World Heritage 23
- Post by: AKI
- On: 9月 12/09
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ホテルから空港へはさっき連絡をとって急遽来てくれることになったトンが送ってくれることになっていた。
「HienThucいい感じだよね」そんな会話をしていると20分ほどでホテルに到着。
すでにトンは待っていてくれた。
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「お?ひさしぶり!」本当に久しぶりの再会だ。
06年に始まった出会いは今も続いている。
路上でとりあえず乾杯。「ん?すぐにいかなくて大丈夫?」と聞くと「時間は大丈夫だから」というので安心する。
ドライバーが言うことには間違いはない。
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21:30を過ぎそろそろ出発。
結局車はトンのではなく一緒にいたジョーの車だった。
たぶんいきなりviviちゃんに「きて」と言われて車の手配がつかなかったんだろう。
そこで友達を連れてきてということらしい。何にしても今では心強いホーチミンの友人だ。
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空港まではあっという間。空港までの道の工事が終わったせいか、渋滞がなければ30分はかからない。
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22:10タンソンニャット空港でトンと別れる。
また会おう。
僕らの別れは感傷的ではない。
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必ずすぐに会う気でいるからだ。
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23:00チェックイン。
意外と混んでいたのでてこずったが無事税関も越えて搭乗ゲートへ。
この搭乗口はちょっとさびしいイメージだな。
毎回帰るときはここからだからね。
疲労感いっぱいの僕もそろそろエンジンが切れる頃。
VN951に乗り込んであっという間に睡魔に襲われる。
これは寝れそうだね。
そして、24:05。定刻どおり僕らは日本に向けて飛び立った。
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一週間足らずの旅はここで終わりだ。
第3章3幕はここで閉じることになる。
今回世界遺産に行って見たものは人類が作って崩壊してしまったもの。そんなものばかりであった。
そしてそこで肌で感じたのは今を生きる人々との出会いの喜びだった。
生きている今だからこそ。
そんな気持ちが強くなる。「何かをやろう」。遺跡のパワーか、元気をもらった感じだ。
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どんな建造物もいつしか朽ち果てる。
数千年、ものを残すことも重要であるが今をどう生き抜いていくかということが大切なんだと感じさせられる。
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各地で会う懐かしい顔はみなここ数年の「若い酒」のごとく鮮明な味で僕らを刺激してくれる。
それがたまらないんだな。いつも言っているけれど会いたい人がそこにいる。
そんなことを世の中の人みんなが共感できれば良い。
もっと旅をしよう。
もっと人と触れあおう。
そしてたくさん会話しよう。
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その中には遺産に負けない宝物が潜んでいるに違いない。
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僕らの音楽は遺産にはならないが、目の前の人たちの体温を上げる役目くらいはできた。
少し熱っぽい目をしてこの日本人バンドの曲を楽しむ人たちがいることが僕らGYPSY QUEENにとっては重要な財産なのだ。
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歴史好きな僕にはたまらないこの世界遺産の旅を通じて、音楽は遺産になってはいけないと深く感じたのである。
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今、目の前にいる人に捧げる歌を作り続けていこう。
それは最高に楽しいことだ。
穏やかな気持ちで眠りにつく。
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そして、あっという間だ。目が覚めると朝食の時間だった。
結局夕食は食べずじまいだったんだ。うむ、珍しい。
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ここはもう日本の上空になるのか。
時計を日本時間に戻す。
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日本時間午前7時。8月19日の一日は始まっている。
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機体は高度を下げ、懐かしい風景が広がってくる。
7:55曇り空の中、成田に着陸する。
帰ってきた。
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ありがとう。
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すべての運営スタッフのみなさん、ツアーメンバーそしてたくさんのベトナムの友人とカンボジアの友人。
コンサートにきて日本を知ってくれたお客さん。
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ぼくらまた近いうちに会いに行くよ。
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World Heritage
GYPSY QUEEN Road to Asia #23
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2009/08/13-2009/08/19
Photo by Seki,aki,vivi