ASEAN TOUR 8
- Post by: AKI
- On: 4月 2/15
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2015/02/28
06:00起床。太陽の上がる前にということで7:00撮影へ向かう。今日はXayと再会。彼はいまやプロカメラマンとして活躍している。今回GYPSYQUEENの撮影をしたいといってくれてこの日のシューティングとなった。再会したXayは大人になっていた。貫禄が出たな。
先ずはホテル前、メコン、パトウサイと場所を変えて撮影をする。独特のアングルやポーズ。日本人にはない感性と色感覚を持っている。彼の作品は毎回すばらしく是非日本にも紹介したいカメラマンだ。ちょっぴりたくましくなった彼を見て嬉しくなった。もっとがんばれ!そして日本に来たときは思いっきりサポートしてやろう!
朝食はナンプーの「スカンジナビアカフェ」。ここのパンがおいしくで来るたびに食べていた。久しぶりの店は何も変わっていない佇まい。そして同じ味で僕らを迎えてくれた。ここで尚登さんも再度合流。初ラオスということでこばじゅんと観光に向かう。僕らはホテルに戻って次の準備に。昼前にタラートサオにいきまたもやナンプーに戻り昼食。こんなことならこのあたりに宿を取るべきだったと反省。少し時間が出来たのでようやくマッサージにいけることに。からだがガチガチだからね。高くなったとはいえ1時間6万キップ。700円くらいだからまだまだ安い。マッサージ自体もきつくなくちょうどいい感じでリラックスできた。
気づけはもう15時。炎天下のとおりに出てトゥクトゥクを止めてホテルに戻ってステージの準備をして出発。もうぎりぎりの行動だ。今日の会場は武道センター。日本のODAで建てた体育館である。16時に昨日飛ばしたVIENTIANE TIMESのインタビューがあるので遅れ気味の一行から離れてトゥクトゥクで会場へ。ステージ衣装をきてトゥクトゥク。これはものすごい絵だなと我ながら思う。会場でのインタビューも無事終わりリハーサルに入る。
会場には主体となったラオバンファイのメンバー、Aluna、エクストリームなど出演者が勢ぞろい。特にエクストリームはラオスのSMAPといわれているイケメンシンガーたちでAlunaがかわいがっているグループということもあり今日、競演することになった。Alunaももうココでは大ボスなのである。
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19:00司会者がはいりいよいよスタートである。首都ヴィエンチャンの観客は盛り上がり方もなれた感じで音楽の楽しみ方を知っている感じ。特に10代後半?20代後半の観客が多く日本から来たアーチストを楽しみにしてきている。客層を見てラオスの伝統的な曲を一つ減らす。変わりにロックナンバーを追加してみることに。ぎりぎりまで客層をみながら修正をしていくのだ。
結局僕らは準備していたものから大きく変更をしてステージに上がることになった。今回、サバナケットでの出来事。曲の最後のほうに定番のイエンサバイサオナを組み込んだ。ここでは大体ラオス人はランボンかバスロップダンスを踊るのが定番だとおもっていた。まちゃが会場に下りてあおってダンスに誘い出す。大勢のお客さんはステージ前に出てきてバスロップを踊っていた。
さらにしのんが出演者たちをステージに呼び込むのだが、しのんがバスロップを踊っていてもそのアーチストたちはイエンサバイサオナを立てノリで盛り上がっていたのだ。これは衝撃である。
多分、僕らも最初この曲を聴いてアレンジに入った時に当然洋楽の要素としてのアレンジを施すだろう。でも、それは現地のものと違う。現地のリズム感を損なわずどうすればアレンジできるかを考える。その結果が今の我々のアレンジなのだが、このときはそれが必要なかった、ステージ下で踊る若者としのんのダンスとは異なった反応があったのだ。そういえば以前ラオスのメタルバンドCellsも同じように伝統音楽をリズムからRockにしてやっていた。音楽の変化はもうここまできている。そう感じた。
だから首都ヴィエンチャンで同じリズムを使うことにおもいっきり躊躇していたのである。答えの見えない部分を回避したかったのかもしれない。結果としてはそんな不安は多少は見え隠れしたものの大きな盛り上がりで2終えることができた。今回はセーフだが次は分からない。この国の進歩を見据えて楽曲も進化させなければと思った。次の出番はイベント最後になるので空き時間でCD販売と東北の復興情報を紹介するパンフを配布。今回は大船渡市に協力してもらって大船渡紹介パンフを配らせてもらった。僕らのCDもここでも格安で販売。たくさんの人が「以前のコンサートでもみた」「GQのファンだ」といってくれて嬉しい。販売コーナーの周りには今日のイベントの出演者たちもたくさんいた。そんな彼らに声をかけると皆寄ってくる。硬く口を閉じている人たちにもこちらから「サバイディ」というのだ。そうすれば格別の笑顔が待っている。そんな楽しい時間を過ごしているとあっという間に出番。うむ、もっとこの人たちとはなしていたいなぁ。なんておもいながらステージ袖に向かう。
alunaたちもスタンバイしてこれで役者はそろった。今回のツアーもこのステージが最後だ。思いっきりいこう!前半はGYPSYQUEENそして後半、アルーナが登場し彼女の新曲、そして一緒に作ったオリジナル曲KobJaiを歌う。そして、東日本大震災の支援ソング「True happiness」をalunaとエクストリームとしのんで歌う。この曲はGYPSYQUEENの「君の悲しみが僕をかえる」という曲。これをAlunaに提供してそれが震災支援の歌になった。You tubeでみれば分かるがラオスのトップスターたちが歌ってくれていて日本語、英語、ラオス語で歌われている心のラブソングだ。日本のためにこうして歌ってくれるラオス人がいてその人たちと競演できる喜び。簡単なことじゃない特別な出来事。心から感謝したい。
終了後、写真をとったりサインをしたりしながら急いで打ち上げ会場に向かう。超バタバタだがもう23時を越えている。ラオバンファイは「次はGYPSYQUEENの演奏でパフォーマンスをしたい」といってくれていた。ロックとの融合も面白いな。なんて思う。23:30打ち上げ会場到着。Alunaとエクストリームとたくさんの話をする。Alunaは本当に大ボスになっていた。始めてあった頃のういういしい彼女を思い出す。いい付き合い方が出来てるなと思う。
リーダーのTohは「子供の頃GYPSYQUEENをみてファンになった、今日はあえて嬉しい」といってくれた。子供の頃というのが引っかかるが僕らのステージを2回も見てくれていたということで一気に打ち解けた。続けることの大切が当たり前に感じられる。続けているからこそ見える景色。この格別な時間は続けることを選択した人にしか見えないものかもしれない。二元さんともようやく話ができた。今回、サバナケットからヴィエンチャンにいたるまでフル回転。全てを仕切って全てをまわして全ての問い合わせに答える。こんなパワーのある人はめったに出会えない。そしていろいろなことに気配りをしてくれてありがたいの一言に尽きるのだ。予定が未定のこの国で日本人とのやり取りは大変であると思う。だから僕はいつもココにきたらココのやり方を貫く。どんなことでもOK。できないことはない。どうにでもします。それが運営でてんてこ舞いの事務局のみんなの手助けになると思って対応してきた。
本当にお疲れ様でした。ようやく乾杯が出来てよかった。日も空けた01:10名残惜しい打ち上げ会場からホテルへ。二元さんとダンスチームともここでお別れ。みんなありがとう!そして01:30寝静まったヴィエンチャンの町のホテルに着く。みんなお疲れ様!明日はめっちゃ早い。起きたら準備は間に合わないと思って荷造りをする。
長いようであっという間のツアーだった。感慨に浸るまもなく片づけをして3時を過ぎるころ仮眠を取る。ハードなツアーにまたみんなを付き合わせてしまった。なんとか乗り切った8人。この仲間たちとここにこれて僕は幸せだ。