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HOIANFESTIVAL 4

僕はAnh部長とVunamさんと最終調整を行う。

Tuan局長の来日の確定とその際に日本側でのできる事の確認だった。とりあえずこれをもって大仕事終了。

疲れたけれどほっとした。

 

そしてこのようなミーティングを重ねていけばきっと日越のもののとらえ方の距離は縮まると思った。

ほっとしたな。夕食もおいしそうなデザートを目前にホテルに戻ることに。

これは惜しい。

18:40ホテルへもぢり着替えをする。モードの切り替えだ。

19:30ホテル出発時には気持ちも切り替わっていた。到着すると楽屋に通される。

エアコンが効いていなくて女子部屋に混ぜてもらうことに。

会場ではメインイベントがスタートした。スタートから押しているのは愛嬌、でも僕らの終了する時間まで押すのは勘弁だね。

 

2006年。夜中の12時を超えてライブをやった時があった。なんと2時間押し。

ありえる?ありえないよね。でも、ありえるんだ。

 

そんなことを経験しているからステージはなるべく早くに出ることを望んでいる僕ら。

これもアジアでの知恵である。

 

しかし、そんな心配もよそにスケジュールはきちんと進んでいった。

素晴らしい。この当たり前のことを素晴らしいと思える自分も素晴らしい。

 

21時を過ぎyuccaがステージに。

その歌の世界観は今日も観客を魅了する。まるでイメージ映像を見るかの如く衣装を変え短いステージを存分に楽しませてくれた。

 

いいね、今度は一緒に共演したい感じだね。

そして僕らもステージの袖に移動。トーキングブンブンの出番だ。

司会者が原稿を間違えブンブンの時にGYPSYQUEEN?と呼ばれて危うく出そうになってしまったが、もう一度やり直してスタート。

ここでいよいよ日本のアイドルのホイアン初お目見えとなる。

最初の第一歩は尊い。そして、何よりもこのステージで感じたことが彼女の何か新しい力に変わればいいと思う。

時東ぁみはアイドルの印象しかない、そして、目の前で歌っているのもそのアイドルだ。

しかし、なんだろうか、歌っている姿にアイドル独特の機械仕掛け的なものを感じなくなった。

人間の汗?仕事としてステージをこなしている中、きっと彼女の中で違う何かが生まれているのではないか?

 

「シンチャオ!」とベトナム語で呼びかけて、その反応があった時にいつも僕らが音楽で感じているような、独特の空間を、独特のアジアの反応を感じ取っているのではないかとおもった。

 

たった数曲のステージ。

それが次の一歩になってくれればホストバンドとしてはこの上ない。

そして、GYPSYQUEENの出番となる。

 

時間の変更があったり出番を変えたりといろいろ準備段階ではばたばたしたが、このリハーサルもやっていないこの場では妙に落ち着く。

僕が直接弾いていなくても、このベースでmachaが日中の暑い太陽の下でリハーサルを行っている。

 

ベースはその感覚を覚えている。

それを手にした瞬間、僕にも届いた。だから、このままの勢いでスタートできるのだ。

さあ、楽しもう!そう思ってステージに飛び出す。

 

いいね。

いくよ。

ん?

 

 

音が出ない。

ステージに飛び出したはいいが、SEの音が鳴らないのだ。入念にRHをしたのではなかったのか?木村の姿を探す。

何をしていた?いや、ちゃんとやっていたと思う。

でも、間際ですべてが変わることまでは想定していなかったんだろう。

でも、それがアジアの環境だ。一瞬の間を感じつつようやく復旧。

 

GYPSYQUEENホイアン2度目のライブはスタートした。

今回もベトナム語を含む曲で臨む。大事なのはベトナム語の曲を日本人として消化できるかということ。

まんまやっても面白くない。いじりすぎると何かわからなくなる。

 

その微妙な大人的なバランスをもって楽曲に手をくわえていくのだ。

会場とコミュニケーションをとり進めるライブ。楽しいね。

あっという間だね。

そして最後には再びブンブンを呼び込みyuccaにも参加してもらいVaoHaを演奏。

これは楽しい曲だな。

三者三様のライブはこれで終了。

特色あったよね。

下手すると超バラバラな感じだ。

でも、その分楽しんでもらえたのではないかと思う。

 

みんなお疲れ様!終了後、サインや写真を求められつつ、ホテルに戻ることに。

その前に、気に入ってくれたのかホイアン市の局長からの祝辞と来年の招待の言葉を頂いた。

ありがたい、毎回ありがたいと思うのだ。

 

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