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ASEAN TOUR 2

2015/02/22

07:00起床。快適な朝。08:00朝食ミーティングで今日の動きを伝える。先ずはチェンマイならではの風景で撮影。09:30に準備を整えて町にでる。でも、ここで反省、この時間は人が普通に多くて撮影にならない。そして太陽の位置も含めて影の出来方がよくない。

そういえば女性誌の撮影をダナンでしたときはほとんど早朝か夕方だったな。次回に活かしたい経験だ。ターペー門での撮影を終えて昼食。ここのカオソイはおいしくなかった。やはりおいしいところで食べないとね。そしてカフェへ。まだ1公演もしていないのにたくさんの時間がある。ありすぎる。まあいいのか?とりあえずホテルに戻り13時から部屋でリハーサルを。こちらに来てからの変更事項と構成の細部をつめる。

現地にはいり現地の情報を入手しぎりぎりまでローカライズ作業を進める。それがGYPSY QUEENの最大の特徴。ステージ中でもセットを変えることが出来るバンドってあまりない。できても、「それじゃ混乱する」とおもう人はそれでいい、でも僕らは音を出す数秒まで間で最新の観客の動向を把握して音を出すバンドなんだ。どうなるか分からない状況を説明していくつかのパターンを共有。そして16:20ホテルを出発して会場に向かう。ド

 

ライバーのソンブンさんは日本語がうまい。留学経験もあるそうで日本が大好きとの事。うれしいね。会場は三人の王様像前広場。到着するとすでに七夕飾りや着物の女性など「日本」が溢れていた。控え室にはいりスタンバイ。サウンドチェックもオープンな環境なのでさくっと済ませる。

総領事に昨日のお礼を述べたあと販売コーナーをつくったり前回の公演でお会いした人たちと再会を喜んだりしていた。さらにタイで御世話になったソムチャイ吉田氏も会場にいてびっくり。これぞまさに奇跡の再会か?そうしているうちに夕闇に包まれる会場。18:00定刻どおり開会。藤井総領事のごあいさつの後にいよいよフェスは始まる。

 

18:30オンタイムでステージへ。前回はステージに上がることが心もとなかったが今回は準備万端。一曲芽から飛ばしていく。今回は2曲目にDear Friendsを入れた。ミディアムの曲に日本語の歌詞ということで現地では伝わらないだろう。それでも僕らが何故アジアで音楽を続けるかという答えがこの曲の歌詞にある。そんな理由から今回全会場にてこの曲をセットリストに加えたのだった。いつもアジアでの公演の時にはその国、その会場の状況に極力合わせて演じるので自分の思いと程遠いことも多い。でも一曲くらいは許されるだろう。その他今回のメインはタイでの最新の大ヒット曲のカバーバージョン。この曲は基本はもうばっちりタイ節な曲。それをどうしていくのかメンバー一同頭を抱えてしまった。

いじりようがない。それはそれで完成系だからだ。それを紐解くにはそれなりの時間がかかった。いつも時間がなかったり忙しかったりすると安易にこの手のカバー曲を頭も使わずただ音をとるだけで演ったこともある。そういう場合大抵つかみはOKだが、興味関心をもたれない。僕ら自身も頭を通さずただ譜面に沿って弾いているにすぎないからなんの成長もない。ツアーが終われば忘れてしまう。実際にそういうことも多々あり、それがステージの中で目立つようになってくるとそのステージは失敗に終わる。もう曲名もわすれてしまったが前回のタイでも同じようなことをやり、酷評はされなかったが、高評価はなかった。わざわざ日本から高い飛行機代を払ってきている日本人アーチスト。そんな人たちが高評価を受けないということはイコールふさわしくないということ。今回もこの曲の評価がステージの評価につながると思った。

 

そうして、時間をかけて少しはマシになってきた。このタイでの大ヒット曲を日本人がやるとこうなんだ、ちょっとおもしろいな。そう思ってくれるくらいのところまでいった。かくして、完成系とはいえないがまずは及第点を取れるようなアレンジとなり本番に臨む。その間にしのんはタイ語の練習に余念がなかった。毎回新しい言語を習得するときにはその国の人を捕まえて徹底的に教わる。タイ人の歌手&タイ語の先生「ビーム先生」とは以前アセアンフェスで交流があり、そのときの縁もありレッスンをしてもらった。

 

ツアーはもうそのときから始まっているのである。ステージ後半にもってきた2曲のタイナンバーは概ねよかったのだろう。終了後にもアレンジについて評判がよかったのでまずは日本人としてお役目を果たせたと思う。そしてステージは終わったが最後に一曲ジャパンフェスということ、藤井総領事の最後のお仕事に敬意をこめて日本の名曲「上を向いて歩こう」を静かに演奏する。この曲は本当にたくさんの歌手が当地でも演奏しているだろう。日本の定番過ぎる曲。時にはやる意味を失うが今日の我々のステージには適していると思う。

総領事にもステージに上がってもらい一緒に歌ってもらう。唯一失敗したのは当初ギターソロの後から総領事をステージにとおもっていたが、最初からあがってもらってしまいずっと一緒に手を振っていただいたこと。きっと明日朝起きたら筋肉痛になっているのでは?と心配をしながらベースを弾く私。タイ語のエキサイティングな曲から一転したフィナーレだった。みんなおつかれさま!ステージを降りると休むまもなくCDコーナーへ。当地の通過からすればものすごい高い日本のCD.とりあえず定価あまりにも申し訳ないので半額にして販売。

 

これがよく売れた。ものすごく上品そうな婦人がかいにきてくれてGYPSY QUEENの演奏を称えてくれる。嬉しいね。この出会いが本当に嬉しい。日本好きの学生たちも集まってきた。きっと次に来る時に、そしてかれらが大きくなった時にまたで会うこともあるのだろう。この継続は僕らが止まらない限り永遠に続く人と人の連鎖。その連鎖は必ずプラスの関係を築く。震災支援でサポートをしている大船渡市のパンフレットもたくさんもっていったがすぐになくなってしまった。

 

チェンマイの地でも東日本大震災の被害の大きさと復興を遂げる日本が知られている。「そんなに復興はしていないんだよ」そういいたいがそれは日本のスピード。世界各地の悲惨なできごとからすれば日本はものすごいスピードで回復できる免疫を持っているんだ。

荷物を片付けてソンブンさんの待つバスに乗り込む。20:20ホテルに戻り夕食にでかける。20:45テンソウを捕まえて繰り出す先はフェスティバルモール。ここでタイスキを!市内を走り抜けて川を越えて到着したモールはきらびやかなモールだった。おもしろいのが日本のものがみな高級品になっていること。

 

ファーストフードも高級な食事なのだ。しかしここで大きな誤算。21時でほとんどの店が終わってしまいどこにも入れない。おなかがすいているこのタイミングでなんということだ。他の所にいこうとしてもすでにクローズしたモールに流しのタクシーはこない。なんとかトゥクトゥクを捕まえて市内まで行って貰う。行き先は結局ナイトバザール。そこでなぜかインド料理へ。まあ何でもいい。とりあえずおなかがものすごくすいているのでインドでもなんでもよいと思い食べるがあまりおいしくない。

 

もっとちゃんとリサーチしておけばよかったと反省。今回はこういった細部まで目が行き届かなくて旅の仕切りにおいてちょっとした残念なことが多い。帰りもテンソウを捕まえる。乗っていると乗り合いバスがごとく乗り込む人が。これ、乗り合いではないんですけれどとおもっていると懐かしい言葉が。

 

中国人だ。俄然テンションが上がる。中国語はおちつくなぁと異国の地で思うのだ。23:30ホテル着。明日はベトナムに移動。そして夜にはステージが待っている。レポートを作って画像を取り込んであっという間に02:00.もう寝よう。明日は早起きだ。

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