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北京武漢ツアー1

「今日は荷造りをしないとな」、そう思いながらメールを開く。

すると。。

「西寧のイベントがすべて中止になりました。現在飛行機のキャンセル中です」というメールが。

来たか。

またもや直前の延期。

中国では必ず定期的にこの洗礼を受ける。

もちろん、理由も状況もまったくみえない。

一人旅ではないのでいろいろな人に迷惑がかかる。

理由はまだわからない。

対策ももちろんない。

またもや胃の痛い時間。

でもスタートはここからだ。

どこまでリカバリーできるかが勝負。

タイマーは回り始めた。

到着までの時間の間にできることを考え、そして動いていこう。

少しだけ予定通りのゴールに近い球を打つのは僕自身なのだ。

 

2012/06/14 5時起床。

今日は暑くなるというがこの時間はすがすがしい。

6時に家を出て羽田に向かう。

昨日からの変更については何も解決はしていないが、僕らの考え方は伝えてあるのであとはどうなるか、きっと北京についたころには何らかの回答があると思う。

羽田までは空いていて快適に進む。

7時。

予定通り羽田空港に到着。

この駐車場、予約すると3Fを抑えられる。

ここだとそのままターミナルに入れるからね。

次からそうしよう。

チェックインをしようとするとアナウンスがある。

「JL23便は機材の変更があり10:50に遅延しています」。

ここでも遅延。

幸先はやはりよくなかった。

今日は14時から北京でリハーサルがある。

しかし、到着時間は14時だ。

間に合わない。

ということはリハなし本番。

いろいろ鍛えられるね。

 

まあ、ゆっくりと朝ご飯を食べて昨日からの動きをみんなに報告する。

報告といっても僕自身わかっていることは少ないがそれでも情報共有は大切だ。

そのあとはとにかく待つしかないので空港で待機。

ようやく機内に乗り込んだが今度は北京の管制から受け入れ時間が確定していないということでまた待つ。

それでも機内は騒がしく成ることなく、本当に日本人の美徳というかすごい所だな、と思ったりして自分もおとなしく時間を過ごす。

 

そしてJL23便9:10発は当初の予定を大幅に遅らせてフライト。

良かった。

到着時間も14時過ぎになるという。

飛んでしまえば3時間でつく北京。

途中機内食が出るがこれがまた美しいしおいしい。

旅のだいご味は食事というが今まで機内食はそこに当てはめてはいなかった。

でも飛行機の移動は旅の中で占める要素は大きい。

いつもこんな機内食だったらいいのになぁ。と思う。

サービスも食事も日本人向けに最適化できていると感じた。

そして毎度のことだが北京上空は揺れる。

なんでだろうか?

一度も揺れずに降りたことはないね。

今回は久しぶりにJALだったので到着ゲートが違う。

どう違うか?

税関までの距離が短くて楽なのだ。

さあ、ここからが勝負だ。

空港をでると映画祭のスタッフが出迎えてくれる。

便が遅れているのはすでに承知済。

この北京映画祭に出席する方たちもこの便に乗っている。

到着後先発チームと合流した一行11名はバスに迎えられ会場に急ぐ。

結局ホテルによると間に合わないということでスーツケースのまま会場入りすることになった。

今回は女優でもあり日本映画週間の主催者でもあるコウチュウさんとの出会いから始まる。

サンプラザ中野くんにご紹介頂いた出会いからこの話は始まった。

当初北京と上海での公演の予定だったが、こちらの公演の都合で北京だけというわがままを聞いてもらった。

まあ、しかし、結果的には青海省の急な延期で上海にも行けたのだが、わかったのが昨夜ということでもうどうしようもないというかこの直前でいろいろ変更をしてもらうにはあまりにも申し訳ないということで予定通りの北京のみとする。

これはコンサートというよりも映画祭のアトラクションの一つということなので曲数も5曲と少なめだが、映画関係者との接点も面白いし楽しみにしていた。

北京市内は混んでいて、結構時間がかかった。

会場は北京TVの目の前のソフィテル。

豪華なホテルのパーティルームで行われるのだ。

到着するとすでに準備はほぼ終わっており、バンドステージも出来上がっていた。

幸い全体的にスケジュールが押していて20分ほど音を出せるということですぐに会場へ。

決められた時間を守らない国ではあるが僕らは予定通りに行きたい。

本当に短い時間だが音の確認さえできれば十分だ。

いよいよイベントが始まり演奏になる。

メインの出演者が遅れたため、急きょ演奏曲を増やすなどといったこともあったが無事にステージを終えた。

そのあと登壇者の入場、スピーチなど映画祭のレセプションパーティは進んだ。

きれいな会場で食事や進行も素晴らしい。

もはや古いイメージはない。

これが今のリアルな北京なのだ。

パーティの後半でこの映画祭の出展作品の曲、中国語の曲を演奏してステージを締める。

間に合ってよかった。

そして、終了後いろいろなトラブルが起きた。

 

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