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アジアの夜明け4

 

18:45、若干押し気味でステージは始まった。

最初はGYPSYQUEENだ。今回のメンバーのホストバンドでもあり唯一ベトナム語で歌う日本人バンド。その特徴を出さなければここにいる意味がない。

 

8月のホイアン以来のベトナムの「暑い」ステージに飛び出す。ベトナムの野外ステージは季節を問わず日本の真夏のROCKFES同様の暑さだ。Shinonのベトナム語のMCで会場は沸く。いい流れでスタートできた。そして寺田さん。SHOW-YAのボーカルとして女性ロックボーカルの頂点を極めた彼女。この歌をアジアに伝えたかった。ROCKというものがアンダーグラウンドではなくメジャーなものであること。ROCKは反体制ではなく、自由の象徴であること。そんな表現にしていきたいと思っていた。SHOW-YAはまさにそんなバンドだった。寺田さんのバックをやると他のバンドの3倍くらい体力を使う。なので心して演奏。限界ラバーズでまさに限界に挑戦なのだ。そして、DongNhiとOng Cao Thangとshinonが登場。東日本大震災の支援ソングを歌う。彼女らの日本に対する気持ち。ほんと嬉しいよね。ありがたいよね。こうして絆はつながっていくものなのだ。

そして、最後はサンプラザ中野くん。ベトフェス連続出場、皆勤賞だ。すごく主旨に賛同していただいていてまるで師匠のような人であり国民的ヒット曲を多く生んだ爆風スランプのボーカル。もちろん、その実力で説明はいらないくらい盛り上げてくれた。

 

20:10.あっという間にステージが終わった。お客さんの反響もものすごく良かった。楽しんでくれているのがステージからでもわかった。きっといろいろなことを感じてくれただろう。そして、それを模倣して新しい自分たちのモノにしてほしい。日本も世界からそうして学んだ。今、日本にできる事は伝える事。教える事。感じてもらうこと。その一つのわかりやすい手法として音楽がある。どんどんみんな学んでくれ。そして、伝えてくれ。そしてVpopを世界のポップにしてくれ。そう願う。

終了後、会場の全体の状況を確認してホテルへ。今日の事務局反省会はスタッフがかなり疲れていることもあり明日の朝会として重要事項だけ共有して集まりをなくした。

 

ということで今日はこのあと僕には時間ができた。メンバーとの食事もゆっくりしたい。そしてあとからこのフェスで本当に尽力を尽くしてくれた大使館のHoangさんも合流してくれることになった。彼らとの関係はベトナムフェスティバルの歴史の中で共にフェスを成功に導いた仲間。今回、ここにはこれなかったが東京でTrangさんも詳細に渡りバックアップしてくれている。信頼の絆は国境を越えて当然のごとく強い。

彼らの協力なしでは成功はないし、特にベトナム政府への強烈なアプローチは彼らでなければできない事だ。それを自分の事のように責任を持ってくれて任務に臨んでくれる彼らを本当に信頼しているし、今回は大きな借りができてしまったような、それでいて嬉しい気持ちになった。

「この借りは必ず返させてもらうよ」心からそう思う。貸し借りを作れる友人ができたこと、本当に友になれたことが一番の収穫といっていいほど僕にとってはうれしかった。

レストランはオペラハウスの裏にできた古い建物を改装したイタリアンレストラン。いい雰囲気だ。ツアーメンバーとも初日の反省をし、明日につなげる話で盛り上がる。そう、今日があり明日がある。明日はどうしていこうかと新しい明日を創ろうとする仲間たちに支えられて今がある。ホテルに戻り一足先に本日の便で帰国する青柳さんを見送った後、数人で打ち合わせをかねて出かける。ここでもプレイについて語られる。

 

年齢やキャリアが違う人たちが一つのものを作るために前向きな会話を続けられるってほんといいと思う。01:30ホテルに戻る。ここ数日本当にちゃんと寝た気がしなかったので今日は早く寝よう。このフェスも明日には終わる。準備ではいろいろあったが今日の満員の会場をみれば成功と言える。明日はJリーグ初のパブリックビューイングがある。失敗はできない。気を引き締めていこう。02:30就寝。

 

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