Raising sun 3
- Post by: AKI
- On: 10月 16/19
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07:00起床。みんなとは少し遅れて0830出発、会場の文化宮につく。懐かしい。一年前ここで初めてのジャムス公演を行いすべてが始まった。午前中は会場のリハーサルとなる。今回の参加は日中それぞれの競演となり日本側5組、中国側4組の出演と大規模なものになった。ジャムス側の要望を受け、急遽ながら短期間でメンバーは集まった。日本の演歌をというオーダーに対して民謡アイドルの永峯恵ちゃん、そしてよさこいを踊ってほしいということでWA CREATE Aの綾乃ちゃんチームに依頼を出した。
日本的なアイドルとしてコズミック倶楽部、中国語で歌うバンドとしてGYPSYQUEEN、そして市長からのリクエストで「ジャムス音頭」をということでviviちゃんに加わってもらい総勢5組の出演者となった。中国側はよくわからないがきっと今日のリハーサルでわかるんだろう。会場につくとすでにリハーサルやその準備でごった返していた。最初に出る人たちであろう、中国人の子供たちのグループを見かける。みな、こちらを意識してかしなくてか、おとなしく黙っている。
そんなときいつも話しかけるんだ。にーはお!ってね。そうしたら一瞬のうちにみんなの顔色が変わる。一番元気そうな子供がこちらを見て何か言い始める。それをきいて笑う子供、一緒に話しかける子供、手をつないでくる子供。あっという間にその場は一つになる。僕らのアジアの鉄則でもある「最初に話しかけること」そうすれば魔法は解ける。言葉を交わさなかった人たちと一瞬で仲間になれるんだ。そうすることによりぼくらのチームも力をもらい、そして気持ちも入ってくる。
異国のステージは初めてというメンバーも多い今回のラインアップ。日本と一緒だよ。共演者とは挨拶をすればいい。そんな基本ができればこの場は楽しくなる。そう、絶対に楽しくなる。こちらからもいきなり今日の企画に参加してと中国側の出演者に伝える。戸惑う相手。でも、続けて言う「大丈夫、一緒にやれば問題ないから」そう笑顔で問いかけるとはにかみながら首を縦に振る。きっとこの子たちも数時間後満面の笑みにかわってくれる。それを今までの経験でつかんできた。そうすることで僕らのアジアは楽しくなってきたんだ。そんなリハーサルを少しオーバーしながら終えてホテルに戻る。
昼食には視察を終えた青柳さん一行も合流。その後準備をしてすぐに会場に戻り14時からのショウに備える。書記長が来ることになったおかげでジャムス政府の来賓がたくさん来ている。一回目の日本祭りとしては申し分ないステージだ。来賓の青柳さん、ジャムス政府のあいさつの後にイベントはスタート。日中それぞれのアーティストの競演。普段のロックフェスとは異なる文化イベントだが、その中でもGYPSYQUEENの役割は果たすことができた。そして、今回綾乃ちゃんに参加してもらったがそのダンスパフォーマンスや映像を駆使したステージは目を見張るものがあった。準備期間は限りなく少ない、その中でステージに立つ以上、そんなことは関係なくお客様に喜んでもらえるステージをやる。まさにこのイベントのトリを務めるには実力含め最適だったと思う。
昔GYPSYQUEENもそうだった。訪れる国、地域を研究していろいろな仕込みを時間をかけてやった。最近そういうことを忘れかけていた自分たち。それが、同じタイミングで訪中が決まった、むしろ僕らよりも青天の霹靂で決まった人たちがしっかり今日に向けて準備をしてきていることに少し自戒の念もあった。もっとやらねば。一回一回が勝負。一回一回が審査。通過しなければ次はない。そういう気持ちを僕らはわすれていたのではないか?前回の上海でも感じた。もはや中国語で歌ったり、中国語でMCをやることは珍しいことではない。中国に住んで活動している人も多く、日本のバンドが中国ツアーをすることもあたりまえになった。その中で僕らにできることは何かをもう一度思い返したい。
そう思えるうちが華なんだろう、もっと進歩したい気持ちが大きくなったステージだった。Viviちゃんの歌ったジャムス音頭もジャムスの特徴を日本語と中国語にして歌った歌。いわゆる音頭だが、これが市長に高い評価をいただいた。「わかりやすい」ことがその場その場で過ぎてしまうパフォーマンスには重要なのだろう。綾乃ちゃんと真逆に置いたこのジャムス音頭は会場に一体感を与えてくれた。
15:30終了し一行はホテルへ。そして、すぐに出発。今日は全員で串焼きに行く。本当は出演者と青柳さん一行は別日程だったが青柳さんの提案もあり一緒に行動することになったのだ。食事も移動も別だとコミュニケーションも取れなくなる。それではチームで行く意味がない。僕らはともにここにきた仲間。一緒に成功の美酒を交わすのだ。みんなそういうことには敏感。いざというときに力を合わせて臨みたい。。僕らはいつもひとつのチーム。いろいろな面倒なこともそれですべて乗り切れる。いや、乗り切る。だからこそ団結心は重要なのだ。
それを理解してくれた青柳さんには本当に感謝したい。当然のごとく盛り上がった宴席で日本もジャムスも一緒になった。今までは僕らだけだった、だけれど今日を境に今回のツアーメンバー皆がジャムスの仲間になった。この一体感は明日の成功を映し出す。さあ、明日も盛り上げていこう!