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奥深いね

タイの公演が近くなるにつれてにわかに忙しくなってきた。

ラオス語、ベトナム語と続きタイ語。言葉って単に発音が違うだけではなくて

その国の文化や考え方が言葉の中に見え隠れする。

 

ラオス語と共通の表現も多いので、かなりこんがらがっているが、まあステージで話すくらいは僕も覚えないとしのんに怒られるのでがんばり中。

 

タイの曲もかなり聞くようになった。

最初のことに思い描いていたタイと今こうしていろいろな情報を得て感じたタイは大きく異なる。

 

観光という目線でみたタイ。

人々が住まうタイ。

経済大国になろうとしているタイ。

それぞれまったく違う。

 

最初僕らのタイの入り口は昔タイでヒットしたシンガーからだった。

80年代のタイポップを最初に聞いたのは周りのタイ関係の人たちから聞いたこと、そして日本に長くいるタイ人に聞いたこと。

でも、日本に長くいるタイ人というのは今のタイは知らなくて10年くらい帰っていない。という。

それでもその情報は新鮮だった。

 

そして、次にモーラム。

タイのシンガーとの交流でタイの音楽の特徴でもあるモーラムを聞くようになる。

 

予定調和でなんとなく「タイっぽい」と聞いている耳が満足させる音。

オリエンタルな雰囲気はまさに「タイ」であった。

そして、その背景を聞くうちにモーラムはタイの一部の音楽であることに気づく。

そして、都市圏を中心にはやっているのが今のタイポップ。

欧米の音楽にさほど差のないものということを知る。

欧米のものとさほどかわりない、と聞くとなんだか「タイ」独自の、というものを想像する耳からするとちょっと興ざめであった。

でも、それがリアルな今なら良いだろう。

 

今の日本を表現する芝居をやるときに、まさか紋付袴でもあるまい。

リアル。

それは時にはきたいを裏切るものでもある。

しかし、ここからが奥が深いのが「さほどかわりない」ということだ。

ということは変わりはあるわけで、そこにきっと民族の何かがあるのだろう。

 

よくジャパメタとかJ?POPとかいう。

それは欧米のメタルとは確実に異なる。

でも、メタルである。

 

タイの音楽もその些細な差を見つけることが理解につながるのだろう。

 

町のライブバーでは洋楽の懐かしいロックが演奏され、レゲエバーが好まれるという事も聞く。

今の時代、そう珍しいものはない。アジアを理解するということはそんなにきわどいことを探し回ることではないのだろう。

 

同じアジアの民族。

似たような文化の中に、異なった本質を持つ。

これはいかなきゃわからないね。

きっと帰国したらもう少しタイのことがわかるんだろうなと思う。

そして、今日もyoutubeでタイの情報探しである。

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