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China Tour 2

四川の情報もいろいろ入ってきた。

四川大地震が起きたのが2008年5月12日。

すでに一年半のときが過ぎている。

そろそろ世の中の関心も消えゆくころだろう。

実際にそんな声も聞こえてくる。

「なぜ地震のチャリティ?」それでも現地ではまだ復興は遠いと聞く。

最悪の状況を脱していてもこの先長い長い復興との戦いが始まる。

のど元を過ぎれば人は感覚を失う。

僕ら日本人はなおさらだ。

隣国の大きな出来事。

それでも僕らはこだわっている。

老朋友の近くで起きたこの地震について気にしている。

世界からの援助で小学校の建設はすこぶる進んでいるという。

しかし、幼稚園はまだその対象ではない。

つまりそういうことだ。

目に見えないところでたくさんの苦痛は続いている。

そして、来年は重慶にと思う僕らのもう一つの理由。

重慶にはまだ果たせない重慶ゴジラさんの面影がある。

2005年にゴジラさんと会えなかったことは今でも重くのしかかっている。

それにはあえてあえなかった理由が存在したからだ。

悔いの残る街重慶でゴジラさんの恩に報いたい。

そんな二つの思いが僕らにのしかかっていていつまでも消えない。

これらの想いが合わさりこの中国公演は決まった。

自力でできることは限りがある。

それならば人々の輪を広げていけばいい。

その通り、今回はスタッフや出演アーチスト、そして蘇州・上海サイドの力によるものが多い。

その集大成なのだ。

12:00機内食が出始めるとなぜかゆれる機体。

うむ、ちょっと気持ち悪い。

食事後そろそろ眠くなった頃に着陸態勢に入ったとアナウンスが流れる。

時計を見ると13:00だった。

そうか、インドシナに飛ぶ便だとあと3時間くらいある。

ちょうど寝るにはいいポイントがこの時間だったと思い返す。

体を中国タイムに戻していこう。

一気に高度を下げて多少翼を左右に揺らし13:30上海蒲東国際空港に着陸する。

およそ3時間。

現地時間は時差の1時間を戻して12:30。

早いね。

あっという間だった。

空港に入ると中国のにおいがした。

気温27度。

微妙に暑い。

上海は本当に久しぶり。

前回最後にこの空港に来たのは2004年だったか?

4年ぶりだ。

公演と考えると2002年ぶりだから実に7年ぶりの上海公演になる。

空港内で今回のアテンドの朱さんと会う。

13:30このツアーでずっとお世話になるバスに乗り込み空港出発。

空港の外に出ると以前来たときの面影はなかった。

空港の周りは整備され、僕らが来たときに、高速道路を通行止めにして運ばれてきたリニアのレールの片割れはすでにリニアの走るレールとなり、更に空港から市内への鉄道が作られている。

興味深く車窓を眺め蘇州に向かう一行。

蘇州までは3時間ちょっとという。

朱さんが両替をしてくれる。

成田でのレートが1万円658元だったが朱さんは手数料を抜いて700元にしてくれた。

これは超いいレートだ。

朱さんは日本語がうまく、行く途中にいろいろな話が聞けた。

日本人になじみの深い上海がには日本人だけの名称だって知ってた?

中国人は上海がにとはいわないそうだ。

実際上海がには陽澄湖という蘇州にある湖が名産のカニ。

なので、性格にいうならば陽澄湖ガニまたは蘇州ガニというべき。

ほう、それは知らなかったね。

「南京マメと上海ガニと天津甘栗、本当にあるのはどれ?」なんてクイズをviviちゃんが日本に送っている。

正解は天津甘栗。

これは本当にあるらしい。

14:21陽澄湖のサービスエリアで休憩。

トイレに行ってびっくり。

ものすごくキレイだった。

この高速は2001年に上海から南京に向かう途中に乗った高速道路であることは分かっていた。

あのときの恐ろしいトイレ。

それとは想像もつかないほどきれいになっていた。

ここにも中国の発展が見える。

これなら普通の旅行者も大丈夫だろう。

とするとサービスエリアでたべたあの恐ろしい食事も今では変わっているだろうな、とおもい食べてみたい衝動にかられた。

時間がなくて無理だけれどね。

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