Vietnam tour 12
- Post by: AKI
- On: 10月 8/07
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20時。
全員集合で最後の夕食を。
今回いけなかったバインセオの店に行こうということになった。
昨年、谷川さんに連れて行ってもらったところである。
意外にも僕らの泊まっているホテルから一直線の所にあることに気づく。
店に入るとなんだかきれいになっているし客席も拡張していた。
きっと儲かっているんだろうね。
メニューも日本語表記になっていた。
去年はなかったのにすごいな。
バインセオはベトナム式お好み焼きで結構あっさり味。
飲むビールはSaigon Beer。
本当の打ち上げ。
でもmachaがいないだけでなんだかちょっとさびしい気持ちになる。
それはみんな一緒みたい。
バンドって一人がいなくなるとものすごく不安定になるもの。
それは演奏面だけじゃなくていろいろな面に現れる。
その後ホテル近くのバーで飲み21:30ホテルに戻った。
そうしたらトンがバイクできていた。
今日の夕食を一緒に誘ったのだが、仕事でこれなかったようでまあ仕方がないとおもっていたんだけれどなんと挨拶にきてくれたのだ。
「夕食に一緒にいけなくてスミマセン」。
どこまでも日本人、いやよきころの日本人的なんだろうか。
別れを惜しみつつトンを見送る。
バイクにまたがるとあっという間にバイク祭りの波に消えていった。
また会いにこよう。
みんなそう思ったに違いない。
部屋に戻りミーティング。
すでにツアーの後のことを考え始めなければいけない。
日本でやらねばいけないこと、そしてほんのちょっと明日の連絡を終え業務終了。
最後の宴席となる。
今日はのんじゃう?
9/25。
6:00起床、荷物を整理して大急ぎで朝食へ。
なんとか予定通りに準備ができてほっとする。
ゆっくりと食事。
フランスパンおいしいんだよね。
ベトナムって。
でも、ラオスもパンはおいしかったな。
歴史的にみてもフランスの文化の影響が多いせいなんだろう。
8:00チェックアウト。
このホテルにもさよなら。
結構立地もよく便利なホテルだった。
部屋も白で統一されていて美しい。
坪田さんがきてくれたので一昨日のお礼と昨日の報告をする。
坪田さんと一緒に仕事をしているニューさんはブンタウあたりならバイクで行くということを聞いてびっくり。
さすがですそのパワー。
また、コンサートの反応もきいてみた。
お客さんはかなり盛り上がったようで面目は保てた感じだ。
報道関係も新聞2誌、とHTVで放送されたとのこと。
それは良かった。
でも現物やVTRは取ってなかったそうでちょっと残念。
今まで露出したものがあればプロモーション的に役立つんだよなぁ。
という打算も含めて考える。
コンサートが終わるといきなり現実モードになっていろいろなことを考え始めるものだ。
今後のことをいろいろ話してる間に出発の時間となりバンに荷物を積み込み空港へ。
この道のりも慣れてきた。
なぜかDearFriendsの歌詞が頭をめぐる。
今回の旅でこの曲のすべてが検証された気持ちで満足だ。
8:40あっさり過ぎるほど無事に空港着。
ヘンガップライ!
また来るよ。
空港のロビーに入る前にもう一度HCMCの方を見てそうつぶやいた。
一行はカウンターに向かう。
拍子抜けするように簡単に通関。
毎回重量オーバーギリギリでカウンターとのバトルがあったのにあっさり。
これは意外にラッキーであった。
時間があまったのでカフェへ。
まだ、出来立ての空港はショップも少なくなんとなく殺風景だ。
きっと今度来るときにはいろいろなお店が出来てくるのだろう。
カフェオレをオーダーすると一杯3ドル。
しまった、もうここは国際標準価格なのだ。
そうこうしているうちに搭乗時間が迫る。
搭乗機の到着が遅れたため特に案内もなく搭乗も遅れる。
結局30分遅れての離陸。
乗り継ぎ大丈夫なのだろうか?まあ、何とかなるだろう。
この便もほぼ満席だったのでみんなでぎっしり。
疲れもあるけれどいろいろ事務処理をしなければいけないのでゆっくり寝てもいられない。
幸い結構ゆれるので僕は到底眠り気になれずいろいろチマチマした作業を進める。
このレポートもこうして書いている。
後からではわからない思いもあるしね。
機内食のこのデザートちょっとあますぎるんじゃ?みたいな。
機体は急に高度を落としていく。
もうすぐ台北だ。
1434台北着。
台北時間1534。
時計を一時間進める。
こうして次に飛び立つときには日本時間に戻すわけだ。
時差二時間はそう気にならないもんだとおもう。
僕らの便が遅れたせいで搭乗も遅れる。
結局16:30CI106で成田へ。
大きく遅れて最後の出発を迎える。
ここから成田までは3時間。
なんだか今日は一日機内にいる感じである。
再び高度を上げ食事の時間。
以前は機内食をおいしいと思って完食していたが最近はちょっとそうでもなくなってきた。
僕の前の席の白髪の人が酒を飲みすぎて「お一人様3本までなので」とパーサーに断られている。
うむ、かっこ悪いぞ。
どこの世界でも過ぎたるは良くないのだ。
人の振り見て我が振りなおせ、公共の場所でのマナーには気をつけないとね。
だんだん、日本が近づいてきた。
気づくともう国内だ。
でもあと1時間弱。
日本も広い。
機体は少しづつ高度を下げて九十九里上空へ。
帰ってきた。
いつもこの海岸線を越えるときにそう思う。
20:54。
成田着。
みんなお疲れ様だったね。
ありがとう!
いい旅だった。
でも、ちょっとだけ満腹感がない。
足りないのは何だろう?
達成感?
やることは十分できたとおもう。
自分自身の達成感はある。
世の中に対する達成感?
それがまだたりないのか?
何が必要で何をすればいいのか、行きがかり上出会ってしまったこのアジアに何をしたらいいのか。
まだ、自分のことさえ完璧にできないのに何故かそんなことを考えるようになる。
昨年から大きく変わったと最初に言ったけれど実は何が変わったのか良く分からない部分もあった。
ただ忙しい、ただ多くの人と接触して何かがおきそうだ。
その何かを求めて今年は動いてきた。
そしてその何かは「世の中に関わる」ってことなのかなと少し感じてきた。
自分のできる範囲というスタンスに変わりはない。
ちょっとだけレンズの幅を広くして音楽を中心とする世界をもう少し見たくなった。
今回出会った多くの人々。みんなと僕らは「音」によって結ばれた。
ならばその「音」の延長線で何が生まれるかそこまで見てやろう。
それが今回の旅の中で最も大きな変革であった気がする。
でも、困ったな。
これで簡単にうまくいった、なんて喜んでいられなくなった。
第二章第六幕。
昨年から生まれた遺伝子は確実に動き始めた。
ベトナムという国を日本から、ベトナムの中から再認識できた。かな?
音楽だけでは図りきれない何かを考えつつ楽しいことが一番大事なのでそれモ大切にしていきたい。
今回も本当にたくさんの人の支援で成り立ったこのツアー。
Dear Friends ありがとう。
それぞれの人の気持ちに応えられるようなものを求め続けて駆け抜けた6日間。
エンジンは快調に回り続ける、行く先を探せば順調なドライブが見込めるだろう。
そのためにも整備と準備を忘れずに行こう。
GYPSY QUEEN ROAD TO ASIA 2007
Dear Friends
2007/9/20-9/25