ASEAN TOUR 9
- Post by: AKI
- On: 4月 3/15
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2015/03/01
04:30起床。まだ真っ暗の中起きる。窓の外は深夜の風景。あれだけ混雑しているホテルの前の通りもトゥクトゥクのおにいちゃんが数台寝静まっているくらいだ。二度寝は大変なことになるので気合いで起きる。バタバタと準備をして05:30ロビー集合。こんな時間なのに二元さんはきていてくれていた。
本当に外交官と呼ばれる人たちの仕事量はものすごい。いつもの事だが今回改めてこの人たちの仕事量とその国々での貴重な役割をかんじることができた。僕らがたまに海外で交流事業を行うのとは違う。まさに国に住んで日本を伝え日本を守っている。特に二元さんのようにきゃしゃな体にどこにこのパワーがあるのだろう。本当にものすごいスーパーウーマン。もっと自分も頑張らなければとおもう。眠いとか言ってる場合ではないと朝からなんだか感激だ。
チェックアウトをして05:55空港へ出発。間に合うのかとちょっと不安ではあったが約15分。06:10ワッタイ空港着。この時間車なんてほとんどいなかった。 チェックインもスムーズに済んでラオス最後の時間を楽しむ。もう何度目だろうか、最初2003年にここに降り立ってから何度もこの場所で出会いと別れがあった。
いつも言う「ポップカンマイ(また会おう)」そしてそれは現実となる。だからまたいうんだ。「ポップカンマイ!」再びみんなに会いに来よう。出国してシンプルなロビーを通過、搭乗となる。07:35、朝日を浴びてQV441にてBKKへ向かう。メコン上空を大きく旋回してラオスともお別れだ。そして帰路は始まる。
ここからが大変。まずは機内でもろもろの整理。結局ツアー中にやりたいことが何もできなかったに等しい。チェックリストを作っているともう機体は降下へ。08:25BKK着。この巨大な空港の端から端まで移動となる。10分以上いや15分?とにかく広い。ようやくゲート付近に到着し今回毎回バンコクで立ち寄るラウンジに。ここはwifiも電源も食事もあって本当に楽。データのやり取りや報告についてなど作業。ここでも時間が足りなくタイムアウト。
10:50に搭乗ゲートへ向かう。ツアーの余韻を感じる間なんてほぼゼロで色気のない時間だ。もちろんものすごく貴重なツアーだったことに間違いはない。久しぶりに三カ国を旅したツアー。僕らの記憶に残る重要なものであった。だからそれがリアルなうちにどう残していくかを追求していかねばならなない。帰国便のANA乗り込む。日本の翼はいつでも安心感を与えてくれる。11:20NH868便は飛び立った。故郷までの7時間の旅に。
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第五章4幕はここで終わり。
今回のツアーは結果的に思い出のたくさんある都市を回ることになった。出発前は懐かしいな、程度の気持ちだった。だが、そんな現地で以前来た時の僕らを認識してくれている人がたくさんいたこと。それを気づかせてくれたことが今回のたびの最大の成果であったかもしれない。ヴィエンチャンの公演会場でCDを買ってくれたラオス人の女性が語りかけてくる。英語がまったく分からないようでスマホで自分の言いたいことを翻訳して見せてくれた中身に鳥肌が立った。「私は子供の頃にあなたたちのコンサートをみてファンになりました、今日あえて嬉しいです」そういう彼女は小さな子供をつれて僕らの前に立っている。
2003年、ラオスのNational Culture Hallで初めて日本人がロックコンサートをおこなった。それがGYPSY QUEENだった。会場は最後までもりあがり「おもしろくても1時間で席を立ってしまう」といわれたあきっぽいラオス人観客が最後まで盛り上がったことに大使館の方々も驚いていた。翌日のVientiane Timesにはしのんが一面トップで紹介された。自分たちにできることはたいしたことではない。でも、こうして一人でも僕らの音楽との出会いがきっかけで何かを感じてくれたことはこれほど嬉しいことはない。
それは喜びでありこの活動を続ける大きな理由にもなった。そして、12年たった今、そこにいた人たちは大人になり子供をつれてコンサートに来てくれた。継続は力なりという。続けていくことに価値はある。よかったと思う瞬間だ。そしてそれはひとつのケースではなく今回本当に同じ事をたくさんの人に言われた。本当にたくさん。びっくりするくらいたくさんだ。僕らの撒いた種は育っている。こんな素敵なことあっていいのか?このプレシャスな思いが僕らの背中を押す。きついとき、躊躇してしまうとき。そんな時に必ずこの経験が後ろを支えて離さないのだ。
「前に進め!」と。だからぼくらは一歩を踏み出せる。これは勇気ではなくて経験値。体験したことが全ての力になっている。
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14:00眠気と戦いながらデータを落とす。あっという間に食事の時間になり時計を日本時間に戻す。日本ではもう16時だ。最後の最後まで作業に追われ着陸態勢に入って大きく揺れはじめ、作業を断念。うむ、忙しかった。やることはまだまだ終わらない。18時過ぎからゆれ続けちょっと気持ち悪い。そして18:40、なんとか羽田に降り立つ。
みんなありがとう。
再会を祝う懐かしい友、思い出してくれた人々、新しく出会った仲間たち。アクションを起すことでこんなにも新しい喜びの輪が増えた。次に向けて活かさなければそれは罪だ。やりきれるのか?相当大変だぞ。でも、やろう。やり続けよう。やり続ければ必ず見つかる。
大切なものを必ず見つけることができる。
継続は力なりだ。
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GYPSYQUEEN Road to Asia#44 ?-ASEAN Community-
2015/02/20-03/01
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