蘇州・上海へ
- Post by: AKI
- On: 10月 26/09
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再び中国に向かうことになった。
まあ、あと5日くらいあるのでどうなるか分からないので気は抜けないが、バンド的には中国モードである。
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もともと中国での活動からアジアでの音楽活動に入った僕ら。中国人が言う「井戸を掘ってくれた人を大切にする」精神は
長らく身についている。
08年。オリンピック景気に華やいだ中国で地震は起きた。5・12日。その日は四川の友人に連絡して
重慶市内がほとんど被害のないことをしった。そして成都もどうようであると聞き一瞬ほっとする。
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しかし、その後たくさんの報道から知る現場の惨状はひどいものだった。
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緊急事態ではどんなことでも人命を優先すべき。みな、そうおもって活動をしていると思うが、
あまりにも規模の大きく、また情報の錯綜している現場ではどうにもならない状況だったんだろう。
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ある意味中国を普通の日本人よりも良く知っている僕らは不安ばかり募らせていた。
二次災害。災害で助かったとして、そのあとの処置や設備環境の回復。不安なことは十分分かる。
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とはいえ、僕らに数億円の募金ができるわけでもない。呼びかけても誰が振り向くことだろうか。
中国では連日著名アーチストや政治経済の要人が寄付をし、寄付を募った。13億人の善意がこの町に
届いたことだろう。
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しかし、時は流れてゆく。人々の関心は日々薄れていく。日本においてはもっとだろう。今、四川地震といっても過去の
出来事に過ぎない。
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でも、いまだ現場は支援の手を必要としている。
継続は力なり。長く地道な支援が必要だとおもった。
そこで僕らにできることは「被災を思い出してもらうこと」しかできないな、とおもった。
中国でコンサートを行い、タイトルに四川大地震支援公演と題する。
そうして、少しでも多くの人に地震の被害とまだまだ続く現地の復旧の思いを伝えられればと
おもった。
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そんなコンサートを昨年行った。
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今年もそのコンサートを継続することになった。
今回は爆風スランプのサンプラザ中野くんさんも同行してくれることになった。
上海でも多くのメディアや友人たちが告知に専念してくれている。
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募金は現地会場で募る。ということは現地にいる中国人を中心としたお客さんたちの好意だ。
その好意の結晶体を残すことができればこの公演の意味はある。
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あと五日後。予定通りであれば僕らは中国に向かうことになる。
自分たちにできることをできるだけやってこよう。