BRAVE
- Post by: AKI
- On: 1月 26/08
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今日も楽曲紹介をひとつ。
BRAVE.
これは韓国人歌手U;NEEにささげた歌だ。
おととしの冬、僕らは彼女を紹介された。それまで予備知識がなかった僕はWEBでみ
るなんだかどはでな女の子というイメージしかなかったので、そう興味もなかった。
かわパンはいて派手に踊る人とGYPSYサウンドの接点が見えなかった。
実際にご対面。
まず、とっても大きい子だったのでびっくり。
そして、そのWEBサイトのビジュアルとはまったく異なった普通の清楚な子であったことにもびっくりだった。
ほんのちょっとの日本語を話す彼女。
通訳に「彼女は英語しゃべれるの?」ときくと「英語は話せません」とはにかみなが
ら日本語で本人が言った。
へぇ、日本語わかるんだな、っておもった。
それぞれの国にいったときにはその国の言葉で。
それが信条のGYPSYQUEENにとって彼女のこの反応は一気に距離感を縮めることになっ
た。
そのときはいろいろな契約の問題などもあり一緒にステージに立つこともリハーサル
を行うこともできなかった。
歌手なのに歌えないのはかわいそうだな、なんておもった。
そして年も明けて06年。
僕らに彼女のバックをやる話が来た。
GYPSYQUEENとU;NEEとのジョイントで彼女のバックを僕らがつとめてコンサートをやろうと。
彼女の大量の楽曲が送られてきた。
かなり打ち込みの曲が多いのでバンドサウンドとしてどうすればいいかアレンジが必要。
結構大仕事である。
そんなころ彼女が主題歌を歌う予定だった映画が公開される。日本武道館ではその映
画の試写会が行われ主題歌も歌われたようだ。
ビジネスは難しい問題がある。でも、そんなことは関係なくて歌いたいから歌う、演
じたいから演じる。そういう本質の欲求がアーチストにはある。きっとつらい気持ちでいるんじゃないか?それともぜんぜん気にしてなかったりして?
そんなことを話していた。そして数日がたつ。
関係者からの電話で彼女の訃報を聞く。
自殺。
最悪の結果。
どうしようもない事実。
今まで競演しようとした人が亡くなってしまうなんて経験をしたことのない僕ら。
途方にくれる時期が過ぎた。
話はすべて白紙に。
来日したときにGucchi氏が撮影したたぶん生前最後の日本での写真もお蔵入りに。
その写真はとても素直でちょっと憂いのある表情をしている本物の女優の顔だった。
その後、彼女の作品を日本でリリースする話もあったみたいだが結局流れてしまって
いる。
詳しいことはわからないが契約のことのようだ。
契約。
社会にとっては重要だ。何かを守るために契約は必要だ。
だが、時にはそれが人を傷つけることもある。
音楽は自由なものであるとおもった。
人を傷つける音楽は論外だが、そうでないもの
であれば音楽は自由であり希望も夢もあるものであるとおもった。
でも、そうでないことがはっきりわかった。
知らなかったわけではない。
実感としてはっきりわかった。
彼女の自殺の理由は今もわからない。
風化してしまったともいえる。
ただもしかしたら、彼女が日本に来たときに楽しく歌を歌えることができたのならば
また何かかわったのではないか?
そんなことをおもっていたときに書いた曲だ。
人が生きることはとてつもなく大変で思えばつらいことが山ほどある。
でも、それ以上に楽しいことうれしいこともある。
この世に生まれたという生きる縁は貴重だ。
そして、人は誰にでも悲しんでくれる人がいる。
人は何でも思い通りになればいいということではない。
思い通りにならなくても喜びはある。
あなたを愛してくれる人がいるのならその人と生きることを選べばいい。
そんな追悼歌
At last some rationltaiy in our little debate.