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One Wakyo 3

2014/3/01
8:00起床。外は雨。煙っているのはきりか?それともPM2.5か?そんな朝だ。9時過ぎにロビーで朝食をとり10時前に藤岡さんと合流。午前中は会場準備とライブの準備に分かれて動く事になり僕は会場へ向かう。会場は以前御世話になった朱さんのホール。02年に新天地のARKに出たときからの懐かしい人だ。会場はとても綺麗でモダンな会場。僕が到着したときにはすでにSNH48がリハーサル中だった。

荻野新会長と

 

楽屋も綺麗で問題はない。今日の進行とスライドの確認。音響のタイミングなどの打ち合わせができた。パネルディスカッションの司会はviviちゃん。僕はパネラーとライブ以外の大仕事だ。一通りチェックが終わりちょっと押し気味でライブ会場へ向かう。このあたりはタクシーがなかなか捕まらなくてタイムロス。なんとか一台捕まえて会場へ。今回もそうだが基本的に町が大きいので移動に時間がかかる。11時過ぎに到着して早速サウンドチェック。いつもどおりまちゃがスタンバイをしてくれていたのですぐに音だしができた。

林さんと初合わせ

 

今回は上海在住の林さんがドラムをサポートしてくれる。この機材もすべて手配してくれたと言う事で感謝と言うか、林さんなしでは成り立たなかった事になる。音響の面倒はこれも以前共演したことのあるタカさんが担当してくれて本当に今回は地元のアーチストのみなさんの御世話になった。林さんとの初あわせもスムーズに進みリハーサルは終了。そして、すぐに会場に戻る。ここでもタクシーが捕まらず、結局自前で用意したワゴンで会場へ。到着するともう開場されていた。

小原総領事と

 

今日のパネラーとの打ち合わせはこれからである。パネラー紹介の原稿をその場で直すあたりは中国ならでは。臨機応変出ないとここでは生きていけない。そしてすぐに本番は始まった。和僑会協会総会の新会長に就任した荻野さんの公演や和僑会のトークが進みいよいよパネルディスカッションへ。
テーマは震災を通して私たちにできる事。何ができるんだろうと今でも思う。だからこそ考える時間よりもできることから始めればいいと思ってできる事をやっている。そんな音楽を通じでできる事を話させてもらった。

和僑の風になれはこうしてできた的なトーク

 

建築家の迫さんや被災地出身の安田さんの話す内容は具体的であり重くもありしっかりと受け止めなければいけない言葉ばかりだ。福島の国分さんは福島ならではの難しさを説く。音楽家としてはこの中で特殊な存在かもしれない。

 

パネルディスカッション

 

90分のディスカッションもあっという間に終わった。話したりないこともあったが全体的には興味深いセッションだったと思う。その後、がらりと変わってSNH48のステージ。今まで知らなかったが間近でみると切れがあるダンスに圧倒。すごいね。会場の関係もあり6名の出演だったがサイリウムを持ったファンもきていて盛り上がった。

みさとへのメッセージ。

 

そしてGYPSYQUEENのパートとなる。最初は「和僑の風になれ」の製作話。なぜ僕らがこの曲を作ったか、和僑会との関係などについて映像を交えて話す。こんな機会はめったにない。大体、ライブ中心で考えているので時間もなく演奏を行っているが、和僑会との成り立ちを話したことはとても意味があったと思う。

フィナーレ。もりあがりました

 

そしてもうひとつ。今回の渡航については大きな意味があった。ぼくらの仲間であったシンガー渡部美彗。彼女と2010年の末に知り合い、2011年3月に中国公演に向かった。そして、初中国で中国の魅力を知った彼女は中国へ行く決心をした。和僑となる彼女を僕らは応援した。そしてその矢先に彼女は天に召された。信じられない事だった。それは今でも同じ。事故の原因であった裁判にも勝った。中国で日本人が裁判に勝つこと。それには本当にものすごい工数と努力があったに違いない。それを勝ち取った仲間たちと美彗の追悼をしたい。こんな大きな目的があった。

 

ただ、その映像を作っている最中にいろいろな事を考えた。この映像を見る日とは不特定多数の人だ。関係ない人が見たらどう思うだろうか?故人やその周りの人々の気持ちを考えても決してお涙頂戴ではいけないし、独りよがりでもいけない。何を伝えたいの?それをメンバーで真剣に考えた。結果、僕らは美彗のことをみんながいつまでも覚えてくれればいいんだ。和僑になった彼女の事を忘れないでいることが一番なんだという結論に行き着いた。それが盛会かどうかはわからないが僕らはその準備を始め、この会場に映像を持ち込んだ。
フィナーレは会長の挨拶の後みんなで「和僑の風になれ」だ。会場を含めてみんなで歌う。14時にスタートしてすでに20時。盛りだくさんの上海和僑会4周年記念イベント終了した。今回は本当にたくさんの人に会えたと思う。小原総領事や友好協会の徐さん。そしてパネラーのみなさん。当初の目的として「今まで出会っていない人々と交流する」というのがテーマだったのでその目的は果たされたと思う。名刺もすでになくなりかけていてそれはそれで充実感にもつながる。

 

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