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Vietnam Fes 4

Photo by T.Hagiwara

会場に到着すると全体的にかなり押しているという。およそ30分間。その間をどうつなぐかということを考える。昨日のRHのときに時間が推したことをかなりスタッフは気にしていた。今日は本番。本番前にそんな状況になるとうまくいくことも行かなくなる。

気を紛らわすがごとく、ちょこちょこと楽屋に顔を出す。幸いMyLinhはとてもリラックスしていて、表情も穏やか。なんとか、この雰囲気のまま本番に突入したいものだ。

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そんな願いが通じたか、出演の時間となる。約40分押し。準備にも時間をかけられない。バンドのメンバーもそれを承知で準備を急ぐ。場の空気の読める素晴らしい仲間たちだ。

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そして、MyLinhの時間が来る。。ベトナムの歌姫がこうして東京のステージに現れる。

僕自身、お客さんがどれだけ来ているかなんてチェックする余裕もない。出番が近づき、ステージにでるとそこは超満員のお客さんであふれていた。時間も早いせいか、遠くまですべて見れる。

そして、mylinhが登場した時には客席が膨れ上がるような感じがした。

My Linh in tokyoが始まる。

?彼女の曲は来日前にいただいていて、リハーサルをおこなっていた。曲を聞いた感じではポップというか比較的おとなしい曲が多く、バンドサウンドに合うかどうか気になっていた。バックがうるさすぎないか?

繊細な部分は生かすとしても盛り上がりのときに大丈夫か?などと心配していた。

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そんな、心配はぼくの読みの甘さだった。

圧倒的な声量。今まで聞いたシンガーの中でこんなにもパワフルな声の持ち主はいない。

そして、その歌はバンドをグイグイ引っ張っていく強さだった。

音源を聞いたときよりも、リハーサルのときよりもこのステージの上でのプレイは勢いがある。

ぼくらは完全に彼女に飲み込まれてステージを続ける感じとなった。

彼女のステージは持ち歌4曲とGYPSYQUEENとのコラボ曲Paradise in your soulの合計5曲。

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このParadise in your soulはしのんと香港の大スターBeyondのWingとの競演曲だ。この曲を今回

彼女に「一緒に歌わないか」と持ちかけたことから始まった。本来、男性パートと女性パートに別れているので

レンジなどを心配したがまた魅惑の低音でクリア。MyLinhのステージの最後にこの曲をやり喝采を浴びたのである。

音楽に国境はないというが本当にそのとおりだ。

shinonがアジアの曲をカバーし、またアジアのシンガーがGYPSYQUEENの曲をカバーする。

相互に音楽の血を混じり合わせることによって新しい何かが生まれる。

それはこのステージの上にいてドクドクと伝わってくるものだ。

こうして彼女の初日のステージは終わる。大満足だ。

彼女を送り出し、ぼくらは休むまもなく次の準備へ。ただ、準備をすればいい訳ではなくてLamTruong

らを会場につれてこなければならない。そんなばたばたの中準備は進む。でも、それは承知の上での進行。

なんら問題はない。メインのステージはもうすぐだ。

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