Vietnam Tour4
- Post by: AKI
- On: 6月 9/11
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2011/05/21
7:00起床。
8時食事ミーティング。
昨晩遅かったが今日は会場入りが遅いのでゆっくりできる。
10時にホーチミンでイベントプロデュースをしている平櫛さんと会う。
こちらのエンタメ環境を聞かせてもらう。
なかなか厳しい環境らしい。
滞在中またあえればと約束をして部屋に戻るとなんと以前ホーチミンの総領事をされていた塩崎さんからメールがきていた。
おお、懐かしい!
この五月で日本に帰任されたという。
GYPSYQUEENのコンサートに来てくださるとのことだったので今日ホーチミンでコンサートです!とお伝えした。
さすがにベトナムまではこれないと思うが、このベトナムでチャンスのきっかけを作っていただいた方だ。
そして、このタイミングでメールをいただけたのは縁を思い出さずに入られない。
はじめてホーチミンで会ったこと、印象的なパーティでLamTruongと競演することになったこと。
なんとなくすごく懐かしい気持ちになった。
午後、ランチミーティングへ。
場所は由緒正しきベトナム料理店。
いずれもとてもきれいなお店ばかりでむさくるしいG!のメンバーにはもったいないところばかり。
おこげのお皿を壊して給仕するというパフォーマンスもさることながらこれがおいしい。
なんという料理だろうか、名前がわからないのが残念だ。
途中Tamさんが打ち合わせのためにつかれきった顔で登場。
相当大変なんだろう。
それでも、僕らは話をしなければならない。
大変なところお願いしにくいこともお願いする。
ステージを完璧にやるには必要なことはすべてフィルターを通さずいう。
でもきっとNam君のことだからうまく伝えてくれているだろう。
結局昼食を早めに終えて1時間だけ会場で音響関係の修正作業をさせてもらうことになった。
15時から1時間。
それ以上は全体進行に迷惑がかかるので時間ジャストに終えなければならない。
みんながデザートを食べている際にTシャツを買いにいく。
とにかく暑いので着替えがなくなりそうな勢いだ。
Nam君が「Tシャツ買ったらあらわないのですか?ホコリとかついていますよ」と。
おお、Nam君の上品さが出た瞬間だ。
そして、レストランに戻るともうみんなも食べ終わってバンの前に集まっていたのでそのまま出発。
会場に到着するとますます暑くなっている。
そんなことを気にしている場合ではないのでここで大急ぎで確認、そして出発。
走り回っている。
そんな気分だ。
ホテルに戻り着替えてメールチェックをしているともう出発。
17:30にホテルを出る。
夕暮れの市内はバイク祭り。
移動時間がかかる。
18時過ぎ。
LANANHに到着。
いい感じの夕暮れだ。
ここで夕食をとりそのまま歩いて会場に。
18:30にスタンバイとなる。
バックステージは本番前でごった返しになっている。
セットしておいたアンプの位置がまったく変わっていたので自分で元に戻す。
アジアでのツアーの特徴だが自分で何でもやる、が鉄則。
自分がベストの状況で弾けるように環境を自分自身で整備するのだ。
モニターの位置も変わっているので戻していると音響スタッフが来て直してくれる。
ちゃんと行動にあらわして示せば対応してくれる。
それが日本との差だな。
日本なら、「それはわかっているでしょう」となる部分がほぼ100%ない。
でも、それがアジアのスタンダードなのだ。
19:30。
すれ違うH2Qの顔つきが変わっていた。
近寄りがたいオーラ。
日本チームもそれぞれのポジションで動いているので僕らメンバーも孤独だ。
みんながそれぞれのセクションで動くからこそこの困難なツアーが実現に変わる。
ありがたい。
その分僕らもステージで汗をかこう。
20時をちょっとまわり10分押しとnam君から告げられたがいきなりオープニングが始まってしまった。
司会者が遅延を理解していなかったんだね。
まあ、とりあえず始まった。
H2QとGQのショウがスタートした。
ステージ袖に進むと昨日のDVDの収録同様ものすごい花火と熱気が吹き込んでくる。
ソデに控えるダンサーたちのテンションも高い。
冷静にTamさんがやってくる。
貫禄満点だね。
楽屋に戻ろうとするとnam君に見つかりここで待機するように言われる。
うろうろ出歩いているShinonをみると「Shinonは楽屋に!」と。
まるで犬に「ハウス!」というがごとく指示が飛ぶ。
いいねぇ。
みんな真剣勝負なんだ。
それではこのテンションに僕らも乗ろうではないか。
ステージが始まり僕らがH2Qに呼び出され昨日の収録同様に、いや昨日の収録に魂をさらにこめた形でステージへ進む。
4000人のスタジアムが満席になっている。
このH2Qが生み出す確実にベトナムの音楽ショウの転換点に当事者として参加できることに武者震いがする。
盛り上がりどころ、自分が楽しむところ、静かに決めるところ、そして全霊の託して弾きまくるバラード。
3時間に及ぶコンサートは終了した。
フィナーレでプロデューサのハンさんがステージにかけよりH2Qを抱きしめる。
感動的だ。
舞台監督が笑顔で僕のところに寄ってくる。
「GYPSYQUEENは最高!」何より者ほめ言葉だ。
心からの充実感がにじみ出るH2Qをみて僕もうれしかった。
自分のすべてをかけたステージ。
本番が始まるまで怖かったに違いない。
うまくいくか、人は来てくれるか、喜んでもらえるか、そしてそれがどう伝わっていくか。
物事の中心にいればそれはいつも不安との戦いだ。
答えが出た一瞬だけ最高の喜びをもらえるがそれ以外は厳しいことばかり。
なんとなく割の合わない気もするがその一瞬の頂点に達する喜びを知ってしまうと人はそれを繰り返し求めるようになる。
その気持ちわかるだけに彼女の安どの表情にこころからの「おめでとう!」を伝えたかった。
楽屋に戻ってメンバーとも成功の充実感を味わう。
H2Qも楽屋に来てくれて僕らをねぎらってくれた。
「この成功はGQのおかげ!」といってくれる彼女に素直に感謝したい。
この数日間。
熱気の中でこの楽屋にある冷やされたお絞りと水に御世話になった。
それも今日で終わりだ。
楽器を持ってバスに乗り打ち上げ会場に。
ここではメインのスタッフとH2Q一族と成功の乾杯を交わす。
初参加の工藤ちゃん、みわちゃん、侍。
みんながんばった。
大変なことは承知の上のツアーだからこれは修行。
いつもそう思っている。
それをわかってもらえたか?
修行は修行でも最高の快楽の伴う修行であることを。
24:30ホテルにもどりnam君ともお別れ。
本当にありがとう。
彼のおかげで今回は何ども危機を乗り切った。
そして、僕らはいつもの店に向かう。
到着するとなんとnam君もいた。
しかも僕らと別れた後、犬にかまれたということでかなり痛そうだった。
そして、カメラマン兼ローディのタムラオ。
仕事中の怖い顔はなくただただ元気のある酔っ払いに変わる。
ここで合流してよかった。
なんかタムラオが最高の友人に変わったんだからね。
2:30。
もう人もまばらの屋台で騒ぐ僕ら。
コンサートの成功で風向きがすべて変わりつつある。
今回はいろいろなことが起きた。
おきすぎた。
それでも「終わりよければすべてよし」。
ともに戦った仲間と手をとり合わせよう。
長く生きているとそれくらいの余裕は必要だ。
4時ホテルに戻る。