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Vietnam Tour 3

到着後さっそく坪田さんと打合せに向かう。

場所はホテルの近くのレストラン「Tu chon com Ngon」。

いい感じの半分オープンエアなレストランだ。

今回はどんなサプライズがこの打合せででるだろうか、それはそれで楽しみだ。

 

日本でできることはすべてやってきたので若干のイレギュラーは大丈夫。

というよりもいちいち変更に目くじらを立てても仕方ないということをみんな良く分かっている。

ようはできるか出来ないか。

大抵のことはできる。

当日の流れについて説明を受けおよそ問題ないのだが大きな問題が勃発。

 

日本で「ベトナムの若い人は皆この歌知っているよ」といわれてアレンジして持っていった曲をみな知らないのだ。

コレはまずい。

さらにこの曲のみサプライズとして僕が歌うことになっている。

それが受けそうにないというのはモロに逆風である。(僕だけにとって)

覚えようという気持ちがゆらゆらと消えていく。

それでも、わからない。

もしかしたら大受けかもしれないしと思うと覚えることはやめない。

どうするかはもっと大勢の人のヒアリングをしてみようということになった。

最後まで諦めたくない。

でも不安だよなぁ。

といってもshinonには影響がない話なので涼しい顔をしてフォーを食べている。

食欲が完全に勝っているんだな、これは。

そして今回共演するHienThucの話を聞く。

彼女はいわゆるアイドル。

何故分かるかって?

だって写真を見ると天子の羽をしょっている。

これはアイドルに違いない。

ん?

こんなイメージどこかでみたぞ。

そうだ僕らのアルバム「SILK」の中面のイメージか。

HienThucとGYPSYQUEEN。

結局は似たようなところに落ち着いたというわけだなと思った。

まだ、会ったことないが共演が楽しみである。

曲についても流動的であるがおおよそ決まってメンバーも安心したのか「333」が進む。

ビュッフェスタイルの店ではベトナム料理をみな堪能。

旅の楽しさだね。

いい時間になり打ち合わせも終えレストランを出て解散。

さて、このあとどうしようかと思ったときにいきなりのスコールである。

僕が躊躇している脇をShinonが走る。

うーむ、すばらしい。

どこかに消えていった。

そして10分後。

ずぶ濡れになってShinon帰還。

開き直ったのかこの大雨の中、ゆうゆうと歩いてきた。

微妙な笑顔。

怖い。

もし、この雨の中引っ張り出されたらどうしようとおもうとギャグもいえない。

冷静に雨のやむのを待っていた男子チームはタクシーでホテルへ。

おっ、ブルジョア。

と思われがちだがタクシーにのっても15000ドン。

たった一ドルだ。

ここではタクシーが本当に「足」がわりになるんだなと改めて実感。

 

ホテルに戻り着替えをして再び街へ。

到着後viviちゃんが連絡を取ってくれていた福川さんとのみにいく。

前回のツアーではじめて出会い、そして滞在中ずっと一緒にいてくれた人だ。

今回は明日からハノイに飛んでしまうのでコンサートは見れないのだが、「必ず会おう」の約束どおり忙しい時間を割いてきてくれた。

感謝である。

 

福川さんに連れられてはやりのスポットへ。

現地のことは現地にいる人に聞くのがいい。

そこは活気あふれる場所だった。

 

雨も小ぶりになってオープンエアで飲む。

ここでは「Saigon Beer」が格別にうまい。

 

「333」とどちらがうまいかなんてまだ分からないがやはりベトナムではベトナムのビールを飲むのが一番だ。

周りを見渡すと町並みはカラフルな古い洋館が立ち並ぶ。

フランスの影響があるせいか、とてもおしゃれだ。

 

なんだかこういう細長いカラフルな建物の一室に住むのってあこがれるよね。

そんな会話で盛り上がる。

23時も過ぎ急に街は静かになってくる。社会主義のいいところでもある。

ルールは厳しいのだ。

僕らもそれに合わせてホテルへ。

福川さんともお別れ。

でもきっとまた会えるだろう。

また僕らが来ればいいのさ。

 

ホテルに戻り簡単な打合せ。

 

明日からいろいろなことが動く。

特に明日は長距離の移動がある。

体調を整えて臨まないと昨年のように辛い思いをする。

 

24:30部屋に戻り就寝。

明日から全てが始まる。

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