長沙6
- Post by: AKI
- On: 11月 22/11
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16:10.この長沙日本祭りの最後を飾るステージが始まる。
前半は「勝利と奇跡」「カムオン」とつながるテンポの良いナンバーだ。
観客とのコミュニケーションもとれステージをすすめていく。
いつもの中国ライブと違うところと言えば日本語のMCがあるということくらいだろう。
オリジナルのバラード「シャンニー」は毎回歌詞を説明してから歌っている。
以前、中国でカバーばかりやっていた時、スタッフの女性から「あなたたちのオリジナルで中国語の歌を歌えるようにならないとね」と言われた。
そして出来上がったのがこの曲。
毎回非常に好評である。
しのんの着替えの合間にメンバー紹介。
バンドの間合いの取り方に問題が多少なりともあり課題点が残ったが、ステージの上で自分たちも楽しんでいく事ができればもっとお客さんも楽しいに違いない。
そう思って毎回ギャグ部門を担当するバックの3人だ。
そして今回、急きょ生まれたパンダ企画。
初日に好評だったのでこの日も実施。ただ、ステージも大きく交流会的にやるには無理があるのでステージトークのような形にした。
陳君が通訳としてサポートをする。
陳君のテンションが高く、ものすごく盛り上がっている。いいね。
きっと彼も今回の出会いで何か変わったことがあるかもしれない。
人と人がかかわり化学反応を起こしていく事はとても意味があることだ。
そして、後半。
定番の曲で盛り上げる。
客席に飛び出ししのんがあおる。体力勝負だ。
そして、四川民謡「康定情歌」を終え僕らのステージが終わる。
すぐにフィナーレ。
最後なので交流をしたいということで大学の先生に協力してもらって「朋友」を一緒に歌った。
先生がものすごく喜んでくれた。
人の笑顔を見るのは気持ちいいものだ。
最後に今日出演した人たちもみんなステージに上がってもらう。
最後はともに分かち合いたいからね。
そして「相信愛」。
四川地震のチャリティコンサートの時に必ずこの歌を歌っていた。
今年三月の地震の直後の貴州では日本のために貴州大学のみんながこの歌を日本のために歌ってくれた。
今日は日本の地震の被災者と四川地震の被災者の双方に伝えたい。
その思いで全員で歌う。
陳君、蓉ちゃんも参加。
もちろん、彼らもこうしてバンドで歌うのは初めてだろう。
何事も経験だ。
一つやってしまえばその次の扉が見えてくる。
留まるよりも前に進む人生をこれからも送ってほしい。
17:20すべてのプログタムが終了した。
ぼくらは頑張れただろうか?
大勢の笑顔の中、たくさんの記念写真が大丈夫の言葉をかけてくれる。
コスプレをした学生たちと会話をする。
「大好きです!またきてください!」
今日本と中国はまた一つ近くなったのだと思う。
すべてはこんな小さなことから始まるんだ。
それは本当なんだ。
18:30。
ホテルに戻りすぐにパーティ会場へ300人を超える大宴会。
ここでも乾杯と今日の出演者たちのショウは続く。
松永さんはここでも進行を切り盛りしている。
何よりも満面の笑顔だった。
僕はほっとした。
一番応援してくれたこの人に喜んでもらいたかった。
それはメンバー全員の想いでもあった。
楽しい宴席は続く。
実はお酒が強い(ということが発覚した)蓉ちゃんは一気飲みをしていた。
ちなみに中国で一気は「一口(イーコゥ)という。
お酒用語だけはわかるmasaoもしっている中国語だ。
最後に「月亮代表我的心」を左所長と一緒に歌う。
音楽による交流の素晴らしさはここにあると思う。
宴席は中締めとなりみんなの充実感と来年の再会を約束して散会する。
陳くんと蓉ちゃんともここでお別れだ。
素晴らしい二人。
みんなは才能ある中国人を知っているか?
時を重ねる度に強く思う。
日本は大丈夫か?
そして一人でも多くの日本人にこの現実を知ってほしいと思う。
「日本は素晴らしい国」といってくれる中国の学生に誇れるものを日本はこれからそう生み出していくか、そしてそのために相手を知ることは本当に急務であると思う。
大学の郭先生にも非常に評判が良くて来年の公演についてのオファを頂いた。
僕らのやり方がすべて正しいわけではない。
でも、僕らは僕らの経験の中、今のやり方をつくりだし、それを中国各地で展開してきた。
その方向が間違ってなかったということなんだろう。
率直にうれしいね。
そして更なる満足度を追及して頑張っていきたいと思った。
部屋にもどり反省会。
映像を見ながら思い思いの言葉を述べる。
今回はものすごくチームワークの良い一団だった。
初参加のTさんもこのハードなスケジュールの中、ついてきてくれたばかりか遊軍にDHにフル活躍してくれた。
いつもの6人はまさに鉄壁の6人で普通じゃないことを普通にこなしていく事が出来た。
この7人。
すごいぞ。
そしてまさにチーム長沙であった陳君、蓉ちゃん。
この2人を含めて9人。
サイボーグ009、いやアストロ球団。
なんにしても9人のパワーで乗り切ったのだ。
本当にありがとう。
そしてまた会おう!