貴州へ2
- Post by: AKI
- On: 4月 4/12
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2012/03/26
07:00起床。
ちょっと寝不足か?
だらだらと起きる。
8:00にロビーに集合して学生食堂へ。
ここで麺を頂く。
鶏がらスープだがちょっと調味料を間違えると激辛。
でも、キンキンは普通に食べている。
やはり辛いものに強いのね。
今日はコンサート。
その前に開会式に出席する。
昨年あった貴州大学の先生たちとの再会は懐かしいものだった。
粛々と式典は進み終了。
すぐに部屋に戻りキンキンの特訓の成果を見る。
昨晩頑張ったのだろう。
かなりバンドと合うようになってきた。
これならいけるね。
そう確信した。
日本式のリズム遊びの所も体で覚えてもらう。
中国ではあまり使わないリズムを彼女が会得することに意味がある。
そして、それがここから広がることは「仁先生」になった気持ちで心地よい。
何となくいい雰囲気が流れてきて昼食へ。
そして、部屋で一休みしてすぐに会場に向かう。
14時からリハーサル。
去年と同じ場所に戻ってきた。
スタンバイすると何やら学生が近寄ってくる。
去年一緒にコンサートをしたという学生だった。
ちょっと記憶が薄かったがなんとなく思い出してきた。
そして、今回のアンプは彼らのものを使うという。
そのアンプが素晴らしい。
というかほぼ新品。
ギターアンプも新品のメサブギ。
これってかなり高いやつなんだよね。
ベースアンプもAshdownのいい奴を持ってきてくれた。
本当に変わってきたもので貴州大学の寮に住んでいる学生がこんないいアンプを持っている。
あるところにはあるんだなと思う。
彼の名前は若くん。
坊主頭にNYの帽子。
印象深い。
日本語はわからないようで英語と中国語で会話する。
去年のコンサートがとても刺激的でベースを一生懸命練習しているという。
いいんじゃないか、こういう関係。
かいがいしくアンプの場所を変えてくれたり落ちそうになるベースをちゃんと固定してくれたりとよく気の利く学生だった。
そんな環境もありリハーサルも満足いく形で進んだ。
何よりもいい音の出るアンプで個人的に大満足。
ステージではいよいよキンキンの出番になったリハーサル前に漢民族の伝統的な衣装を披露。
やはり似合うね。
彼女自身は漢民族ではなく布衣族という。
リハ前に駆け付けてくれた千夏が音響を仕切ってくれたおかげでロックサウンドと琵琶の演奏という非常に難しい音サバキも完璧にやってくれた。
この力は大きいね。
いつの間にか千夏が地元の音響スタッフを仕切っている。
彼女も3度目のツアー。
日本国内での経験もついて頼もしいエンジニアになっていた。
貴州民謡をアレンジした曲は昨年も演奏している有名曲。
今年もシーシーが参加。
ちょっと大人っぽくなっているぞ。
背も伸びたか?
まるで昔からの仲間のような再会はいつでも気持ちいいものだ。
息もぴったり合ってリハーサル終了。
17:20一度ホテルに戻り本番の準備をする。
18時から学長との夕食だったがほかの行事がかなり遅れているらしく、とりあえず僕らだけ夕食へ。
終わりくらいに学長が来たのでご挨拶だけでホテルに戻る。
ほかのゲストにも僕らの事を紹介してくれて、さらに「来年は新キャンバスができるのでそこに来てほしい」と一年越しのオファ。
なんだかここもホームタウンのような気持になってくる。
コンサートは19時スタートだったがVIPの方々の食事も遅れるだろうとと想像しつつ会場へ。
だんだん気持ちが盛り上がってくる。
ステージ始まり直前。
みんなで気持ちを一つにする。
このコンサートが成功しますように。
そして今ここにいないミサトの魂が再びここに戻ってこれるように。
僕らのものだけではないステージが始まる。
司会者は本当に素晴らしい声をもつ男性。
TBSラジオの中村尚登さんばりの低音はすぐにでも日本にスカウトしたい感じ。
呼び込まれて貴州のステージが始まる。
今回は日本を表現する意味で演歌をロックアレンジして演奏した。
ただこの表現はそう正しくない。
そもそも中国で演歌はわからない。
音楽は音楽。
そのメロディ回しが違うだけで日本人には伝わるが歌詞の意味が分からない外国人にはメロディが日本風な歌としか伝わらないだろう。
その前提が分かったうえで僕らは日本のアイデンティティとして演奏した。
中国で中国の民族音楽をROCKにした。
そのスタイルを置き換えて僕らは日本民族的音楽を僕らなりのアレンジで伝える。
そんな方程式を今回持って行ったのだ。
思いのほか好評で気を良くする。
90分のステージはいろいろなテストも含め実りあるものだった。
Shinonの着替えの時の僕の歌も今回は余興ではなくきちんと歌った。
Machaとmasaoもコーラスで参加。
日本でのリハーサルでもかなりここに時間を費やした。
ちゃんとやってみよう。
そこからの始まりだったが、まあまあなんとかできたかな?
そしてステージトークショウではviviちゃん登場。
プレゼントなどもあり大盛り上がり。
コンサートの中の企画としてとても面白いのでこれからにGYPSYのコンサートには必須のコンテンツかもと思った。
そして貴州民謡。
日中の合作は歌だけでなく楽器もコラボをしてまさに共同制作となった。
一緒にいい音を出す瞬間は本当に価値のあるものだ。
それまで緊張ばかりしていたキンキンが演奏途中で見せた笑顔は見違えるほどきれいなものだった。
幸せ溢れる彼女の顔を見てこの交流の大切さを知る。
そしてその尊さを知る。
もっとやっていこう、そんな気にさせる瞬間だね。
公演は無事終了。
そしていつもの記念写真。
興奮した学生たちは中国語、英語、日本語で話しかけてくる。
アンプを貸してくれた若くんがの見に行こうと誘ってくれる。
それも面白いね。と快諾。
ホテルに荷物を置きに行き22:10。
ロビー集合する。
バンド関係の学生たちと学校の外の場末の飲み屋へ。
なんともアンダーグラウンドだがここはもう僕らの仲間の店。
怖いことは何もない。
たまたま若くんが誕生日ということでみんなでお祝いをする。
「かれはGYPSYの曲演奏できるんだって」。ドレッドヘアのギタリストは僕らのファンで是非一緒に演奏したいという。
うれしい事じゃないか?
来年は一緒に演奏しよう。
そしてその場で一曲演奏しようということになりドレッドくんのギターでBeyondを歌う。
いつまでも終わりのない夜。
お酒が飲めない辛さだがGYPSYの豪傑たちがことごとく学生に飲ませて盛り上げてくれる。
キンキンもとても盛り上がっている。
不思議な空間だね。
今なんで僕らはここにいるのだろう。
こんなに打ち解けているバンドマン達がみんな中国人であり、そしてその真ん中に僕らがいてお互いを尊敬しあっている。
Beyondを生で見たことのない学生は目をキラキラさせている。
ピュアな彼らはこれからのこの国を担う大切な若者だ。
最初、この店に入るのを躊躇していた僕はすっかりこの雰囲気が気に入っていた。
1:00。
名残惜しくもホテル戻る、まだまだいけそうな彼らだがツアー中の僕らが持たないかもね。
会計をしようとすると「こっちが誘ったから」と若くんが支払いをしようとする。
大の大人が学生におごってもらったとなるとそれはよくない。
会計カウンターで押し問答。
一度払ったお金を取り戻し若くんに無理やりつかませて、viviちゃんが支払いをすることに。
「今日は誕生日だから」といったかどうかはわからないが若くんは泣いていた。
それをなだめるviviちゃん。
帰り道viviちゃんに手をつないでもらって大学に帰る若くん。
とても素晴らしい誕生日になったことだろう。
もう、門限を過ぎていたのでキンキンを先生の寮まで送り僕らもホテルへ。
良かったな。
素晴らしい一日だった。
コンサートもそして、彼らとの貴重な時間もすべてだ。