Vietnam Fes 5
- Post by: AKI
- On: 9月 28/08
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Photo by T.Hagiwara
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ちょっとの小休止。気持ちを入れ替えてステージに臨まなければいけない。この後はGYPSYQUEENのメインのステージだ。
共演者はLamTruong,HienThucの二人。それぞれソロでもスタジアムをやれるベトナムの人気歌手とのコラボである。
そして、カブキロックスの氏神一番さんもゲストで登場するという超豪華版だ。そのホスト役を務めるのがぼくら。
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MyLinhのバックという意味では若干の言い訳が聞いた。「バックだから」。でも、この次は違う。成功も失敗もすべてGYPSYQUEENの責任だ。少しばかりの緊張感だ。
そうしている間にLamTruongも登場。ステージ前にみんなで気合を入れる。その輪にLamTruongも入る。そう、もうみんな同じバンドメンバー。この一体感は何よりも強い。
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そして、ステージは始まる。雨模様なのにいっこうにお客さんは減っていない。むしろ最前列の柵が倒れんばかりの人だ。MCの紹介によりGYPSYQUEENの名前が告げられる。一気に盛り上がる。ここ一年ベトナム人ネットワークにいろいろ顔を出してきた。日本にいるベトナム人の中にはGYPSYQUEENは定着している。このメインステージを務めるには十分であろう。
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一曲目は「ボンホンチョイ」ベトナム語の曲からスタートだ。きっとshinonも驚いただろう。
会場も一緒に大合唱が始まる。一曲目からこのボルテージ。さすが情熱の国ベトナム。MyLinh同様今度は観客のパワーに後押しされてぼくらのステージは進む。
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今回のステージは複雑だ。誰かが数曲歌っては次の誰かが歌う。そして、そのあとにまた登場。デュエットもあり、入れ替わり立ち代りだ。
それができるのもGYPSYQUEEN+LamTruong,HienThucでひとつのバンドのようなコミュニケーションが取れているからということ。
むしろそれが当たり前の感じである。
だから、「今はGYPSYQUEENが(shinonが)歌っているから楽屋で待とう」なんて事はない。もう一曲目からソデにスタンバイで自分の出番と会場の流れを見ている。この90分間すべてが自分たちのステージなのだ。
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かねてからぼくはこういうステージをおこないたかった。
単に同じ舞台に立つだけではぼくが思うコラボ・競演ではないと思ったからだ。一緒に音楽を作るところからはじめ、会話し、納得し、お互いのことを尊重してステージに立つ。
それが同じ日本人ならまだしも、ベトナム人と日本人でのこととなればそれはとても意味が深い。
今回のフェスにあたりきっとそれが一番表現したいことなんだろうと自分の中で解釈して進めてきた。
それがHienThucの歌にshinonが参加することでもあり、Happy to see youを三人で歌うことにもつながっている。何よりも演奏は全編GYPSYQUEENだ。「バックバンド」ではなく「バンド」だ。楽曲のアレンジもするし意見も言う。そうして出来上がったのが今回のベトフェス用の特別ユニットである。
きっとそれがMyLinhにも伝わったのだろう。
結果として彼女ともそういったコラボができつつある。
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ShinonがHienThucを呼び込む。
彼女の作り出す雰囲気に会場も包まれる。HCMCであったときもなんだかより若く感じる彼女。ベトナムだとちょっと大人っぽい感じが受けるのだろうか?マダムのような雰囲気があったが今日は違う。
そして、その魅力は十分にでていた。ここでも数曲。
そしてLamTruongの出番だ。絶妙のMCで盛り上げる彼。なんていっているのかわからないが言葉も短そうだし、今度覚えることにしよう。
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そして、再びshinonの登場。GYPSYQUEENのナンバーを演奏する。
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そこでゲスト登場。カブキロックスの氏神一番さんだ。春のイベント以来懇意にさせていただいていて今回の話も快く参加してくれることになった。
ベトナムにも毎年行っているということで縁もつながり競演となる。前回はタイバンという形であったのでぼくが思う競演という意味では今回が初めてとなる。
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カブキファッションはベトナム人にとっても面白いようで会場を沸かせてくれる。さすがである。一気に中盤の盛り上がりとなり、再びHienThuc,LamTruongの登場となる。ヒット曲の連続で盛り上がる。
終盤のDemeでは今回サポートに入ったギターのsyujiとLamTruongのコンビネーションも生まれまさに一体となって初日の公演を終える。
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最後には今回のテーマソングHappy to see youを3人が歌い閉幕。準備期間や来日直後のリハーサルなどバタバタが続いたが結果としてよいステージができたことに感謝。すばらしいメンバーと仕事ができてうれしい。
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今日うまくいったかな?そんな思いはバックステージでのHienThucの大騒ぎですべて解決した。
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さあ、明日に向けてがんばろう!ホテルに戻り夕食に出かける。
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この日は六本木にあるベトナム料理ThomThomさんがご好意で食事会の用意をしてくれた。久しぶりのベトナム料理でリラックスしてもらおうというもの。まあ、来日してからベトナム料理はなかったからね。そんなわけでぼくも楽しみである。
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ThomThomにつくと思い思いにいろいろな話が生まれていくる。もう、次のことを考え始めている。ベトナムでの競演の話、一緒のレコーディングの話。どこまでも尽きない。
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そして、まだ、明日の本番も控えている。
早めにホテルに戻り明日の準備も必要だ。
実行委員会は今も明日の準備にフル稼働している。ぼくにできることはやらねば。