saigon 7
- Post by: AKI
- On: 12月 12/15
- With コメントはまだありません
Showが始まる。最初はGYPSY QUEEN。一曲目は日本語のバラードで始めた。日本語の歌の響きを聞きたいと思う観客もいるだろう。僕らの特長は現地語で歌えること。これは他のバンドにはそうできる話ではない決め技。それでも内1曲は日本語にしてみた。続いてベトナム語のヒット曲をGYPSY QUEEN風アレンジして演奏。鉄板とも言える曲で会場をあおる。
続いて時東ぁみちゃん。昨日から更にベトナム語でのコミュニケーションを増やしている。観客とのコールアンドレスポンスもばっちりだ。これは楽しいよね。見ていてそう思う。
そして、Khanh Ngocが登場。ハイトーンを活かした楽曲はすばらしくベトナムの歌姫を感じる。そしてサンプラザ中野くん登場。ギターはパッパラ河合さん。この2人がそろうともうトークも異常に長くなる。それだけ楽しいステージになるってことだ。何度も言いなおしてなんとかベトナム語で交流するサンプラザ中野くん。一瞬で会場の人々をつかんでしまうこのパワーには脱帽である。
この大先輩のお二人。とにかく二人揃うと同級生ということもありおもしろい。それでいて温かい。河合さんのギタースタイルは表現しきれないくらいにヘビー。ハードじゃないんだな。ギターを弾く心がヘビーなんだろう。そのナイフのように尖った音は最高。当たり前のことなんだが、そのヘビーな生音を同じステージできけるのだからたまったもんじゃない。普段は何にでも関心をもってくれる静かな方なのにギターを構えたらサムライになる。そんな感じだ。
サンプラザ中野くんはいつもステージが終わるととても丁寧にお礼を言われる方。師匠である中野くんに言われてしまうと本当に恐縮してしまう。こんなにヒット曲をたくさんもった人気バンドのボーカルなのにいつも何かに感謝して生きられるのは気配りが足りないといつも言われてしまう僕からするとやはりお師匠様だ。まわりをいつも気遣ってロックアーティストの定義(どんなだ?)にあてはまらない監督のような存在。そして、ステージに上がりスポットを浴びた瞬間から爆発的なパワーで観客を圧倒する。そのテンションの作り方は本当に勉強になるのだ。今回もまたいくつか勉強させられた。本当に参加して頂いて心よりの感謝だ。
そして、その勢いのままLamTruongの登場。いつでもこの手のイベントでは最後を飾る彼。今回も同様だ。LamTruongの歌を聴くために最後までお客さんはしっかり残っている。最後のフィナーレはLam Truongのヒット曲「Cho Ban Cho Toi」をLam Truongが日本語で歌うというサプライズの演出となった。ベトナム人にとって日本語は難しいが彼はそれをやってのけた。ただただ感謝だ。
このすばらしい曲を全員で歌う。グランドフィナーレではピカチュウや他の出演者も集まっての大フィナーレ。盛大なフィナーレはこのイベントの成功を約束した結果であろう。楽屋に戻るとなんと総領事婦人がサンプラザ中野くんの知り合いだったりして思わぬ縁にもりあがった。ステージのあとの楽屋はみなよい顔をしている。共に集約される。名残惜しいが会場の撤収もあるので早々に会場を後にする。スタッフにお礼を述べ、ステージ上の忘れ物がないか確認してホテルへ。時間もだいぶたっているのですぐに片づけをして打ち上げに向かう。
今日はベトナム中華レストランのDIN KYに行くことになった。結構日曜日の夜のホーチミンは遅くまでやっている店はないので選定に苦労することが多いのだ。全員がそろった打ち上げ。池田も来た。ホーチミンで夜に一緒になるのは初めて。みんなで作り上げたフェス。無事終了。主催者発表によると二日間で来場者15万人ということでイベント全体も大成功で終了。感無量だ。明日帰国してしまうみんなと乾杯を重ねる。明日からは僕らはもう一つの旅のスタートになる。お店を出た後も街角のカフェでなんとなくみんなで過ごす。このチームでいるのも今日までなんだよねと思うと少し寂しい。それにしてもいい仲間だった。みんなお疲れ様!
?
?
2015/11/16
9:00朝食。昨晩遅かったので多少の疲れも残る朝。今日は帰国組の対応をして明日からの準備が始まる。やらなければいけないことや明日から仕込む曲の確認をしつつ12時のチェックアウトに向けて荒れ放題の荷物を片付ける。なかなかはかどらないね。少し気が抜けているせいだろうか?何度もスーツケースを開けたり閉めたりとぼけているのがわかるよ。12時に荷物を降ろし、メンバー全員と市内観光に。みんなお土産が買いたいというので今日はドンコイ中心に歩き回ろう。最初に中央郵便局と教会に向かう。歴史的な建物だが教会がお昼休みになっていたので先にランチを取りに行く。
昼間の太陽はきつい。何を食べようか迷った挙句まだ、バインセオ系をたべていないのでラップアンドロールという店にいくことに。こぎれいなお店なのでみんなも気に入ってくれた。その後ショッピングタイム。僕はドンコイのチュングエンコーヒーで待機。これも恒例のパターンだ。その後教会によってホテルに戻るともう夕方。みなさんのチェックアウトの間に僕らは今日から泊まるホテルにチェックインする。今日からはファングーラオ暮らしとなる。ニューワールドとの差が大きくて少しショック。メンバーは気にしていないので僕だけか。結構ホテル環境にこだわってしまうひ弱な自分。
18:00。ニューワールドに戻り全員を引き連れてシンガポール料理の店に向かう。シンガポール料理と中華料理の差が微妙だが看板がシンガポール料理なのでその気分で。20時にほんの少しだけということで隣のABタワーの最上階のChillBarへ。ここはホーチミンの最もバブリーな場所ではないかと思う。ワインで乾杯。ほんのちょっとの天空の風を楽しむ。そして、ホテルに戻り出発の時間が来る。いつもと違うのは僕はバスに乗り込まないこと。みんなを見送る。見送られることは多々あるけれど、こうしてみんなを見送るのはさびしいね。ほんと。みんなありがとう?。
見送った後残ったメンバーでロビーで簡単な打ち合わせ。明日の早朝便で帰国する渋井さんも残留チーム。それにしてもなんだか疲れがどっとでたね。なんだこの空虚な気分は?帰ってからやることもたくさんある。いろいろ前半のことは整理しておかないと帰国後分からなくなってしまう。なんとなくトーンはネガティブだ。大きな花火が打ちあがった後のようだ。それでも明日からは小ぶりだがもっとたくさんの意味のある花火を打ち続けなければいけない。決まった予定はたくさんある。今日はゆっくりと前半の疲れを洗い流そう。22:30ホテルに戻る。無機質な落ち着かない部屋。気づいたら寝ていた。