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Thailand Tour 7

21:30、一行と向かったのはとてもおしゃれな店。
今の日本にはないバブリーな店だった。

ここ数日はじめてこの町にきていろいろな表情を見た。
今日見るこのゴージャスなChiangMaiもリアルなこの町なんだろう。

出会った人もさまざまだ。今までのタイ人に対する認識が大きく変わった。

ビアヤーマンであったミュージシャンたちは僕らと同じようにいたって普通の格好をして、普通に情があり、約束したことを守りお互いを尊敬しあってプレイできた。

あたりまえのことではあるが、こんなにもスムーズに彼らとプレイできたことは想像の域を超えていた。

ではどうおもっていたのか?
アバウトなタイ人をイメージして困難な交渉を予想していたのか?
アジアで活動するうちに知らず知らずの内に自分をガードすることを身につけてしまい、相手を見る前に判断してしまう固まった自分の意識を恥じた。

アジアの進歩は早い。固定観念をもっちゃ絶対にだめだ。

打ち上げではいろいろな情報が交換されてChiangMaiを出る日にもかかわらず参考になることばかりであった。
これは必ず次につながるだろう。

それにしてもこのあとBangkokで合流するユーロンさんの知り合いが多かったり、みんなどこかで繋がっている。ひょんなきっかけで知り合いの名前が出てくるたびに「狭いねぇ」の声が沸きあがる。

きっとこうして僕らもどこかで話題に出るのだろう。
もちろん、いい話題に出たいもんだ。

こちらにきてから連日飲むビールにもなれてきた。本当に普段飲まないとビールの味が苦くなるもんだが、もう昔と一緒。
ビールののど越しがうまいと感じるようになる。
周りを見渡すと店の奥のスペースはガラス張りになっていてその中ではバンド演奏をやっていた。
大体どこの店でもステージがあるようで、音楽人口がとても高いということを感じる。

今日も夕方に楽器屋にちょっと寄ってもらったが日本と変わりないアンプや楽器が置いてあった。ChiangMaiだからシステムがちょっと古いんだよね、ということはありえないことを公演当日に知ったわけだ。

もっと前から知っていたら気分も楽だったろう。
でも、結局は自分の目で確かめることが一番であり、こうしてこのタイ北部の中心地のことを少しだけ知ることが出来たことに感謝したい。

打ちあがってしまいたい気持ちを抑えて、移動の準備をする。今日はこのあとも演奏があるのだ。そう、ブラッセリーでトックさんとセッションをやることになっていた。

どの曲をやろうということはおおよそ用意しているがどうなるかはわからない。
楽器を手にしてカウントをまって始まった曲を演奏すればいい。
昨日のビアヤーマンでのセッションのこともあるので今日は思いっきり弾いてやろうと思った。

そして23:30ブラッセリーに到着。打上げにきていただいた皆さんも一緒に移動したので大挙して押し寄せる。

とりあえずガーデンの方でまたもや乾杯。
うまいがやばい。
飲みすぎて弾けないようではまずいのでほんの少しだけセーブして出番を待つ。

谷口さんと飲みながらいろいろな話をした。
しばらくしてさて、どのタイミングで参加しようかとステージのあるほうに行くとすでにmasaoがドラムをたたいている。

すばやい。

「そろそろやるかね」そんな言葉をmachaにかけてトックさんに合図。トックさんはクラプトン系が好きなようでknockin on the heavens doorを演奏。それにしてもものすごいグルーブ感だ。ChiangMai一のギタリストとみんなが言うのが良くわかる。

そこにmachaが参加した。おっと。
出遅れ気味の僕もステージに行きベーシストに変わってもらう。

そして2曲トックさんとのセッションを楽しむ。
音楽をやるのに国境はないとよくいう。それでも、実際はやりかたや進め方で差はあり、なかなか対等なセッションはできない。

でも、セッションはお客さんではなく楽器同士の音のぶつけあいだ。
やる以上びしっとやりたいし、初めてあわせたけれど申し分ない、そして気持ちよく演奏をすることができた。

この勢いで何曲でもやる気でもいたがなにぶん明日が朝早い。

音の波とビールのグルーブの中に時計だけはきっちり音を鳴らせている。
「またくるよ」そういってトックさんとのステージを降りる。

一緒に来てくれた人たちも喜んでくれたし、ChiangMaiの夜としては最高の夜だ。時間は24時をとうに回っている。
今日もミーさんは待っていてくれる。
なんていう優しさ!
はやく戻らなければミーさんに申し訳ない。
もっとみんなと飲みたい気持ちを抑えてホテルに帰ることにする。

名残惜しい時間はいつまでも続く。
たった三日間の滞在が僕らにとって貴重な出会いになったことは言うまでもない。再会を誓って解散。
と、そこで車に向かうとなんと車がない。Gucchiさんが荷物一式をもって先にホテルに戻って言ったとの事。
足のなくなった僕らは車に便乗させてもらいかえることに。
何よりもミーさんと仲良しになったviviちゃんがミーさんにお礼がいえなくて悲しんでいる。

そう、僕らの旅は契約関係ではなくて一緒にいたいという気持ちでつながる。
アジアを愛してアジアの人を愛して愛されて。
それがここにくる大きな理由だ。

谷口さんともここでお別れ。
音楽のイベントはやったことがないので、とずっとおっしゃっていたのに最後までいろいろ僕らのために動いてくれた。
本当にありがとうございました。

そして、最後まで付き合ってくれたみんなにもお礼。
なんだろう、今までと違うな。
優しさにふれられた?
みんなの気持ちに触れられた3日間だった。

部屋に戻り反省会。
大事なことだ。
ツアーは後半に向かう。
明日からは厳しい移動がまっている。
映像を見て反省事項を述べる。といってもかなりお疲れのメンバー。

演奏のこと、言語のこと、これからやりたいこと。
「大学生と交流してみたいね」
「マイムアンとコラボがあまりできなかったから次回はその辺を何とかしたいね」
やりたいことは山ほどある。

03:30。気づくとねてしまっている。
まだまだ盛り上がっているメンバーにごめんとあいさつをして部屋に戻る。

明日はChiangRaiだ。

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“Thailand Tour 7” への1件のコメント

  1. Ravi より:

    All things coredisned, this is a first class post

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