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Champasak Blues

ラオスの民謡を歌う / Photo by Gucchi

ラオスの歌はいろいろと歌う機会がありバンドでもカバーしている曲は多い。
でも、大半はヴィエンチャンをテーマにした曲だった。

今回はラオスの南部。
そこにはそこに伝わる音楽がある。
今回も僕らはチャンパサックの音楽をなんとかGYPSYQUEEN流にしたいと思っていた。

大使館からいろいろな候補を教えてもらいようやく着手することになった先週末。

思えば初めてラオスの曲をアレンジしたときにそのリズムやコード感の違いにとまどった。
ポップスの進行であれば「当然こうくるでしょう」、みたいなところが来ない。
手癖で弾いていて盛り上がってくるところで急に展開が変わってしまう。

いわば慣れない音楽を初めて聞いたときのようにしっくりといかなかった。

当時はそんな楽曲を馬鹿にする人もいた。
でも、どうしてだろう。
欧米の音楽が優れていてアジアの音楽はそうではないのか?
日本にも日本のビートがあり、それが演歌だったりする。
心にしみるメロディは日本人として生まれた根本にあるものだ。

アジアの音楽についてもきっと同じことが言えるのだろう。
でも、えてしてバンドマンはそれを「不」のものとして語る人もいる。
人それぞれだが。

まあ、僕らもそんな時代をすごし今に至っているわけだが、久しぶりに「ヴィアンアイファン」という曲を弾いたときのこと。

なんだかものすごく進行が心地よいのだ。
しっくりくる。
ん?なんでだ。

ここ数年アジアの音楽に使っていたせいかようやく僕の中にもアジアのビートが入ってきたのではないか?
そう結論付けてみた。

日本人が演歌が好きなように、好きになるにはそれまでの暮らしが密接に関係してくる。
そうか、ここ数年、僕の生活の中でアジアはとても大きかったし、いろいろな経験をしたよね。

だからかもしれない。
今、このヴィエンチャンをテーマにした曲がものすごくいい感じなのだ。

そして、初めて聞いたチャンパサックのメロディ。
うむ、まだまだわからない。そりゃそうだ行ったことないんだから。

きっと、この曲を苦労してアレンジして現地で演奏をしたときに、僕らの中のチャンパサックのメロディは産声を上げるんだろう。

東京でやっていては絶対に入ってこないメロディ。
帰国したらきっと違う解釈で演奏するんだろうな。

そして今は書けないChampasakBlues。
帰国したらきっと書けるだろう。

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