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Thailand Tour 10

会場の客層を見てセットリストを若干変更。
そうしてステージは始まった。

ノリの良いナンバーを中心に持ってきたのでかなり盛り上がった。
ここ大都市Bangkokは日本人が非常に多い。
今まで行った国で中国を除けば日本人人口が最も多い国だろう。
そういった意味でこの国の中では「日本」が普通に存在する。

バンコク週報さんやユーロンさん、そして、JAYさんのおかげもあって多くの日本人と、欧米人が来場者の主な層であった。
そのために日本語の曲と洋楽のカバーを織り交ぜてみる。
その分タイ語の曲はChiangMaiよりも少なめにしてみた。
こういった臨機応変な対応に当たり前のように答えられるメンバーはすばらしいと思う。

お客さんの協力もあり1時間弱のステージは盛り上がる。
いい感じだった。ありがとう。

これですべてのステージを終えた。

短期間のツアーはそれだけにタイトだ。
どれだけの移動距離だったかわからないがヘビーな旅であったに違いない。
最後までスムーズにこれたのはメンバーとスタッフのおかげ。本当に感謝だ。

終了後、本当の乾杯。
もうこの後にステージはない。
いろいろな人と話をする時間ができた。
その後ステージはセッションタイム。かなり多くの人たちがそれぞれ楽しんでいた。
音楽って本当にすばらしいと思う。
スタッフの酒井Pもギターを持ちだしている「えっ、弾くの?弾いてよ」の言葉にしり込みしていたが本当は弾きたかったみたいだった。

終了まもなくウッディが登場。
「なんだよ、もう終わっちゃったよ」。
不思議なもので6月にあって以来の対面なのに(shinonは往路の空港でちょっと会ったが)ごく普通の会話になっている。
今日のステージが見れなかったことをかなり残念に思っていてもう1ステージやってほしいと頼まれる。
頼まれるとNOといえない僕だがさすがにメンバーのテンションもさっきのステージですべて使い切ってしまった。
これ以上はいいプレイができる状態ではなさそうなので断念。
せっかく見てもらうのに中途半端なプレイはできないし、そこでヘタなプレイをすれば台無し。
音楽は結果がすべてだから、そこにいたる理由は関係ないのだ。

良いか悪いかだけでの勝負の世界だ。
この日はウッディとこれからの仕事の話をする予定のため、後ろ髪引かれる思いでTOKYOJOESを出る。
あっという間にきて、あっという間に飛び出す。
もっと話をしたかったが、ここはBangkok。
またくることもあるだろう。再会を約束して会場を後にした。

その後僕らはウッディが良く行く店に移動。
彼がチェンネル5のプロデューサーになるということで、何か一緒にやろうという話をした。
日本とタイの交流を進めたいという彼のビジョンは僕らと一致している。
途中、近くのテーブルから「彼らはだれ?」と聞かれると「僕がプロデュースしている日本人バンドだよ、来年TVにでるよ」という。

ちょっとそれは早いんじゃないのと思うけれどまあ、そんなテンポの人なので話半分でいい。
ただ、わざわざ空港まで花束を持ってきてくれて、ライブの場にやってきて、こうしてミーティングの時間も作ってくれることには感謝したい。

タイ人のネットワークという意味では僕らはまだまだだ。
そんな僕らにもタイ人の仲間ができた。
23:30を回り明日のこともあるのでそろそろ帰ろうということになる。

ウッディはまだまだ行く感じだったが、「明日、アユタヤいくからもうかえるよ」というと「じゃあ僕もお土産をもって行くからアユタヤでランチをしよう」という。
本当にきてくれるの?とおもいつつ、アユタヤで大体11時くらいに待ち合わせることにした。
ユーロンさんは完全に泥酔状態。
「マオーマオ」な状況。超酔っ払っているってことだ。

それはみな同じかもね、楽しいステージだった。

そして一行はホテルへ。
02:00ホテルに到着。ChiangRaiをでて長い一日だった。
明日はチェックアウトもあるのでまずは荷物をかたずける。
荷物もだんだんまとまらなくなりさらにかなり飲んでいたので寝ながら、片付けながら。
窓の外はもうさすがに静かな市内である。
星一つ見えない夜空。昨日とは打って変わるがこれも同じタイの夜空だ。
03:30就寝。

2007/12/12
05:00起床。頭がいたい。
窓を開けても夜は続く。
目の前のファランボーン駅もまだ眠っている。
今日は帰国日。そしてその前にアユタヤにも行くことになっている。
かなりハードだったりする一日。

昨日の夜におおよそ荷物を詰めていたので忘れ物がないかを確認して06:30朝食に向かう。
Masaoと食事をするがなかなかみんなが来ない。
とおもったら別の朝食会場にいた。そっちの方が豪華だった。
たぶん僕らのところは中国人の団体客がいたので間違われたのかもしれない。

07:00ロビー集合。
荷物はそのままでいいでしょう、みたいな交渉がうまくいって出発。

徒歩で駅まで歩く。
朝日を浴びた駅はきれいだ。ここが始発でChiangMaiに行くこともできる。
始発駅は終着駅でもあり、ここで幾多のストーリーが生まれているんだろうなと思う。07:30チケットを購入。
一人135B二等エアコン特急だ。安い席もあったがまあ、体調と体力を考えゆったりを選択。
出発まで1時間あるのでケンタッキーでお茶を飲む。

08:00にホームへ向かおうとすると音楽が流れてきてみんな立ち止まっている。
なんとなくも僕らも合わせて立ち止まる。
国王の肖像画のほうを見て立ち止まる人々を見てこの国の秩序を見た。
真実もの、慕うものがあることはすばらしいことだしそれが力にもなる。
とても美しい心。なんとなく気持ちいい感じがした。

駅のホームは日本とは異なる。
よく海外の映画ででてくるような低いホームだ。
列車が来ると列車に登るって感じだ。異国情緒溢れる駅になんとなく満足していると列車がやってくる。
乗り込むと、まあ、それなりに年季の入った座席。
それでもシートも柔らかく快適モードだ。0830 9号でアユタヤへ。

「ウッデイは?」とshinonに聞くと昨晩、夜中に電話が来て今日来れないとの事。
なんだ?まあいいか。マイペンライだ。
列車はほぼ予定通りに走り09:50アユタヤ着。
この駅も雑然としていい感じだ。
鉄道が好きな人は是非いくといいかも。

そこからはトゥクトゥクを手配。
交渉して一人200Bで2時間回ってもらうことにした。

最初はワットチャイワッタナーラームここはどうしても見たかった場所のひとつ。

アユタヤ王朝の荒れ果てた寺院が象徴的だ。
入場料30Bを払って中に入ろうとすると写真料を払えという。
Gucchiさんとカメラとshinonのいでたちがなんだか商業的な撮影と思われたのだろう。
たしかにそうなんだが、中に入ろうとしたときにいきなり言われたので払わないという。
じゃ写真とれないと。といわれたので、とらないよ。という。

まあ、風景を撮るのはかまわないのでいわゆる観光を堪能。

トゥクトゥクのドライバーが気を利かせて撮影のできるところにつれてきてくれた。そこはワッタマハタートの遺跡だった。
荒れた上に地盤の沈下だろうか、建造物が不自然に曲がっていて不思議な感じだった。
銅像の頭部はすべては破壊されつくしている。
なんとも迫力のある場所だ。
一通りアユタヤ市内をまわり11:45 バンを押さえてBangkokへ。
快適な旅だ。

最後の行程を終えてのんびりしているとウッデイから電話。
「今アユタヤだけれどどこにいるのか?」

「えっ?!?」

なんだか話が食い違っているぞ。

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