Vietnam Tour3
- Post by: AKI
- On: 6月 8/11
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2011/05/20
6:30起床。
今朝もクラクションの音がうるさく目が覚める。
8:00食事、今日の予定を説明。
長い一日になることを伝える。
とはいえみな元気だ。
H2Q効果であろうか。
気迫はたっぷりな感じだ。
9:00ホテルを出発。
フンちゃんが今日も元気良く迎えてくれる「aki!AreyouOK」、うん、元気出るよ。
会場入りして9:50から午前中のRH。
とにかく恐ろしく蒸し暑い上に照明の暑さでとんでもないことになっている。
危険な現場だ。
今日は空調が入るかなと思っていたがその期待も外れてステージにスタンバイするだけで暑い。
昨日もろもろトラブルがあったが今日は解消されていて、RHに集中。
暑さを除けばベストの環境だ。
一通り進行を確認してランチに向かう。
06年にきた「Ngon」という店。
統一会堂すぐのいい感じの店だ。
ぼくらが暑い暑いというからだろうか。
空調の利いたVIPルームを用意してくれた。
ここでもおいしいフォーを食する。
午後は政府の検閲のステージ。
本番同様のステージということで衣装を着て臨む。
エアコン効いていればいいなぁと思う。
が会場に再び到着すると搬入口は今朝と同じく全開で扉は開いており、上半身裸のスタッフが談笑している。
だめだな。
エアコンは諦めよう。
控室に入ると僕らの控え室と政府関係者の控え室は一緒ということでここでも交流。
最長老ということで永川さんが対応をしてくれた。
こういう相手がえらい人の時は本当に助かる。
それにしても検閲を受けたうえでステージがあるというのはブルネイの王室コンサート以来だろうか?
早速ステージにあがり会場の審査員に一礼をしてスタート。
みんな衣装でといわれていたがH2Qは普通の格好だった。
ということで僕も後半はジャケットを脱いで暑さをしのぐ。
GQのコーナの検閲もあったが無事通過。
ここを通過しないとステージができないのだから緊張ものである。
途中、ストップがかかったりして思ったより時間を食ってしまったが無事終了。
暑さとの戦いである。
しかし、今日はこのあとがある。
DVDの収録のためのフル本番同様のものをやる予定になっているのだ。
休憩中、食事をどうするかと聞かれたのでホテルで取りたいとお願いする。
簡単でいいのでそのぶん時間が欲しい。
ということで17時に会場を出てそのままホテルへ。
とにかく恐ろしく汗をかいたしメンバーも一刻も早くホテルに戻りたかった。
部屋に戻りシャワーを浴び一段落するころにオーダーしておいたケンタ到着。
うむ、美味だ。
世界共通の味。
欧米化の僕ら。
しばし休憩タイム、メールチェックなど限られた時間で作業をする。
ちょうど以前から進めていたマレーシアのアーチストとのコラボの話の返事が来ていた。
パートナーはhajimeさん。
2003年からのお付き合いで今はベトナムにも行ったり来たりということで近いところにいるのだがなかなか会えないでいる人だ。
彼を通じてマレーシアの話は広がりかけている。
再開できればそれは幸せなことだ。
そんなメールのやり取りをしているとすぐに19時となり再びホテルを出発する。
このあとはDVD用の撮影。
エアコンついているかなぁ。
思いは一つ。
そして会場に到着。
やはり期待は裏切られ、外気温より高いままの会場であった。
残念。
簡単なサウンドチェックを行い、いよいよスタートだ。
僕ら的には本番を2回こなせるということで最終確認にもなる。
とはいえ映像として残ってしまうので、それなりに動きも求められる。
収録がスタートする。
用意されていた花火やLEDの嵐。
すごいね。
最新の技術を導入しているといっていい演出だった。
そして僕らの出番。
気合いを入れてステージ袖にスタンバイ。
熱気あふれるバックステージはダンサーがかけまわりスタッフの罵声と歓喜の声で満ち溢れている。
オープニングの仕掛けがうまくいかないと途中でストップ。
指示を出すのはH2Q自身だ。
この特効はそれなりの費用がかかる。
でも、完璧を目指す彼女には予算は関係ない。
何度も繰り返すプロ根性。
こんな歌手がベトナムにいるのだ。
そして、H2Qの紹介でステージに上がる。
手を振った先に観客はいないが満員のスタジアムを想像して臨む。
前半は6曲。
僕らのとのコラボを想定したかのようにROCKなナンバーから始まる。
監督からは「もっと派手に動け」と指示が出る。
求められているのはROCKバンドと歌手の融合。
日本では当たり前だがベトナムでバンドはまだまだアンダーグラウンド。
メジャーなのは作詞家、作曲家が作ったものをハウスバンドが演奏して、それに乗り歌う歌手たちだ。
H2Qもそのポジションにありいまやベトナムのトップアーチストとなった。
そして、彼女が次に目指す方向性の一つとしてGYPSYQUEENとのコラボ。
いわゆるバンド形式のシンガーというスタンスだ。
僕らのブロックはスムーズに進み、次のショウタイムに移る。
楽屋に戻るとフンちゃんが水を持ってくる。
冷やしたお絞り片手に「AKI、are you ok?」と。
そしてnam君もやってくる。
「次の次の曲で終わるのでスタンバイしてください」。
見事なディレクターぶりだ。
僕らは大丈夫と思っていても万全を期すために早め早めのスタンバイをかけさせる。
僕らがあおられている。
これも今までのアジアにはなかったことだ。
そしてバックステージに。
このブロックではメドレーで4曲となる。
ここでドラムはmasaoから変わり、工藤ちゃん登場。
今回は本当にいきなり参加してもらうことになり直線の準備でも本当に迷惑をかけた。
しかし、いやな顔せず、そして現場での変更もばっちり応えてくれた。
仕事を超えた対応をしてくれて本当に感謝だ。
だからこそいい舞台にしたい。
くせのない正確なリズムのおかげで安心してベースが弾けた。
このブロックは演出効果も多く、僕らの動きを含め本番に課題を残した。
立ち位置がダンサーとぶつかったり、動きようがなかったり、また花道にH2Qが移動したときの置いて行かれ感などかなり埋めなければいけないことがでてきた。
そして、また楽屋へ。
ここでもnam君はスタンバイをせかす。
とはいえ恐ろしい暑さ。
ちょっとでもここにいたいが敏腕ディレクターに連れられてステージ袖へ。
水をかぶったりダンサーとの絡みなどまるでミュージカルを見るようであった。
そして第三ブロックへ。
ここではベトナムの民謡を日本人バンドと演奏するという面白さも含め、オーソドックスなナンバーを演奏。この曲がコード進行的になかなか理解し切れず苦労した曲だった。こちらに来てからサックスとの絡みも出たりしてコードを変更。緊張感のある進行となる。
そして一曲DJを挟んで急きょメンバー紹介コーナーをつくることになり、ここでも、ミニアレンジをしてバンドの時間となる。
次々に繰り出されるオーダーにも追いつきこなす。
ここは戦いだ。
そしてコンサートの締めくくりの2曲「Tinh yeu mai mai」と「Anh」のバラードになる。
この2曲を聴くためにコンサートに来るといっても過言でない曲だ。
バラードをしっとりとではなくて荘大に聞かせる演奏をしなければならない。
歌とバンドが一つになった時にのみその力は発揮される。
楽器と声のバトルだ。
そしてグランドフィナーレ。
宙高く昇るH2Q。
舞台の幕はここで閉じた。
監督のチェックが入りバンド側はここでOKがでて楽屋に。
時間はすでに24:30を過ぎている。
疲れた。
でもまだ本番は明日なのだ。
H2Qが楽屋に来る。
このあとも彼女は取り直しカットがあるらしく僕らを見送って別れることに。
細部にこだわる姿はこの国に来て初めてな気がする。
そして、それに応えようと思う。
1:00過ぎ、ホテルにもどる。
とりあえずみんなで町中へ。
もうどこの店もやっていないので屋台へ。
いろいろな課題やそれなりの満足感あふれる場だ。
結局かなりもりあがってしまいホテルに戻ったのは3:30。
いい店を見つけたとmachaがいう。
きっと明日も来る気がするね。
4:30就寝。