Vietnam Tour2
- Post by: AKI
- On: 6月 7/11
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そして、16:20。
タンソンヤット国際空港に到着。
日本時間だと16:20。
丸一日移動でたどり着いた。
いよいよ始まる。
空港に降り立つととにかく暑い。
大丈夫か?
最近中国で寒い思いが多いのでこの暑さは刺激的だ。
この非日常的な暑さがあの時の自分に戻してくれるに違いない。
そうだ、前回のホーチミンのコンサートの時のようなテンションに。
空港から出国するとman君が笑顔で迎えてくれた。
そしてTamさん。
懐かしいぞ。
スタッフのフンちゃん、ビデオカメラマンのタムラオなどスタッフを紹介される。
本番の準備が大変な時なのに大勢で来てくれて感謝である。
僕らは用意されたバンにのりホテルへ。
市内は相変わらずバイクまつりだが道がきれいになってきていることは驚きだった。
ずっと続いた工事の結果だね。
そのせいか市内までもスムーズにいった。
宿泊先のNEW EPOC HOTELに到着。
こちらでは「エポホテ」って発音。
語尾を発音しないのがベトナリッシュである。
部屋に荷物を置き夕食へ。
ホテルの最上階のレストランに向かう。
今回は前回の反対ですべての仕切りをTAMさんが行う。
その行き届いた対応は本当にびっくりである。
いろいろ準備状況や本番のことチケットの売れ行きなどを聞かされる。
準備は万全といったところだ。
食事を終えてそのあとはNam君の地元の友人と飲みに行こうということになった。
こういった交流がいろいろ情報源となる。
出かける前に1時間半ほど楽曲の確認をして21:20出発。
市内からちょっと離れた屋台街に行く。
山積みのドリアンにビビりつつ、いった屋台は地元のお店。
ウズラの孵化した卵などちょっと怖いのもあったりするがそれも楽しい。
気分もすっかりベトナムモードになり大満足でホテルへ。
いよいよ明日からだ。
がんばろう!
時間を見ればもう24時。
ホテルの周りは何もなくコンビニ探索をしたがあきらめて部屋に戻ることにした。
日本時間だと2時か。
もう寝よう。明日は早い。
2011/05/19
6:00起床。
朝のバイクのクラクションで目が覚める。
7:00朝食。
見晴らしのいいレストランからは遠くにホーチミンの中心部が見える。
天気は最高だ。
ということは暑くなるね。
朝食を兼ねてのミーティング。
これは毎回の恒例。
今日一日の予定を伝える。
両替をすると1万円で200万ドン。
1万ドン50円という計算だ。
単位を間違えないようにしないとね。
8:00にホテルを出発し、ダイアモンドノアールへ。
H2Qの会社であり社長はTamさんだ。
ホテルから10分ほどでたどり着く。
そこは細い路地になっていてベトナムっぽさ満点の場所にある。
細い階段を上り2階にいくとそこがスタジオだった。
撮影もできるように照明機材なども充実している。
しかし防音はしていないようで、本当にここで音を出しても大丈夫なの?
といった感じだった。
まあ、気にしても仕方がないのでそのまま準備を始める。
空港に到着した時にビデオを回していたタムラオがバイクでドラムセットを持ってきた。
この国はなんでもバイクに乗せる。
そのうちプロデュサーのタンさんや懐かしいスタッフ陣が集まりH2Qも合流。
自分の中のテンションが上がってくるのがわかる。
よし、もっと上がってこい。
9:10RH開始。
最初は緊張気味の初参加メンバーもH2Qの歌にどんどん引き込まれていく。
電圧が安定していなくて途中なんどかアンプが落ちたりはするがRHは無難に進行していく。
アレンジに不安はあったが想像通り彼女は僕らにGQなりのバージョンを求めていた。
これは来る前から、最初からどっちだろう?
と判断がつかなかったという点でもあった。
何を求められているのか?
その答えが出た。
GQの音楽とH2Qの音楽。
その融合が今回のステージの中心に座る。
僕らなりのアレンジをもとめられていたのだ。
だから「この曲はGQはどうやってくれるの?」と嬉しそうにこちらを見る。
ただ、申し訳ないことに全曲アレンジするには至らなかった僕らの実力。
ありきたりの誰にでもできる演奏で済ます曲も多い。
残念だ。
彼女の意向を読み切れなかった。
相手の考えを感じ取って仕切るのがプロの仕切り屋だとすればぼくらは甘い。
演奏はできてあたりまえで、できたあとがスタートなはずなのにそこに手を出せていない曲が半分を占める。
これなら渡航費もかからないベトナムのバンドを雇った方がどれだけましか。
できない自分たちにストレスをためる。
午前中はなんとかこなしランチタイム。
このあとの時間にどれだけ修正できるかだ。
食事をとりに行く時間は無駄なので弁当でもよかったが連れて行かれるままにバインセオ屋に。
以前hienThucとこの店に来たかもしれないね。
食事中もいろいろ考える。
全部はやりきれないので、どれを修正してそれをスルーするか。
相手の要望にこたえられるのはどこまでだろうか。
「午後もRHをやりますか?」とフンちゃんにきかれたので「もちろん」と答える。
H2Qは衣装合わせということなのでかえって好都合だ。
僕らだけで変化させていかねばと思う。
しかし、スタジオに戻るといないはずのH2Qがいた。
演奏を始めると歌い始める。
ずっと歌いっぱなしの上に、これは僕らの修正RH。
それに付き合ってくれる彼女はすごい。
というか歌うことをまるで空気を吸うようにこなす歌姫。
結局彼女が歌ってくれたおかげで修正箇所も見えやすくなり、ミニアレンジではあるがようやく曲の体裁が整ってきた。
ここでこの日はタイムアウト。
一度ホテルに戻り1550。
会場のLANANHに向かう。
ホテルから車で5分程度のところにあり今回のツアーはこのエリアで過ごすのだなと感じる。
会場に入ると屋内スタジアムのようで、すでに音響はおろか照明まで完璧に出来上がっていた。
通常のアーチストがこの会場を抑えるのは2,3日とのことだが、今回は一週間抑えているという。
それだけで彼女たちの意気込みが伝わる。
会場のセットについて監督ともめる。
なんとベースとドラム、ギターとキーボードを左右の一番前の張り出しにセットされているのだ。
こんな場所で弾かされたらまるで見世物。
ベースアンプの位置を修正してもらう。
監督の意向もあるようだが僕らはロボットではない。
ベースを弾く以上自分のベストのポジションで弾く。
他の楽器陣にも伝えた。
「納得いく場所にセットしていいよ」と。
これは戦いだ。
いいステージを見せるために最高の環境をつくらなければならない。
だからこそこだわるところはこだわる。
そしてサウンドチェック。
なかなかそれぞれの楽器が立ち上がらない。
現地のペースを待っていてはだめだ。
自分から進めないと無駄な時間が過ぎるだけだ。
ステージの広さもありどうしても声は大きくなる。
中国式だね。
そうしてなんとか夕方音がまともに出せるくらいな環境になった。
しばらく休憩をしているとH2QとTamさんが楽屋にやってくる。
なにやら深刻な顔をしている。
何か変更があるのか?
とおもうと僕らを心配してだった。
H2Qはいう。
「セッティングについて監督が何を言ってもAKIたちは自分たちの一番やりやすいようにやってほしい。どんどんいってほしい。変えてほしいところはないか?監督はベトナムのやり方をするから遠慮しなくてAKIがやりたいようにやってほしいんだ」。
そういう彼女。
とりあえず納得いくポジションにできていたので大丈夫だよと答えると本当に大丈夫かという。
このコンサートで一番重要なのはGQとのコラボレーション。
だから少しでも妥協してほしくないというのだ。
この言葉には発奮された。
反面ものすごいプレッシャだ。
このコンサート。
彼女の人生をかけたコンサートのメインは僕らとの絡みだと言い切る彼女。
それに見合うことは僕らはできているのか?
いやまだできていない。
いえることは「がんばる」それしかない。
それでも彼女の気持ちを知れてますます燃え上がってきたことだけは確かだ。
そのころOneasiaVNのLinhさん登場。
奥さんを連れての登場だ。
この前会ったのは昨年の8月。
今度子供が生まれるとのことでみんなに冷やかされる。
温和な笑顔はみんなを和ませてくれる。
大切な仲間だ。
休憩時間に会場付近を散歩。
このLANANHというエリア自体がアミューズメントスペースになっており、レストランなども並んでいる地区だ。
その中心にこの屋内スタジアムがあり4000人収容できるという。
いい場所だね。
今まで知らなかった。
そして、H2Qを交えてゲネに入る。
17時開始。
Qだしのタイミングや入れ替えのタイミング、初めて見るダンサーとの絡みも含めてRHは進む。
舞台効果はすごい。
コンサートの全貌が見えたのはここに来てからのことだがものすごいセットである。
最近の欧米のアーチストのショウがごとく7回のコスチュームチェンジを含め、特別効果の嵐、入り乱れるダンサーたち、そしてバンドといったエンタテイメントだ。
こんな内容のものをベトナムで見たことがない。
まさしく今のベトナムでは最先端、最高峰のものに間違いない。
ここまできているのかベトナム。
それともH2Qが新しい時代を作り始めるという第一歩なのか。
そしてプレッシャーはますます大きくなる。
納得いくまでということで結局22時。
バンド側のRHは終わる。
H2Qはまだまだステージで歌っている。
いったい何時間歌い続けるのか。
彼女からあふれる気迫に圧倒され、日本であったときとは明らかにパワーアップしている姿にただただ感激し、「成功のために何でもやろう!」という気にさせられる。
そんなオーラのあるシンガーにめぐり合えたことに感謝だ。
22:30僕らのみ先にホテルへ。
気が引けるが役割をきちんとこなせればいい。
Linhさんとの再会でもあるので一緒にPhoを食べに行く。
ベトナムの夜食はやはりPho。
ヘルシーだよね。
そして333。
これでベトナムはOKだ。
24時。
ホテルへ戻る。
今日の反省会をして部屋に戻る。
快適な部屋。
いい感じだ。
メールチェックをするとラオスからメールが。
すばらしいプランの打診だった。
なぜかベトナムにいるときに新しい話が舞い込むことが多いね、以前もそんなことがあった気がする。
これも明日の朝みんなに話そう。