にミスがあったといわざるを得ない。
だから完璧にこなせるように準備をする。
20:00上海着。
ショウさんが待っている。
ここからスタートボタンは押された。
急いでバスに乗り込む。
疲れが見えるメンバー。
でも、ここは機敏に動かないといけない。
バスにのるとすでにホテルのルームキーが用意されていた。
大体チェックインで無駄な時間を使い、いろいろなことにしわ寄せが来ていた。
これを解消。
さすがわが弟分、ショウさんだ。
21:00ホテル着。
上海駅前のホテルは都会的。
部屋も最上階ですごい眺めだ。
荷物を部屋に入れすぐに集合。
そしてみんなの待つ漢院へ向かう。
ここでトラブル発生。
なぜか余分な荷物がある。
誰かが間違えたのか。
常々言っている。
ツアー中は自分の荷物は自分で。
人の荷物は持たない。
それは優しさではない。
トラブルの種だ。
おかげでこの上海で困っている人がいる。
絶対にしてはいけないミスだ。
ショウさんにも対応を手伝ってもらい朝一で警察に届けることに。
申し訳ない。
そして、僕らは市の中心部。
漢院へ。
いい感じの建物だった。
そこには3か月前の懐かしい和僑会のみんなが待ってくれていた。
ここで「和僑の風に乗れ」のコーラスパートをレコーディングする。
和僑の声を入れることはこの曲を本物にするために必要なことなのだ。
精神的にね。
その精神的のためにここまできた。
収録はかなり盛り上がり終了。
打ち上げへ。
これで全行程終了。
今日は飲むぞ。
宴席の中、みんな日本の地震についていろいろな思いがある。
未曽有の事だから仕方がない。
僕らがやるべきことは?
それを僕も自問する。
音楽をやるうえで何度も繰り返す自問。
でも、その答えは出ていた。
自分の選んだ選択肢は間違いではない。
そう思って進むしかない。
停まっても景色は何も変わらない。
だからみんなで手を合わせて進んでいきたい。
そう思う。
そして数時間。
僕らは反省会をやるために2:00にお店を出る。
もっといろいろ語りたいし名残惜しい。
それでも今日中にやらなければいけない反省会。
今日の事は今日やらないと明日は来ないというのがGYPSYQUEEN流。
ホテルはさすがに真っ暗で何もかえるものがない。
部屋でビデオをみて反省事項を上げていく。
完璧なんてない世界だし、気づきがあれば反映させる。
今日の最高は明日の課題に代わる。
貴州大学の学長からプレゼントされた白酒を飲む。
杉本さんがどこからかつまみを持ってきてくれた。
この時間、どこに売っていたのだろう。
いつも、本当に気配りに感謝。
時間は4:30を回った。
ここでも話は尽きないが今日は限界。
部屋に戻り6時に目覚ましをセットして寝る。
2011/03/22
6:00目覚ましが鳴るが起きれない。
結局だらだらして7時。
朝食はあきらめ片づけをする。
8:30。
なんとかロビーへ。
そこに警察から帰ってきたショウさんとviviちゃんが到着。
面倒をかけて申し訳ない。
出発時間になっても来ないメンバーが2名。
まずいね。
ツアーの大勢のメンバーで時間を共有することは人の時間を占有することでもある。
わがままは許されないことだ。
そうして40分も遅れて出発。
幸い渋滞にはまらず10時に空港へ。
ショウさんはこれも計算済み?
おかげでチェックインもスムーズに進んだ。
搭乗ゲートにつき12:00MU521便にて上海を出発する。
機内はかなりすいている。
この時期日本に来る人は少ないのだろう。
もろもろとりまとめ事項をチェックして過ごす。
第3章8幕はここで閉じることになる。
今回もハードな旅だった。
反日デモの影響を受けてぼろぼろになった昨年後半の活動。
すべてを覆す位な激震であった。
それでも、耐えられたのは現地で受け入れてくれる人たちの無念がわかったからだ。
そして、僕らは継続した。
その答えが今回かもしれない。
初めての貴州。
今回行かないともう行く機会がないからと急き立てた自分たち。
でもどうだろうか?
もう一度貴州に行くという約束は決して口約束ではない。
何も知らなかった町で心を通わせる友ができた。
僕らを待ってくれている人ができた。
たった4日間で景色は大きく変わった。
これが僕らのエネルギーの元であると再認識した旅であったかもしれない。
どんなに旅をしても何度知っていても新しい衝撃は必ずある。
経験値なんてたいしたことないし、中国の事なんてまだまだ全然わかっていない。
もっとよく知るために、もっとよくするために一歩づつ進んでいこう。
今日の歩みを思い出せばそれは僕らに行くべき道であったと自信をもっていえるだろう。
上海からは近い。
すでに日本領空。
15:00を過ぎ機体は降下を始める。
2時間ちょっとなんてあっという間だ。
15:35成田着。
みんなお疲れ様!
空港で解散式。
地震で揺れ、節電の空港は薄暗い。
現実の中で生きなければいけない。
今回の経験を力にこの国を立て直すためにも僕らが出来ることをこれから続けていこう。
GYPSY QUEEN ROAD TO ASIA#28
2011/03/19-2011/03/22
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