Mekong Tour 8
- Post by: AKI
- On: 2月 23/09
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2009/02/13
7:00起床、8:00食事。ほぼ徹夜というmasao、sakaiは朝食にこれず。9:30ロビー集合。今日は帰国日。エアが夜になるのでオークライがいろいろ連れて行ってくれるという。10:00王宮へ。ものすごく暑くて死にそうだが不思議と建物の中はそうでもない。今日は王様はいないので旗が出ていなかった。エメラルドの仏像や建築様式はタイやラオスと似ている。
その後国立ミュージアムへ。ここにはクメール王国の遺跡が収められている所。インドシナの大半をある時期このクメール王国が支配していた。そんな地図や遺跡が展示してある。ハリハヤ神の石像もあった。これはSILKという僕らの楽曲のテーマになったものだ。
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現在のカンボジアは1866年プノンペンに遷都されてから続いているそうだ。うむ、勉強になる。ミュージアムをでて11:50ホテルに戻る。
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チェックアウトの用意をして13:00集合。荷物をバンに積んで出発だ。大きなショッピングセンターでランチをとりショッピング。このツアーでようやく最終日に買い物ができた。Shinonが喉にいい飴を買ってきた。どうしても買いたかった品物だったようで、これもオークライに感謝。なんで彼は喉にいい飴の売り場を知っているのだろうか?コンサートも終わってみんなのんびりムード。
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オークライが当初、競演する歌手はカンボジアで有名な女性歌手だったが、開催一週間前に鼻の手術をして参加できなくてリサになったんだよ、と教えてくれた。この後どこに行きたい?と聞かれたのですかさずマッサージと答える。そして、15:30。近くのマッサージへ。時間もあるので90分。それでも10ドルしない。Machaは開始後5分で寝息を立てて、結局1時間以上寝ていた感じだ。終了後sakaiにビールをご馳走してもらう。3本で2ドルのビール。一本60円というところか。お返しは日本でいいですよ。という。しまった。やられた。
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17:20.夕方は混雑するということで早めに市内を出る。途中まで結構混んでいたが有料道路に乗ったらスムーズに走った。夕日が左手に見える。途中sakaiが楽器を買いたいというとオークライは体を乗り出して町を探してくれた。ほんとやさしいよね。結局見つからず17:40空港に到着。ちょっと早すぎたのでチェックインまで時間がある。といいつつ空港職員にネごりなんとか早くチェックしてもらうようにまた交渉。その間にいろいろな話をする。
今回、ロックバンドを受け入れるということがよくわかったので(初めてらしい)次はもっと準備をしてやろう、GYPSYQUEENはクメール語で歌を歌ってくれるのでとても評価が高いので、もっとオフィシャルにくるべきだ。という。「次はもっと大勢できなさい、15人くらいでも歓迎するよ。そのときは大きなバスで迎えに来るから」威勢のいいオークライ。でも、その言葉信じよう。もう彼を疑うことは必要ない。
彼の言葉にshinonは涙。大どんでん返し。人は見かけによらない。そんな当たり前のことを彼は僕らに教えてくれた。19:30。オークライとわかれる。寂しいね。本当に会いたい人が増えた旅だ。何度も彼が言う「Next time! hahaha」が頭を回る。ありがとう。オークンチュア。エスカレーターの下でずっと手を振ってくれた彼にお別れ。これがツアーの幕引きだ。
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税関を抜けて搭乗待合室へ。綺麗なカフェでお茶をして時間を過ごす。そしてTG692便、21:10発で経由地バンコクに向かう。この便はルフトハンザとの共同就航便のせいかドイツ人がたくさん。みんな異常にでかい。すわれるのかなぁ?と心配。飛び立ちこのレポートを書いている。本当にたくさんのことがあってまだ頭の中で整理し切れていないし、きっと帰国していろいろなやり取りをしてそのとき始めてこのツアーの意味合いを感じるのだろう。今は思ったことだけを記載する。約一時間のフライトで22:15バンコクに到着する。
ここで乗り継ぐわけだがとにかくこの空港広すぎ。Bゲートは?と聞くと1km先だという。1kmってなに?って感じ。そんなことである意味移動で時間がつぶされて搭乗ゲートについてさほど待たずにTG642に乗り込む。すいていればと思ったが満席。行きもそうだったがなんだか景気いいんじゃないか?これだけの人がタイに来ているわけだからね。搭乗後睡魔が襲ってきた。本当にハードな旅だった。
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爆睡。3:50。起こされた。ん?どうした?こんなことはじめてだ。飛び立つ瞬間をもう覚えていない。いつも帰国便では眠れなくて辛いのだがこういうのもありだね。とことん疲れていると結構機内でもねれるものだと実感。でも、音源を聞いたりビデオをみていつも過ごしているのでなんだか損をした気持ち。時計を二時間進めて日本時間に戻す。6:08鹿児島南上空を飛ぶ。6:26。東の空が白みはじめる。
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今回のツアーもここでおわり。今まで以上に不確かで決定に不安を感じた旅はない。それでもなんとかこなすことができた。これはこのイレギュラーへの対応力とぎりぎりのタイミングでのジャッジの正確さによるものであると思う。このタイミング、この時間、この言葉を選ぶことによって最後のぎりぎりの舵さばきは成功へと進み始める。そんな疑うことばかりの僕らを最後に導いてくれたのはOuk LayのDon’t worry anything.だった。
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任せきりは良くない、それで痛い目にたくさんあってきた。それでもずっと彼はこの言葉を言い続け、僕らはそれをかんぐり、対策を考え、そして不安のまま行き着いたところ彼の言うとおりの現場が待っていた。懐疑心を覚えた自分が小さく感じた。疑うことが上質だといつから思ったのだろうか。信じることの尊さを忘れたのはいつからか。そして、このときを迎えた瞬間、彼の何度も言うこの言葉が頭から消えない。Don’t Worry Anything。信じる勇気と大切さを学んだ僕ら。
第三章1幕はここで閉じることになる。現状維持にはなんの興味もない僕らにとってこのドッグイヤーのように流れるアジアは刺激的でたまらない。演奏方法も仕切り方も確実に最初の頃のそれとは変わってきた。第三フェーズを走り始めた僕らには次は何が待っているのだろうか?今回の最高の経験はすぐに過去の思い出になる。そう信じて次に向かおう。
旅立ちの日よりも確実に暖かくなってきている今日。機内アナウンスで東京の気温は19度という。間違いじゃないのか?そう思って機体を降りると暖かい風が吹き込んできた。それは正しかった。Don’t worry anything.走っているのはアジアだけじゃない。ここに軸足を置いてまた走り始めよう。
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GYPSY QUEEN Road to Asia #21
Don’t worry anything
2009/02/06-2009/02/14
Photo by Iwatsuki(Champasak),AKI,VIVI,Mabika