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Japan Festival in Vietnam 3

2014/11/15

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06:30起床。本番日だが連日の睡眠不足でいまいち気分が優れない。シャワーを浴びとにかく目を覚まそう。外は今日も快晴。暑くなると思う。07:00食事をとりゆっくり目の8:30にロビー集合で開会式の準備に向かう。会場のメインステージまでホテルから徒歩で5分くらいだが、この時間にもかかわらず、相当暑い。

会場には武部委員長以下VIPが多数集まってくれている。控え室の空調がよくなく入れ替えも検討したいが他の部屋も一緒。このあたりの準備をもっと徹底したい。深田大使、中島総領事、そして昨年までの総領事の日田さんもいらっしゃっていた。ベトナム側もSON外務副大臣、KIEM人民委員会副委員長もいらっしゃった。

昨年にもまして豪華なメンバーで開会式は行われる。開会式の成功はイベント全体の成功につながる。現場は現地再度に任せてVIPのフォロをしつつ式典を無事終えることが出来た。

 

いよいよJapan Festival in Vietnamはスタートされた。終了後、取材カメラに同行。一通りの作業を終えて業務終了。無事スタートしてよかった。ステージに戻るとエターナルジャーニーが演奏を始めようとしている。同じチームとしてここは応援したい。初ステージでも盛り上げてくるこの強さ。見習いたい所がある。お客さんをひきつける力は芸人並みだ。

彼らのステージをみて11:10。一緒にホテルへ戻る。そして12時すぐに集合してランチへ。今日はPHO2000.今回はとことんPHOを食べてもらいたいと思い、毎日違うPHOの店に連れて行くことを画策していた。ここは2000年にクリントン大統領が訪れた店としてパネルなどが掲示してある。そのせいか欧米人が多い気がした。甘いカフェスダがおいしい。食事のあとはベンタイン市場にみんなを連れて行く。こういうとき坂本さんはホテルにずっといるほうを選んで本番に備えている。

 

初めてのベトナムなのに観光したいという気持ちがない。それよりもはじめてのベトナムで完璧なステージを見せたいと言うほうが重要なのであろう。アーチストと呼ばれる人たちは共通点がある。サンプラザ中野くんもほとんど現地で外には出ない。音楽に全て注ぎ込むためにここに来ている使命感は本当にありがたいし感謝だ。

 

時東ぁみちゃんはステージできる衣装やアオザイを購入。少しでも現地とのコミュニケーションをと考えてすべてこちらのものを見につける努力。これもプロ根性だろう。その後流れ解散になり再集合は18:45となった。

 

それまでに明日のイオンの取材の手はずを東京サイドとやり取りする。来年放映予定の番組の現地ロケの一部を頼まれた。素人カメラなので不安はあるがこうして各地に直接いかねばわからない部分がある。その部分を充分に確認しつつ作業。17:30同じホテルで食の祭典があり参加。なぜ参加するかというと、これはサンマの取材のことが絡んでいて農林水産省が行うこのイベントで根室産のサンマを撮影してこなければならない。というか急遽そうなったわけだ。

しかし、ここでピンチ。あまりさかなに詳しくないのでどれがサンマか迷う。サンマというと長細いイメージなのだが、すでに巻物にされているので分からないのだ。とりあえず全部の魚ねたを撮影しておく。この会場で明日御世話になる荒川さんと打ち合わせ。荒川さんは根室のサンマをベトナムに輸出した張本人なのだ。日本の地域創生プログラムとしてのこの活動。全国に広がれば地方の財政に貢献でき、新しい形の国際協力が生まれるに違いない。

 

大混雑の会場を離れGYPSY QUEENのミーティングへ。昨日のステージは反省点ばかり見つかるものであった。僕自身ぼろぼろのステージをしてしまった。環境はよいとはいえないものだったが環境のせいにして何か意味があるか?どんな環境でも同じことができなければいけない。少なくてもアジアでやるならその覚悟がなければいけない。

 

よく言う話だが昔バーベキュー和佐田さんと一緒にコンサートをやったときのこと。本当に小さなぼろいベースアンプしかなかったので和佐田さんに「こんなアンプで申し訳ありません」とお詫びの言葉を継げた。そうしたら和佐田さんは「うん、ぜんぜん大丈夫。おとがでれば大丈夫だから」とまったく気にしない顔で音を鳴らし始めた。僕がまだ今のようにツアーに出ていないころの話。でも其のときすでに和佐田さんは百戦錬磨のベーシストだった。そして、そのぼろいアンプで和佐田さんは「和佐田さんのベースの音」を出していた。かっこいいと思った。機材とか音響とか環境ではなくいつでもどこでもシールド一本で自分の音をすぐに出せる。これがアーチストであるとおもった。

 

れ以降この話はよくするし、自分も心がけていた。ただ、それが昨日はできなかったのが悔しかった。理由はいくつかあるがコミュニケーション不足もある。もうもうとスモークが炊かれてお互いが見えないような状況でカウントがわからなかったりタイミングがずれたりといったことであった。バンドのよさはコミュニケーションの賜物。

 

意思疎通ができなければだめだ。だめだからこそ話し合ってお互いの認識がぴったりあっているか確認する。其の時間はとても重要なのだ。其の時間も限られていてすぐにロビー集合。まずは会場に向かう。会場に着くとほぼ時間通りということで出番を待つ。会場は満席になり多くの立ち見が出ている。この勢いを最後の21時までキープすること。それが僕らのミッションだ。本番直前にバンバンジのスティックケースがないことが発覚。良く考えてみると昨日の会場にわすれてしまっているとのこと。

 

ここがホーチミンでよかった。かわりのステイックがみつかり事なきを得る。ちょっとした珍法だったら本番に向けてスティックをつくるしかないね。それも楽しいだろうけれど、時間的には難しい所だ。これも一つの経験値として捉えてもらえればと思う。19:30時間通りスタート。最初はGYPSY QUEENがベトナム語で盛り上げる。僕らはいつもその国の言葉を大事にしている。ベトナムに来たらベトナム語で。それは当たり前と思っているがそうやっているバンドはない。今回は新しいメンバー。

気持ちも入れ替わりそれぞれの個性を活かしたライブとなった。キーボードのキューティクル鈴木は抜群のピアノを聞かせてくれる。毎年武道館でステージを踏んでいるとこうなるのか。余裕のプレイでバンドにグルーブ感を持たせてくれる。ドラムのバンバンジーはもうおなじみ。声を出すと芸人になってしまうが、確実なドラムは歌の乗せやすいドラムでshinonとの息もばっちりあっている。こんな強力なサポート陣にささえられて僕らは思いっきりGYPSYQUEENを表現していく。

そして呼び込んだのはジャッキー。世界コスプレサミットの最高顧問でもある彼。楽屋では「AKIさんの革パン気になるんですけれど。」と言われる。見るとサイドのグラスが結構とれていたりする。些細なことも細かく気にする彼。もちろん、自分のプレイについても繊細なチェックをして本番に臨んでくる。その努力の成果が歓声となって帰ってくる。そして、TrangPhap.彼女との出会いも今年のアセアンフェスからか。そう思うといろいろなことがどんどん目まぐるしく起きていることを感じる。

今回はダンサーの数も増えてフェスにふさわしいステージにしてくれた。実はこのダンサーたち、本番前に楽屋付近をうろうろしていて何者かと思っていた。変な人なんじゃないかと思っていたらマネージャーのハンさんがきて解決。危うく警備員に追い出すように言ってしまうところであったのでほっとしたりしていた。そして場面は切り替わり時東ぁみちゃんの登場。

 

事前にベトナム語でSNSを書いたり本番ぎりぎりまでベトナム語を覚えたりファンサービスに事欠かないまじめなぁみちゃん。ホイアンから2年がたち雰囲気もなんだか変わった気がする。「これ、なんていうんですか?」どんどん勉強してどんどん吸収していく。そしてそれをすぐに表に出せる力を持つ子。きっと今日のステージも話題になるに違いない。

 

ステージそででみていると予感は的中。見事に盛り上げていた。そして再びステージに戻りアニメタルの出番となる。坂本英三さんとはひょんなことから知り合い、アセアンフェスにも出演してもらった。坂本さん、とにかくレスが早い。そして判断も早い。何よりも音楽にストイックだ。ステージに向けてすべてを集中させてくる姿はアーチストとしての経験と得てきたものを物語っている。

人気のアニメをメタルに乗せて歌う。ここベトナムでも人気のアニソンを歌うわけだから盛り上がらないはずはない。日本語なのに一緒に歌うベトナム人観客の顔も見える。嬉しいね。

そんなアニメタルのハードな曲からバラードまでなんなくこなしてくれるキューティクル鈴木。世界を旅している彼はツアーに対するストレスがない。そのアドバンスもあり本当にいろいろ助けられる。サンプラザ中野くんの紹介でもあり師匠には本当に感謝だ。

そしてその弟子のバンバンジも準備からステージまでもりあげてくれるムードメーカだ。マンネリになりがちなツアーで清涼感を持たせてくれる。

そして、最後はBAOTHYこちらもダンサーが多数入るために演奏は一曲のみにする。そして最後に全員でHAPPY TO SEE YOUを歌う。

 

あなたにあえてよかった。

 

まさに心の声を歌にしたようなものだ。

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