ASEAN TOUR 5
- Post by: AKI
- On: 3月 30/15
- With コメントはまだありません
2015/02/25
06:30起床。快適な朝。ゆっくり眠れた。窓の外は朝日が美しい。サバンナ気候のような大地に陽が注がれている。レストランで朝食をとり今日も一日が始まる。会場入りは午後なので午前中はタットインハンに連れて行ってもらう。国道から少し離れたこの寺院。一度行ってみたかった所だ。
バスで30分もしないうちに到着。何もない平原に一期は背の高い塔が聳え立つ。二元さんがマリーの花を買ってくれて僕らもお供えをする。そして、バーシーの儀式。このバーシーってなんだか不思議だ。僧侶が健康や旅の安全を祈ってくれて右手にバーシーを巻いてくれる。普通に木綿の糸を巻いてくれるものなのだが、この儀式がたまらなく神聖でならない。いつしか初めてバーシーを巻いてもらったときのこと、チャンパサックでのこと、ノイのおかあさんに巻いてもらったことなどを思い出す。
そうだ、この儀式を通じて一気に過去がよみがえるそんな思いもあるのだろう。そしていつの時代も清らかな気持ちでこのときを迎えられることに感謝だ。タットインハンを後にして市内へ戻る。途中KAIのだんなさんが広告モデルになっている看板を見つけた。大使館員でもあるKAIのだんな。そしてKAIは超有名なシンガー。すごい一家だな。12時過ぎ、サバナケットの役人のニンさんと再会。ITECCにて待ち合わせていたが30分近く待たせてしまった。
ラオス時間なのは僕らのほうだった。ニンさんは変わらず、少し貫禄が出てそして威厳もでていた。今では国際協力局の次長という。えらくなったなぁ。そして、話してみると昔のまま、いい笑顔で僕らを迎えてくれた。2009年にここであった以来だからあれから6年の月日が過ぎた。その間も定期的に連絡を取り合っていたからこそこうして再会を喜べる。縁というのはこちらからきらない限りいつまでも続くものなんだ。一緒にランチをとって今日のコンサートにも来てくれるという。前と違うのはおくさんと子供をつれてくるということだ。
13:30.懐かしい出会いにいい気持ちでホテルに戻る。モードを切り替えていかないとね。準備をしているうちに出発の時間が迫る。16時ホテルを出発、もうひとつのホテルによって会場に着くと17時近くなっていた。会場は相変わらずゆっくりと準備を進めている。リハーサルの時間となるがなかなか始まらない。まあ、想定内だ。最悪リハーサルが出来なくても音を出せる準備をしておく。アンプのバランスをギターとあわせておけばなんとでもなるからね。そのうちにいろいろ立ち上がってきてサウンドチェック。これも時間がかかったが何とかリハーサルもできて遅れ気味の18:10終了。
ただし、本番もこのリハどおりかはわからない。多分全て変わってしまうだろう。今出した音に近づけるのは自分たちでやらねばならない。その覚悟でいることが重要だ。開会前にサバナケットのVIPのみなさんにご挨拶。今日は思いっきり楽しんでもらおう。会場はもう超満員。こんなにたくさん人がいたんだとおもう賑わい。いい感じだ。そして19時いよいよ開会となる。このイベントの日ラオ外交関係樹立60周年事業として開催される「Cool&Kawaii Japan2015」としてサバナケット、ヴィエンチャンの2都市で開催されるイベントだ。
その中で音楽部門ということで招聘されることになった。僕らの強みはラオス語を駆使したステージができること。そこにこだわって準備を重ねる。今回はタイ語に苦労した。ベトナム語はもうホームのようだった。とすればラオス語は懐かしいふるさとに帰ってきたようなものだ。記憶をたどりながら今まで起きたことを思い出しながらステージを作る準備をするのは楽しいものだ。今日はようやくそれを披露できる日となる。
開会の挨拶が終わり早速出番だ。日本式のROCKナンバーにはラオスの若い子達が食いつく、ノリもいい。そしてラオス語。イントロから歌メロにはいると会場が爆発した。演奏はロックでもメロディや歌詞は彼らのものだ。それをともに歌う。
ともにパソラップダンスを踊る。僕らの目指す交流の形はこれだ。最初に数曲やって一度楽屋へ。ダンスイベントなど盛りだくさんのステージでもう一度最後に大きな出番を要してもらっていた。それにしても盛り上がり方が変わったな。確実に変わってきている。新しい息吹、ラオスの若者が行く道は以前我々日本人が歩んだ道だ。だからこそ僕らは道しるべになることができる。ステージの合間にはCD販売。
このアルバムにはラオスの独立の歌「Dan hang it sa la」が収録されている。日本人がラオスの独立の歌を歌う。シートン大使にプレゼントしたこの曲を収録しているのでここでも売ろうと持ってきた。とはいってもラオス価格。2000キップで売る。まったくの赤字ではあるがそういうことではない。日本人がリスペクトするラオスを伝えることができればそれでいいんじゃない?そんな気持ちで持ってきたのである。
そして2ステージめ。最後には会場を巻き込んでダンス、そして盛り上がった人たちがステージに上がり大混乱だった。これもよくある事。危険なのでステージ脇でベースを弾く。以前と違うとおもったのはダンス。みんな立てノリになっている。ビート感がラオスの伝統的なものとは違うんだ。それを感じたね。いい経験になったよ。
6年ぶりのラオス公演は終わった。よかった。もうこれないかと一時は思っていた。このチャンスをくれたみなさんに本当に感謝の気持ちだ。思いっきりいい汗をかいてニンさんの奥さんと子供にも会えて最高のサバナケットであった。22時、終了後時間も押していたので打ち上げに。
メコン沿いのボートハウスで打ち上げだ。これもラオス式。なんだかいい感じだ。24日ホテルに戻る。明日は終日移動。そしてたくさんのアポをいれているヴィエンチャンに向かう。打ち合わせをして2時終了。
マッサージにも行きたかったがすでに終わっていた。サバナケットの夜は早い。今日はもう寝よう。3時就寝。
?